ポートランドと吉祥寺。意外な共通点は“ジェントリフィケーション”にあった!


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かつてはただの田舎町だったポートランドがなぜ、アメリカ随一のお洒落タウンに成り上がったのか?
 
その背景にあるのが「ジェントリフィケーション」。
 
貧困地域を次々とクールな街に変革していく「ジェントリフィケーション」の正体と、意外な社会問題の実態とは?
 
 
“ジェントリフィケーション”って何?

「ジェントリフィケーション」という言葉は、富裕層の人々が、貧困で治安の悪い地域を再開発し、高級化させるという意味。近年ライフスタイル誌『KINFOLK』で注目を集めるアメリカのオレゴン州ポートランドも、このジェントリフィケーションされた街の一つなのです。ポートランド以外にもジェントリフィケーションによって高級化された街の例としてニューヨークのブルックリンなどが挙げれます。
 
 
高級化が生んだ“ジェントリフィケーション難民”

ポートランドもブルックリンもジェントリフィケーションの“おかげ”で有名になり、治安もよくなりました。しかし“おかげ”とばかり一概には言えないことを知ってもらいたいのです。
(Photo by carnagenyc)

(Photo by carnagenyc)

実はジェントリフィケーションのせいで、従来その地域に住んでいた貧困な人々が、地価高騰によりその地域に住み続けることができなくなってしまっているのです。つまり「ジェントリフィケーション難民」が生まれてしまっているのです。
 
 
アメリカの人種格差は今も消えていなかった

白人ラッパーであるマックルモアは『ホワイト プリビレッジ(白人の特権)』という歌の中でその嘆きを訴えています。
(Photo by NRK P3)

(Photo by NRK P3)

“Hip hop is gentrified and where will all the people live.”
[ヒップホップ(スラム)は高級化されて(白人ラッパーに)自分の土地から追い出され、(元々いた)黒人ラッパーたちは一体どこに住めばいいんだ?]
 
Hip-Hop界では、近年白人ラッパーが注目されており「黒人の音楽であるHip-Hopを奪った」とまで言われています。この状況と「白人がブルックリンなどの黒人の住む地域を高級住宅街へ変え、黒人から住む場所を奪った」という事実を、マックルモアは重ね合わせているのです。
 
 
変革よりも“昔ながら”がやっぱり大事!

日本でジェントリフィケーションされた街の代表例、吉祥寺。
かつては、昔ながらの街並みに老舗の店が残り、地価も手頃で、人口も都心より少ない住みやすい街でしたが、現在では、平日の昼間でも人が溢れかえり、地価も高騰し、どこにでもあるような量販店や飲食店が溢れ、元々の吉祥寺の姿を失っているように感じます。廃れた地域を、活性化させ、観光地へ変えていくジェントリフィケーションには良い面がたくさんありますが、古き町並みを残し、昔から暮らしている人々と共存し、ありのままの価値を残していくことも、必要だと思います。
 
これからは、昔から暮らしていた人々やお店が共存し「昔ながらの街並みを残すこと」を考慮した地域の再開発が重要なのではないでしょうか。
 
「このまま全ての地域がジェントリフィケーションされ続けてしまっていいのか?」
真剣に考える時が来たのかもしれません。

ーBe inspired!

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