サードウェーブを超えたコーヒーが飲める BICYCLE COFFEE TOKYO TORANOMON CAFE & ROASTERY | TOKYO GOOD FOOD #001

Text: Jun Hirayama

Cover: JUSTINE WONG

Photography: Jun Hirayama unless otherwise stated.

2017.6.22

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フェアトレード、ダイレクトトレード、ベジタリアン、ビーガン、ゼロウェイスト、昆虫食、未来食…。東京の街に日々増えていく、お腹をただ満たすだけではない「思想の詰まった飲食店」。

「海外からビーガンの友達が日本に来ていて、ビーガンメニューのあるレストランを知りたい」、「サードウェーブの先を行くコーヒーが飲みたい」、「フードロスがないレストランに行きたい」、「友達や恋人と健康にいい食事をしたい」などなど。そんなニーズに答える連載が始まります。

「食べることはお腹を満たすだけじゃない。思想も一緒にいただきます」。その名も『TOKYO GOOD FOOD』。フーディーなBe inspired!編集部が東京で出会える、社会に、環境に、健康に、あなたに、兎に角「GOODなFOOD」をウィークリーでお届けします!

それでは、記念すべき第一回目の『TOKYO GOOD FOOD』行ってみましょう!

WHERE IN TOKYO

記念すべき第一回目のお店は、昨年4月に虎ノ門にオープンした「BICYCLE COFFEE TOKYO TORANOMON CAFE & ROASTERY」です。

「虎ノ門なんてあんまり行かないなぁ〜」と思ってるあなたも行きたくなってしまうほど魅力的なコーヒーショップです!

今回は、看板バリスタの清水さんにオススメの品や、“GOODなポイント”などを伺いました。

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BICYCLE COFFEEのバリスタ清水さん

WHAT’S GOOD

Be inspired!(以下Bi):お店で一番のオススメの品は?

“DECAF WATER PROCESS(デカフェウォータープロセス)”です。 水を使った安全な方法でカフェインを抜いたメキシコ産のコーヒー豆です。

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Bi:オススメの理由はなんですか?

デカフェだと気がつかないほど美味しいからです!妊娠中、授乳中の方はもちろん、コーヒーをたくさん飲まれる方にもオススメです。

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CONCEPT & PHILOSOPHY

Bi:お店のコンセプトや信念。また、お店ができるまでの経緯を教えてもらえますか?

BICYCLE COFFEEは2009年サンフランシスコベイエリアを拠点とし、兄弟と従兄弟を中心に創業されました。

中南米のどこかにツリーハウスを建てて、そこに移住しようと考えた長男と三男が目の当りにしたのは美しい自然と貧困にあえぐコーヒー農家。丹精込めて栽培した美味しいコーヒーが、販路を持たないばかりに安く買い叩かれ、子供を学校に送ることすらできない困窮した生活を送っている農家の現実。

彼らはツリーハウスという楽しいだけの計画を見直し、後に次男と従兄弟が合流したことで自分達にできる貢献を仕事にするという結論にたどり着きました。

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それは有機栽培されたコーヒー豆を、正当な取引(フェアトレード)で購入することでコーヒー農家が経済に大きく左右されずに安定し、自分達で焙煎した豆を、自転車を使って排気ガスを出さずに得意先に届けて行くという形で自らそのサイクルの中に参加するというもの。 これを私たちはサステイナブルコーヒーと呼んでいます。

弊社は元々、“MISSION WORKSHOP”というサンフランシスコのメッセンジャーバッグブランドの日本代理店を営んでおり、BICYCLE COFFEEとMISSION WORKSHOPはサンフランシスコで拠点をシェアするほど非常の仲の良いビジネスパートナーであったため、ご縁があり東京支部を2013年から始動しました。

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CHANGE SOCIETY

Bi:お店を通してどのように社会や環境に貢献していますか?

普段何気なく口にしているコーヒーがどのような工程を経て届いているのか身近に感じてもらえる場所です。運が良ければ店内で、本国のBICYCLE COFFEEと同じ方法で焙煎しているところを見ることもできます。

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自転車で配達をしたり、豆の袋が生分解性100%であったりと地球環境に負荷のかけない事が念頭にあります。

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また本部のオークランド同様、毎週金曜日の朝8時から9時半までの間、コーヒー無料のキャンペーン“FREE COFFEE FRIDAY”を実施しているので、近所にお住いの方やお勤めの方に喜んでもらえたら嬉しいです!

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自分達で焙煎したフェアトレードの豆を、自転車を使って排気ガスを出さずに得意先に届けて行くという形で自らそのサイクルの中に参加するというもの。 これを私たちはサステイナブルコーヒーと呼んでいます

そう清水さんが言うように、「コーヒー農家とロースター(焙煎所)の間でフェアトレードを行い、生産者の生活を守り、高品質のコーヒー豆を提供してもらう」というサードウェーブコーヒーのスタイルを突き通すだけでなく、そのコーヒー豆を「環境に負荷をかけずにどう運ぶか」まで考え、営まれているBICYCLE COFFEE。

今後、近所のコーヒーショップに行く際は、彼らのように自転車やスケートボードなど、「排気ガスを出さない交通手段」で訪れてみてもいいかもしれない。自分が生きている「地球の空気」を考えた後のコーヒーブレイクは普段より格段にあなたの気持ちを満たしてくれるに違いない。

次の休みの日には、BICYCLE COFFEEへ行ってみてはどうだろうか。サンフランシスコ仕込みの「サステナブル精神」と「自転車カルチャー」、そして「おいしいコーヒー」があなたを待っている。

 来週の『TOKYO GOOD FOOD』もお楽しみに!

BICYCLE COFFEE TOKYO TORANOMON CAFE & ROASTERY

WebsiteInstagram

Address:〒105-0003 東京都港区西新橋2-18-7

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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