赤ちゃんを蝕む「広告」という「汚染物質」


(Photo by flavorwire)

(Photo by flavorwire)

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コカコーラ
 
LEGO

 
おなじみのメーカー名が体いっぱいに刻印された赤ちゃん。
実はこれは、あなたの生まれた時の姿です。


 
 
全身ブランド名だらけの赤ちゃん

(Photo by flavorwire)

(Photo by flavorwire)

全身タトゥー入りの赤ちゃんが現れ、人々に衝撃を与えた。
 
赤ちゃんの体に刻まれた文字を見てみると、“LEGO”や“Apple”、“コカコーラ”など、誰もが知っている大手メーカーの名前が入れ墨されているではないか。
 
この衝撃的な赤ちゃんの姿は、オーストラリア出身の新進デザイナーDietrich Wegner氏の作品である。
 
もちろん入れ墨はフェイクだが、全身に文字が刻まれた赤ちゃんの姿は非常にショッキングであり、一度見たらなかなか忘れることができないだろう。
 
Dietrich Wegner氏は作品を通して「広告業界の悪影響」を訴えた。
 
私たちは生まれた瞬間からテレビやラジオ、雑誌などのCMに晒され続け、自分で選択しなくても企業の商品やサービスが体の中に刷り込まれてしまう。
 
それを分かりやすく表したのが、「入れ墨だらけの赤ちゃん」なのである。

 
 
テレビから流れる「子ども向けの毒」

(Photo by Wayan Vota)

(Photo by Wayan Vota)

子どもたちが1年間に目にする広告はおよそ40,000点と言われている。
 
テレビCMは、時に過剰なほど「商品の素晴らしさ」をアピールする。
 
ほっぺたが落ちるほど美味しそうにハンバーガーを食べる映像や、人気のキャラクターが玩具を使っている姿など、消費者層が一目見て「欲しい!」と思わせるためならば、少々オーバーな表現を使うことなど、珍しくないだろう。
 
まだ情報を選別する能力が乏しい子どもたちは、テレビから流れてくるコマーシャルを鵜呑みにしてしまう。
 
大好きなアニメのキャラクターがファーストフードを「いっぱい食べてね!」とPRすれば、何の疑問も持たずに彼らは大量のファーストフードを食べるだろう。
 
知らぬ間に小さな子どもの思考や行動をコントロールしてしまう、言わば広告は「毒」のようなものだ。

 
 
親の教育力を上回るテレビCMの影響

(Photo by Orphen)

(Photo by Orphen)

アメリカ心理学会とアメリカ小児学会では、テレビCMが子どもに与える影響を明らかにするための興味深い実験が行われた。
 
実験内容は、3〜5歳の75人の子どもを集め、間にコマーシャルを挟んだアニメを見せるというものだ。半数の子どもはフライドポテトのCM、半数の子どもはりんごのCMを見せられた。
 
番組終了後、子どもたちに「どちらが食べたいか?」と、フライドポテトとりんごの2種類の食券を提示し、好きなほうを1枚選ばせたところ、ポテトのCMを見た子どもの7割がポテトの食券を、りんごのCMを見た子どもの6割がりんごの食券を選択するという結果になった。子どもたちが明らかにCMの影響を受けて食べ物を選んでいることが分かる。
 
また、同実験で食券を選ぶ際に、半数の子どもには親が「健康的な食べ物を選びなさい」と事前に伝える試みを行ったが、それでもフライドポテトを選ぶ子どもは大勢いた。親に助言をされたとしても、テレビCMの影響はそれをも上回るということだ。

 
 
その食べ物、本当に好きなもの?

(Photo by Jeremy Brooks)

(Photo by Jeremy Brooks)

私たちは幼い頃から無数の広告に晒されて生きてきた。
 
自分が意識しないところで「この商品は絶対に素晴らしい!」という宣伝文句を刷り込まれ、必要か必要でないか、好きか嫌いかを考える余地もなく、強制的に「選択」させられている可能性が考えられる。
 
現在、自分が“好んで”口にしたり身につけている【商品】が、本当に自ら選択して手に取ったものなのか、今一度考え直してみるべきなのかもしれない。

 
 

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