世界イチ平和な国の、世界イチ「野蛮な残虐行為」?


(Photo by Pietro Izzo)

(Photo by Pietro Izzo)

世界一平和な国。
 
そんなイメージで世界から見られることが多い日本には、全世界の人々から徹底的に批判され続ける「“残虐な”伝統文化」が息づいていることを、ご存知だろうか?
 
 

「血染めの海」で生まれる「誇り高き伝統」

(Photo by Ralph Doria)

(Photo by Ralph Doria)

私たちの誰もが聞いた事もない和歌山県のとある港町、太地町(たいじちょう)。
 
そんな無名の田舎町には世界各国から、時には有名は米国人俳優までもが押し寄せるそうだ。
 
いったいなぜ?
 
この街ではイルカやクジラを食用として捕獲する「捕鯨」が太古から行われ、伝統文化の一つとして根付いている。
 
しかし、その一部始終だけが誇張して描かれた映画『The Cove』が、2009年にアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞するやいなや、日本人すら訪れることのない無名の田舎町に、外国人環境活動家が押し寄せるようになったそうなのだ。

(Photo by HARLOT)

(Photo by HARLOT)

「イルカの血で真っ赤に染まった海」に「泣き叫ぶイルカたち」。
 
サスペンス映画さながらのスリリングでセンセーショナルな映像表現によって一方的に作られたこの映画は、静かな田舎町の人々を「極悪人」というイメージに変え、平穏な小さな町を、一躍“世界的な有名都市”に変貌させ、“世界中の批判の的”にさらしたのだ。
 
 

「伝統」は殺戮行為なのか?

(Photo by Joseph Younis)

(Photo by Joseph Younis)

「日本人はクジラばかりか、“人間と同等の知性を持つ”あの可愛いイルカまで殺して食べているのを知っていますか?」
 
そんなメッセージで世界中の人々の圧倒的な賛同を得た『The Cove』は、国や宗教や文化によって異なる食べ物の違いを一方的に批判し、「日本の伝統文化」を「単なる残虐行為」のイメージへと転換させてしまった。
 
映画評論家の町山智浩さんによると、実際のところ「(イルカに人間と同等の知性があるかどうかは)1962年にアメリカの脳科学者ジョン・C・リリーが発表した『仮説』にすぎず、未だ科学的に実証されてはいない」という。アイキャッチ写真 (29)それでも、「“知的”なイメージ」があるイルカを殺し、食べることで「野蛮だ!残虐だ!」と世界中から「捕鯨」を巡り徹底した批判を受ける日本。
 
しかし、当のわれわれ日本人は、意外にもこの問題に無関心ではないだろうか?
 
そんな「無関心」に「考えるキッカケ」を与えようと、ニューヨークで活躍する日本人ドキュメンタリー映画監督、佐々木芽生さんは、彼女の全キャリアを賭けた映画作りを決意する。
 
 

世界からは批判の的。当の本人たちは無関心?

(Photo by Giusi Barbiani)

(Photo by Giusi Barbiani)

「この映画を作ったらニューヨークに住めないかもしれない。」
 
そう知人にもらしていたというNY在住歴30年の佐々木監督は、世界からタブーとされていた「日本の捕鯨問題」について「どちらの立場にも立たない映画」を制作中だ。

(Photo from A-port)

(Photo from A-port)

捕鯨は本当に「ただの残虐な殺戮行為なのか?」それとも「日本の誇り高き伝統文化なのか?」
 
彼女が手掛けた前作『ハーブ&ドロシー』は、米国で数々の映画賞を獲得し、佐々木監督は米国で華々しいキャリアを築いている。
 
そんな輝かしい栄光が失われてしまいかねないほどの「センシティブな問題」である捕鯨問題を今回のテーマに選んだ彼女は、複雑な問題から逃げてしまいがちな私たち日本人に、真っ正面から「考えるキッカケ」をぶつけよとしているのだ。
 
 

「関係ない。」では済まされない

現在クラウドファンディングにて制作資金1,500万円を募っているこの映画だが、残り40日間で約800万円を集めることができれば、公開できるそうだ。
 
 
「私はクジラ肉なんて食べないから関係ない」
 
実際にクジラやイルカの肉を食べない人が多い日本では、そう思っている人もたくさんいるだろう。

(Photo by LonelyBob)

(Photo by LonelyBob)


しかし、ひとたび世界に視線を移してみると、日本はこの問題で“全世界”から批判されているのだ。
 
日本人である以上、クジラ肉を食べるにしろ食べないにしろ、この問題に対して「なんらかの意見」を持つ必要があるのではないだろうか?
 
「世界の意見」と「日本の本音」をリアルに描く“捕鯨の真実”。
 
日本が批判されるのは正しいのか否か、自分の目で確かめてみませんか?
 
 

クジラを巡る世界的論争描く、
日本人監督初の本格ドキュメンタリー映画

 
https://motion-gallery.net/projects/whalemovie

(Photo from Motion Gallery)

(Photo from Motion Gallery)


 
 

ーBe inspired!

(Photo by Pietro Izzo)
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