人間が「食べ物」を“出産”する日。


(Photo by Bada Bing)

(Photo by Bada Bing)

潜在的な食糧危機。増え続ける世界人口。急速する環境破壊。
 
そう明るくはない未来を考えると、我々人間は果たして、“子ども”を生むべきなのだろうか?
 
これ以上人間を増やすのではなく、食べ物としてそして絶滅危惧種を守るために、「動物」を出産してはどうだろうか?
 
代理出産や卵子凍結など手段を変わったにしろ、「子どもを生みたい」と思う女性の願いは今も昔も変わりませんが、現代アーティスト長谷川愛さんは、そんな「女性の“当たり前”」に衝撃的な疑問を投げかけます。
 
 
子どもの代わりに“イルカ”を出産する

(Photo by Ai Hasegawa)

(Photo by Ai Hasegawa)

長谷川さんによると、「人間は次世代に遺伝子を渡すために“子どもを育てる”ように仕向けられている」そうで、「人口過剰と緊張した地球環境が原因で、現在は最適な状況で子育てすることはより難しくなっている」そうです。
 
日常生活の“当たり前”に、そんな衝撃的な疑問を投げかける彼女の作品、『私はイルカを生みたい』の中では、「これ以上人間を増やすのではなく、絶滅の危機にある種(例えばサメ、マグロ、イルカ等)を代理出産すること」を提案しています。
 

 
 
我々はその“動物”を食べることができるか?

(Photo by le vent le cri)

(Photo by le vent le cri)

「子供を産みたい」という欲求と「美味しいものを食べたい」という2つの欲求を同時に叶えることができるこの「動物の代理出産」は、感情を一切抜きにして考えれば、とても合理的な方法です。
 
しかし私達は果たして、人間の母親が胎内で育てた「動物」を食べることができるか?それとも、「母親の愛情がしみ込んだから」という理由で我々の食物への価値観は変わってしまうのか?
 
現代の技術をもってすれば実現の可能性も十分にありうるとゆう根拠を示した上で、長谷川さんは作品を通して、我々の思考を根底から揺るがす強烈な疑問を投げかけます。
 
 
“キレイ”ではない「現代アート」の魅力

「アート」と聞くと、美しくて鮮やかなイメージを持つ人も多いと思いますが、長谷川さんの作品からわかるように、現代アートには「美しさ」よりも「疑問を投げかける」ことを重視した作品が多いように感じます。
 
現在長谷川さんが在籍するアメリカの名門大学、MIT内の研究所Media Labでは、「問題提起するアーティスト」として有名な、スプツニ子!さんも助教授として在籍していますが、彼女の作品も同様に「美しさ」ではなく、「日常の“当たり前”に疑問を投げかけること」に徹底しています。
 
 
社会の“矛盾”を暴くアート

↑スプツニ子!さんの話題作『生理マシーン、タカシの場合。』
社会的、文化的、政治的背景によって左右される男女のパワーバランスを表象する「女性の月経現象」を男性にシミュレート体験させるマシーンを描いている。Youtubeで公開されるやいなや、一週間で10万回再生を記録。
 
“美”を追求するのではなく「日常に潜む“矛盾”を徹底的に視覚化する」現代アートは、我々が感じた事もない“圧倒的な衝撃”を与え続けてくれます。
 
 
「ビジネス書」よりも「現代アート」という選択

(Photo by Garrett)

(Photo by Garrett)

「交渉力を磨かなきゃ」「データ分析の方法ってどうやってやるんだっけ・・・?」
 
社会人になると毎日おびただしいタスクに追われ、自らに不足している能力を思い知らされる日々が続きます。
 
その結果として、次から次へと社会人はビジネス書を読みあさり、不足しているスキルを身につけようとするわけですが・・・
 
実はこれよりももっと「長期的に自分の糧となる能力」を磨く方法があります。
 
それこそが、「現代アート鑑賞」なのだと思います。
 
 
「挑むアート」が「自分だけの思考」を鍛える!

(Photo by Jacob Bøtter)

(Photo by Jacob Bøtter)

見た目で「綺麗っ!」と思える作品ばかりではない現代アートは、見るものに「衝撃」を与え「“当り前”と化した日常の小さな矛盾」に疑問を持つきっかけを与えてくれます。
 
「当たり前を疑い、自分だけの思考を持つ」
 
小手先だけのノウハウやスキルよりも、代替の効かない「自分だけの思考」はどんな業界のどんな職種においても必要とされる能力ではないでしょうか?
 
ビジネス書を読むんだったら、現代アートを鑑賞する。たまにはそんな「勉強法」を試してみても良いのかもしれません!

ーBe inspired!

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