#3:「売り上げの100%がいじめ防止に」。チャリティ以上の意味がある、若者向けのファッションブランドとは |Bi編集部セレクト『GOOD WARDROBE』


 

私たちが手に入れられるファッションアイテムの選択肢は、2000年代後半に日本にファストファッションが進出してきて格段に増えた。

だが私たちが手にできる低価格の商品の数と引き換えに、世界の低賃金労働に苦しむ人を増やし続けているのかもしれない。社会の行方を左右する1人の消費者として、私たちはどんな商品を選んだらいいのだろうか。

Photo by Ditch the Label
「あなたの顔好きだよ」と書かれた自己肯定を後押しするタンクトップ

今年8月から始まった、Be inspired!編集部が商品をピックアップして「人や環境、社会に優しく主張のあるWARDROBE(衣装箪笥)」を作っていく連載「GOOD WARDROBE」

今回は、イギリスやアメリカ、メキシコでいじめの防止に取り組む機関「Ditch the Label」ディッチ・ザ・レーベル)が作ったファッションアイテムを紹介する。彼らはいじめやメンタルヘルスの問題の背景にある「“男らしさ”の押し付け」や「自己肯定ができない」などの問題の啓発キャンペーンを行なってきている。

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性的指向の多様性と「平等の愛」を訴えるキャンペーン
Photo by Ditch the Label

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自由や人権が「肌の色」によって制限されてはならないと訴えるキャンペーン
Photo by Ditch the Label

ーDitch the Labelの商品を通して訴えたい問題は?

私たちの商品は、売り上げの100%がいじめ防止の取り組みに使われる資金となります。ですが、ただのチャリティのために商品を作って売るのではなく、それらを通して若者を力づけるようなポジティブなメッセージを発信しているのが特徴です。

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「変わったままでいて」と書かれた、自分や相手のユニークさを肯定するTシャツ

ーDitch the Labelの商品の特徴は?

ジェンダーや性的志向、人種のステレオタイプに挑戦すること。そして、遊び心を忘れないようにしています。

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「愛はヘイトに勝つ」と書かれたTシャツ

ーDitch the Labelの商品を作ろうと思ったきっかけは?

機関が活動を続けるために必要な資金を集める必要がありましたが、それだけでなく私たちが支援の対象としている12〜25歳の若者向けのかっこよくてメッセージの込められた洋服がなかったからです。洋服を作ったことで、自分たちのメッセージをより広めることができています。

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「『平等』に投票を」と書かれた、人々の権利の平等を訴えるTシャツ

ー問題を解決するためにファッションには何ができるの?

問題についての関心を高める助けになると思います。それからチャリティとして商品を購入した人も、商品を身に着けることでDitch the Labelのコミュニティの一員だと感じることができます。

また、誰かが商品を着て写真を撮ってSNSに投稿すれば、それを通してポジティブなデザインが広がったり会話を生んだりするなど、支援を必要とする人が私たちに助けを求めやすくなると考えています。
 
 
ーDitch the Labelの商品はどこで買えますか?

商品はオンラインストアから購入でき、日本にも配送することが可能です。

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「平等な権利とコーヒー」と書かれた、カジュアルに人権問題を訴えるTシャツ

 大型量販店やファストファッションの店などに足を運ぶと、特に伝えたいメッセージや意味もない英字Tシャツが大量に生産されて売られているのを見かけないだろうか。そのような商品とDitch the Labelで作られているものの違いは、言うまでもなく込められたメッセージの違いだ。

 また彼らは売り上げのすべてを活動の資金に当てているため、商品を購入するだけで、いじめやメンタルヘルス問題に悩む若者たちに対して何らかの協力ができる。誰もが自分1人でできる活動には限りがあるため、専門の機関を支援するという消費の仕方に今後注目していくべきかもしれない。

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Ditch the Label

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「恐れることなんてない」と書かれたTシャツ

All photos by Ditch the Label unless otherwise stated.
Text by Shiori Kirigaya
ーBe inspired!

 

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