国連ウィメン親善大使のエマ・ワトソンが男性にしてほしい「HeForShe」という運動とは?


(Photo by UN Women)

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2年前の夏。女性差別の撤廃や、男女平等社会を目標としている国連機関の国連ウィメンが親善大使に任命した一人の女性が存在する。
 
映画『ハリーポッターシリーズ』ではヒロインを飾り、アメリカのアイヴィー・リーグの名門校ブラウン大学を卒業。才色兼備という言葉がぴったりなイギリスの女優、エマ・ワトソン氏だ。

 
 
エマが「国連ウィメン親善大使」に任命されたワケ

(Photo by UN Women)

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 一体なぜエマ・ワトソン氏が「国連ウィメン親善大使」に任命されたのか?

 それは、彼女が「有名な女優」だから。“ではない”

 彼女が女優以外の「人権主義者」という別の顔を持っているからだ。

 彼女はかねてからバングラデシュを訪問し「少女の教育振興」に関わった活動をしていたのだ。その活動が国連ウィマンの目に止まり、親善大使としてエマ・ワトソン氏が任命された。任命時、ヌクカ事務局長はこう彼女に期待を寄せたメッセージを送った。

「21世紀にジェンダー平等を進めていこうとすればぜひ若い女性に参加してもらわなくてはなりません。エマならその知性と情熱で国連ウィメンのメッセージを世界中の若者の心に届けてくれると信じています」

 
 
エマが勧める「男性主導」の“ある運動”。

 そして現在、エマ・ワトソン氏は国連ウィメン親善大使という立場から、世界中の男性たちに「ある運動」への参加を呼びかけている。HeForShe。直訳すると「彼女のための彼」という意味。

(Photo by UN Women)

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 男性が主導となり、ジェンダー平等に向けた国連ウィメンの仕掛ける運動だ。ポイントは「男性主導」ということ。この運動は、女性の権利と完全な男女平等を支援する世界規模の男女連帯運動を促進することを目的としている。エマ・ワトソン氏は世界中の女性たちが直面する根強い不平等を終わらせるために国連のスピーチでこう述べた。

「私は、男性たちにこの運動を始めて欲しいのです。自分の娘、姉や妹、そして母親が偏見から解放されるように。それだけでなく、自分の息子たちが弱さを持つ人間であることが認められるように。そして、自分らしさを取り戻し、より真実で完全な自分自身になれるように」

 
 
目覚めよ、「10億人」の男たち。

(Photo by heforshe.)

(Photo by heforshe)

 「HeForShe」のウェブサイトへ行くと、大きい世界地図がドンッと現れる。この地図にはリアルタイムで世界各国の男性参加者数がカウントされ表示される。なんと、目標は10億人。それに対し、現在は「約60万人」とまだまだ。「世界市民10億人を動かす」という第一目標を宣言した本人でもある国連事務総長の潘基文氏が「一人目の男性」としてこの地図にカウントされている。

 
 
歴史を超えて受け継がれる「英国ジェントルマンの血」

(Photo by heforshe.)

(Photo by heforshe)

 前の段落で紹介した地図を確認すると、イギリスの男性参加者数が「約4万人」と他のヨーロッパの国と比べて“ズバ抜けて多い”ことがわかる。男女平等の先進国の北欧スウェーデンと比べても4倍以上の人数だ。

 なぜか?

 それは「イギリスの女性権利運動の歴史」に隠されているかもしれない。女性権利運動というと、女性が先導しているイメージだが、イギリスの歴史では、社会思想家でフェミニズムの先駆者と呼ばれるメアリ・ウルストンクラフト氏が『女性の権利の擁護』を著し、功利主義者のジョン・スチュアート・ミル氏が『女性の解放』を著した。言わずもがな両者とも“男性”。こうした歴史背景が、現代のイギリス男性にも根強く残り、もしかしたら今回のキャンペーンの男性参加数に比例しているのかもしれない。

 
 
立ち上がれ、ヤマトの国のジェントルマン!

(Photo by heforshe.)

(Photo by heforshe)

 「HeForShe」の認知が低いということもあるが、日本の男性の参加者はたったの1727人。(2016年1月現在)しかし実は、日本の女性権利運動を行った歴史上の人物も、「男女同権論」を唱えた福澤諭吉氏に、「良妻賢母教育」を唱えた第一次伊藤博文内閣の森有礼氏と意外にも男性が多い

(Photo by UN Women)

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 今回の紹介した「HeForShe」というキャンペーンのみならず、世界中の多くのセレブが支援するホワイトリボンという男性主導の女性権利キャンペーンも始まっており、「男性が主導すること」は主流になりつつある。今こそ歴史に習い、日本でも“男性が主導”となり「男女平等問題」に対し関心・責任を持って取り組んでいくべきなのではないだろうか?

 
 

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