重力で発電する「グラビティライト」が11億人の“不電生活者”を救う。


世界の約20%の人口、11億人。

電気が使えない暮らしを強いられている人の数だ。

しかし、そんな彼らを救うかもしれない、ある「力」が、地球上には存在する。


地球上で物体が地面に近寄っていく現象を引き起こすとされる「力」。

そう、重力だ。

「重力」という目に見えない無限の力が、未来の発電資源となり、電気を使えない人々の生活を明るく灯すかもしれない。

不健康、高価、火事なランプ。

(Photo by New Course)

(Photo by New Course)

アフリカでは夕方6時には、日は沈み、電気が使えない人々は、「石油ランプ」で、明かりを灯し、夜中の作業をする。

本を読んだり、勉強したり、料理したり。

先進国でよく使われるこの石油ランプだが、実は、家計を苦しめ、身体に害を及ぼしてるのだとか。

世界銀行は、電気のない生活をしている人々が、年間で360億ドルもの大金を、石油ランプに費やしていると見積もる。

この額は、一世帯あたりの収入の10%~30%にも及ぶ。

また、石油ランプの煙は、吸引することで肺や、心臓に有害だとも言われている。

さらには、インドだけを見ても毎年150万人もの人が石油ランプの事故で焼死しているのだ。

そんなデメリットしかないと言っても過言ではない「石油ランプ」。

「石油ランプ」の代替品として、アフリカや、インドなどの電気が使えない地域では、太陽光を利用したソーラー発電が多く使われてきた。

しかし、夜でも発電可能な「重力」を利用した、革新的な「ランプ」が開発された。

「グラビティライト」が不電生活者を救う

(Photo by gravitylight)

(Photo by gravitylight)

そこで開発されたのが、重力発電の「グラビティライト」。

この重力を利用したライトのテクノロジーは、2012年にプロトタイプとして初めて登場し、今では、クラウドファウンディングサイト「インディーゴーゴー」での成功のおかげで、大量に生産できる準備が整っている。

Co Designのインタビューで、グラビティライトの共同創設者兼、デザイナーのジム リーヴスはこう語る。

我々は、電気がない人たちのために、明かりと灯す装置を作りたかった。それと同時に求められたことは、夜中でも制限なく使うことができること。そして手頃な値段($5)に抑えること。

最新のグラビティライトは、20$と比較的に高いが、数週間も明かりが灯り続けるのだ。

毎分0.1センチの重力で発電。

(Photo by gravitylight)

(Photo by gravitylight)

グラビティライトの仕組みはシンプルなものだ。

灯りは、取り付けられている歯車列と、発電機、LEDライトで成り立っている。

最低でも約180センチ(6フィート)ほどの高さからこのライトを吊り下げ、約11Kg(25ポンド)の砂や石の袋の重りを固定する。

(Photo by gravitylight)

(Photo by gravitylight)


そうすることで、毎分0.1センチのスピードで重りが落ちていき、歯車列と発電機が起動し、LEDライトが灯り始めるのだ。

取り付けられている高さにもよるが、ライトは数時間灯り続ける。

消えたら、また上に取り付け直すだけでいいのだ。

史上最強、最安のエネルギー資源?

太陽光でも、風力、水力、地熱、原子力でもない。新しい発電の資源。「重力」。

それは、どこにでもあり、環境に負荷をかけず、しかも「0円」のエネルギーだ。

このテクノロジーが発展し、「重力」で多量の発電が可能にできるようになれば、電気が使えない人々ためだけでなく、世界中に普及する日も遠くないのかもしれない。

ーBe inspired!

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