ネット検索で、私たちは“バカ”になる



「ネットで見たニュース。内容はうっすら覚えているけど、人前で上手く説明できない・・・」
 
あなたは、こんな経験がありませんか?
 
その原因はズバリ、「ネット検索」にあります。
 
知らない知識を得る為に有効だと思われていた「ネット検索」ですが、実は「ネット検索をすればするほど、私たちはバカになっている」という事実があるのです。
 
 

Googleが私たちをバカにする?

(Photo by nom pourflickr)

(Photo by nom pourflickr)

WIREDによると「新しく学んだ事実をコンピューターに記録した場合、その事実を思い出せる確率は下がる」そうです。
 
「いつでもどこでもオンラインで、便利に情報入手ができる」
 
その「便利さ」が逆に、私たちが「得た情報を記憶に留める意欲」を下げているそうなのです。
 

(Photo byMIKI Yoshihito )

(Photo byMIKI Yoshihito )

「私たちを賢くする」と思っていたネット検索。
 
弊害はそれだけではありません。
 
実は「ネット検索をしただけで、自分は賢くなった」と錯覚する人までもが増えているそうなのです。
 
 

ネットの情報は、あなたの知識ではない

「ネット検索は、“ネット上の知識”と“自分の知識”を混同させてしまうことで、実際以上に自分が賢いと錯覚させてしまう可能性がある
 
未だかつてないほど多くの情報に接する事ができるようになった今、情報に接しているだけで「自分は賢くなった!」と錯覚する人が増加しているそうなのです。
 
 
ネットで簡単に得られる「情報」。それはあなたが持っている「知識」ではない。
 
ネット検索によって無意識のうちに思考停止し、考えることを辞めて、自身の知識を過信してしまうようになった私たちは、今「情報」と「知識」の違いについて、改めて考える必要があるのかもしれません。
 
 

「知っている」と「説明できる」は別物だ!

(Photo by Thomas Hawk)

(Photo by Thomas Hawk)

先日Apple Watchが発売されましたが、この「発売されたという事実」と「そのApple Watchが時計型であるという事実」を知っていることは「ただ情報を知っている」ということに過ぎません。
 
しかし、そこに「Apple Watchは今までのApple製品とどう違うのか?なぜ違うのか?今後、世の中にどのような影響をもたらすのか?」
 
ここまで説明することができるのならば、恐らくそれはその人の「知識」として定着している証拠だと思います。
 
 

「情報」と「知識」は何が違う?

(Photo by Leo Hidalgo)

(Photo by Leo Hidalgo)

「情報」と「知識」の大きな違い。
 
それは、「自分の持っている“既存の情報”と“新しく得た情報”を結びつけているか?」という点にあるのではないかと思います。
 
「Apple Watchが発売された。時計型である」という「情報」は自分になんの事前知識がなくても受け取ることができる「単なる事実」です。
 
しかし、「Apple Watchは今までのApple製品とどう違うのか?なぜ違うのか?そして今後世の中にどのような影響をもたらすのか?」という「知識」は、既存のApple製品に関する情報や現在の社会の動向を理解していなければ説明できません。

(Photo from Aden Nicols)

(Photo from Aden Nicols)

つまり、どんなにたくさんの「情報」を持っていても、その「情報」をあなたが元々持っている「情報」と統合し整理できなければ、自分の知識には成りえないということなのです。
 
 

ネット検索で「クリエイティビティー」は生まれない

(Photo by The Q Speaks)

(Photo by The Q Speaks)

スティーブ・ジョブズは「クリエイティビティーとは、点と点を繋ぎ合わせることである」と過去に述べています。
 
彼のクリエイティビティーの秘密は「異なる情報を繋ぎ合わせ続けたこと」にありますが、そんな創造する力は上記で述べた「ネット検索」ではゼッタイに生まれません。

それは、私たちがネット検索により「情報を消費」するだけで「それぞれの情報の結びつき」を意識する機会が減ってしまっているからです。
 
作家 藤原智美さんは自身の著書『検索バカ』の中で、ネット検索によって私たち現代人は「自立して考える力」が衰え、無意識のうちに「思考放棄」している点を指摘しています。
 
大切なのは、「検索」ではなく「思索」。
 
そう述べる藤原さんは私たちに、情報を「受け取ること」ではなく「受け取った後に考えること」の重要性を訴えています。
 
 

ただの情報収集は「時間浪費」

(Photo by transCam)

(Photo by transCam)

新しく得た情報を自らが元々持っている情報と統合する力がある人は、今後ますます賢く、クリエイティビティーを発揮させる人へと成長していきます。
 
しかしその一方で、ただ流れてくる情報を「重要そうだから」という理由でなんとなく消費し、その内容を自分が今知っている情報と統合せずに「ちょっと賢くなった気になっている人」は、注意が必要です。
 
なぜなら、そのような「情報浪費」は全く知識としては定着せず、自身の生活に一生いかすことはできないからです。
 
 

時間浪費か?知識か?

(Photo by hira3 )

(Photo by hira3 )

先日開催されたメディアの祭典、iMedia Summitにて、BRUTUS編集長 西田善太氏は、次のような疑問を投げかけていました。
 
「『自分に関係ないことを増やし続けている』のがネット検索なのではないか?」
 
情報を得た後に、その情報を自分が元々持っている情報と「繋ぎあわせて“知識”にする」のか?
 
それとも、その情報を「単体」としてただ消費するのか?
 
 
溢れる情報を時間浪費の為に使用するも、知識のために使用するも。
 
それは全て、あなた次第なのかもしれません。

ーBe inspired!

(Photo by Bart van de Biezen)
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