p.11 「捨てないで、よかった」。“人の命を救うゴミ”で作られた高性能バッグとは。|『GOOD GOODS CATALOG』


 

「これはゴミだから捨てよう」。何気なくゴミ箱に捨てているそれは、果たして本当に「ゴミ」なのだろうか?

この写真のバックが、実は「ゴミ」として処分されるはずだったエアバックだと聞いて、驚く人も多いのではないだろうか。

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あなたは、買い物する時どんな基準で商品を選んでいるだろうか。もしあなたの気に入っている商品を販売する企業が、不正を働いたり環境に悪影響を及ぼす事業に資金提供したりしていたらどうするだろう。

企業や商品作りにおける考え方に賛同できない場合、その企業やブランドの商品を「ボイコット(不買運動)」するという方法がある。これは買い物が「投票」に例えられるように、消費者の力で信頼や賛同のできない企業の商品にお金を出すのをやめ(票を入れるのをやめ)、企業の経営を成り立たなくさせ社会をより良くする(より良い企業に投票する)というもの。

そこであなたがボイコットしたいとき、またはボイコットとは関係なく単純に人や環境に良い商品が欲しいときに、参考となる商品カタログをBe inspired!が作成することを決意。その名も「GOOD GOODS CATALOG(グッド グッズ カタログ)」。

今回紹介する商品は、俳優の伊勢谷友介氏率いるREBIRTH PROJECTの「AIRBACKプロジェクト」シリーズ。廃棄されるものに新たな価値を付けて有効活用する「アップサイクル」をファッションで商品化している。

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車のエアバッグを再利用し、バッグなどのプロダクトを製造する工程。

命を救うエアバッグに、命を吹き込むプロジェクトって。

 廃棄された車の部品は、そのほとんどがリサイクルされているが、実はエアバックとシートベルトだけはそのまま廃棄されてしまっている。そこで、“人の命を守ろうとしてきたもの(AIRBAG)に新しい命を吹き込み、再び世の中に戻す(BACK)”をコンセプトに、REBIRTH PROJECTは車のエアバッグの再利用に着目し、バッグなどのプロダクトを開発してきたバッグブランド『yoccatta TOKYO』とコラボレーションプロジェクトを立ち上げた。

 廃車解体施設で取り出されたエアバックは、工場に送られ人の手で一つひとつ縫製を解く作業から始める。特殊な方法で縫われているため、この作業だけでも30分を要する。そして、エアバックに付着した油や汚れを一度洗浄し、乾燥させて、特殊なミシンで丁寧に縫い合わせる。

 命を守るためのエアバックとあって、一般的なミシンでは針が折れてしまうほどの地厚な素材のため、特殊なミシンがある限られた縫製工場を使用している。そのため少量限定生産だが、手仕事で丁寧に作られてるだけあり、一点一点味のある商品に仕上がっている。

 商品の種類も、Tシャツ、バックと様々だ。バックは、バックパックと2wayトート、サコッシュと大きさにもバリエーションがある。エアバックの素材とあって、頑丈さは抜群、グレージュにも近い白の色で白よりも汚れが目立ちにくい。また、持ち手にシートベルトを使用しているので、肩にかけても負担がかからないのも嬉しい。

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エアバッグ2wayトートバッグM yoccatta TOKYO

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エアバッグ2wayバックパック yoccatta TOKYO

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エアバッグサコッシュ yoccatta TOKYO

「新しいもの」よりも「新しい価値」が大事。

 実はあまり知られていないが、食料と同様に衣服も大量に廃棄されている。およそ1,110万トンの供給量に対し、排出量がおよそ940万トン、そのうち3R(リサイクル・リユース・リペア)されているのはわずか26.28%のみである。(参照元:独立行政法人中小基盤整備機構)

 残りのおよそ75%は寄付もしくは処分されている。寄付されていると言っても、途上国では現地の産業や文化を壊すとのことから、輸入禁止となった国もあるほどだ。

 余った衣料は燃やしたりなどして処分されるわけだが、それにもエネルギーを要し、無駄にエネルギーを使っていることになる。素材を一から作ろうとするとエネルギーや水を大量に使う。本来ゴミとなるものに再び命を吹き込んだ今回紹介した「AIRBAG」シリーズは、こういったエネルギーや水の節約ができるのだ。

 「新しいもの」ではなく「すでにあるもの」に目を向けることで、違った「新しい価値や発見」が得られるのではないだろうか。

オンラインストア:http://rebirthproject-store.jp/

Text by Be inspired!編集部
ーBe inspired!

 

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