「時給が安すぎて、通勤できない」。テント生活を余儀なくされたAmazon労働者の実態。


先日、コンビニ界に進出することを発表した世界最大のネット小売業のAmazon。「レジでお金を払うという行為」を一切取り払い、レジなしコンビニ『Amazon Go』を2017年にアメリカでオープンする予定だ。

そんな日常に新しいテクノロジーを組み込んで行くAmazonだが、先日スコットランドの出荷倉庫である事件が起きた。それは週60時間働いているAmazonの数名の労働者が、お金を節約するために近隣にテントを張って寝泊まりしていることがThe Courierの取材で明らかになったのだ。

実際の給料はいくらなのか。

 

 テントに寝泊まりしている人は、実際に支払われている賃金の額を公表することを拒んだそうだが、Amazonは非正規雇用者に対して、時給約1070円(7.35ポンド)、そして残業時には約1600円(11ポンド)の賃金を支払っていると答えた。また、労働環境を整えるためにと走らせている通勤用シャトルバスは往復で1日約1500円(10ポンド)。1時間分の賃金よりも高いため、バスに乗ることを諦める人がいるのが実情だ。
 
 スコットランドの自由民主党を率いるウィリー・レニー氏は、Motherboardの取材でこう語る。


“賃金が低すぎるため、人々は日銭を稼ぐための生活を送っている状態です。仕事が厳しすぎるため、人々は単に仕事をし、食べ、寝るだけの生活を送っています”

11時間、数ヶ月間休みなし

 

 実はAmazonに対しての「労働者の過酷な労働環境」を問題視する声は今回が初めてのことではない。

 最近のBBCの調査によると、ある配達ドライバーは、数ヶ月間休暇なしで、1日11時間働いていることが明らかになった。また、違う配達ドライバーは、時間を削減するために、配送バンで排便したということも報じられている。(参照元:news.com )

 Amazon UKは、「弊社では安全で前向きな労働環境を提供しています。正規雇用者及び一時雇用者の安全と健康は、弊社における第一の優先事項です」と声明を発表しているが、果たして本当に“安全”で“健康第一”の現場なのだろうか。

 レジのないコンビニ『Amazon Go』。“便利なサービス”の発表の直後に起こった今回の事件。会社を支えている労働者の働く環境を見直さなければ、例えどんなに便利なサービスでも「信頼できない企業」として消費者からは認識されてしまうだろう。ぜひAmazonでテントを買う際は、「労働者の過酷な労働環境」を思い出し、不買活動をしてみるのもいいかもしれない。

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Text by Be inspired!
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