騙されてはいけない。“素晴らしすぎる”H&Mの最新動画に。


(Photo by youtube)

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「地球に対する態度を変える必要がある。
 
深刻な環境問題に直面している。
 
気候変動を解決すること。
 
我々の世代で最も重要な使命だ。
 
我々の一人ひとりが気候変動の「解決策」。
 
誰かが行動にするのを待ってはいられない。
 
全員が力を合わせれば大きな違いを生み出せる」

 

 

 

こんな“素晴らしい”メッセージから始まる動画を先日、H&Mが公開した
 
『ワールド・リサイクル・ウィーク』と題され、4月18日から24日にかけて、人々に不要となった服を寄付してほしいということを呼びかけている。

(Photo by youtube)

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今回の動画で、歌姫M.I.A.が新曲「Rewear It」を公開。

(Photo by youtube)

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彼女はNFL訴訟や、難民問題についてなどメッセージ性の強い楽曲を歌うことでも有名だ。
 
しかし「冒頭の素晴らしいメッセージ」「M.I.A.の信頼できるメッセージ性」を鵜呑みしてはいけないかもしれない。

 
 
問題山積みのH&M

(Photo by NYU Stern BHR)

(Photo by NYU Stern BHR)

3年前にバングラデシュで起こった「1100人以上の死人」を出したのファストファッションビルの倒壊事件をご存知だろうか。
 
この事件後、通称アコードと呼ばれる「バングラデシュにおける火災予防及び建設物の安全に関する協定」が様々なファストファッションブランドと結ばれた。
 
もちろんH&Mも調印企業のひとつ。
 
しかし昨年、工場における労働環境改善が遅れていると、国際NGOらが発表。
 
労働者権利コンソーシアムのスコット・ノヴァ氏は「ラナプラザ崩壊事故や他の衣料工場の事故を受けて、H&Mは労働環境の安全性改善に取り組むことを約束した。しかしH&M はその約束を破った」述べている。
 
また、2014年のサスティナビリティレポートでH&Mは、「6億の商品を55カ国3,200店舗で販売している」を公表。
 
この需要の増加を意味する事実は、コットン、電力、石油、水などの資源を膨大な量を消費していることをも意味しているので、環境の汚染や破壊に加担していることは言うまでもない。

 
 
3桁ジーンズを買うか、買わまいか。

コムデギャルソンデザイナーの川久保 玲氏は、ファストファッションについてこう述べる。
 
「ジーンズ1本が何百円なんてありえない。どこかの工程で誰かが泣いているかもしれないのに、安い服を着ていていいのか。いい物には人の手も時間も努力も必要だからどうしても高くなる。いい物は高いという価値観も残って欲しい」
 
別に、高いからいいわけでもないが、安すぎることには裏側があるということを知ってほしい。
 
先進国日本で生きる上で、私たちの服を作る“誰か”の命を犠牲にしてまで、安すぎる服を買わなくても良くはないか?

(Photo by youtube)

(Photo by youtube)

今回のH&Mの動画の最後に、こんなメッセージを残している。
 
「地球を救うグローバル・ファッション活動に参加しよう」
 
あなたはまだこの言葉を信用できるだろうか?

 
 

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