今頼るべき「アナログ力」


(Photo by ALL CHROME)

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「若者がどのように働けばいいか」
「若者がどのような意識を持てばいいか」

 
これは、日本の未来をよくしようと議論するとき、頻繁に挙げられる話題である。
 
しかし、今、日本が最も期待し、希望を持つべき相手は、「若者」ではなく、「お年寄り」であった。


 
 
所属モデルは全員オーバー「55」!

(Photo by facebook)

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(Photo by facebook)

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ロシアで今話題のモデル事務所『Oldushka』。
 
事務所のHPを見てみると、どこもかしこも高齢者の写真ばかり。
 
それもそのはず、この『Oldushka』は高齢者「専用」のモデル事務所なのだ。
 
ロシアも日本と同じように高齢化社会が進み、高齢者は差別的な扱いを受けているという。
 
そんな高齢者にも輝く場所を与えようと、彼女たちの社会進出のきっかけをつくることを目的に設立された。
 
所属モデル全員が55歳以上で、しかも経験ナシの素人。
 
しかしその評判は上々で、20代モデルと同じか、ときにはそれ以上のギャランティーを得ることもあるという。
 
所属モデルたちも「働く場所があること」への喜びを感じているそうだ。

 
 
「働きたい」のに「働けない」

実は日本にも、同じように働く意欲が高いにも関わらず、働く場所がない老人がたくさんいる。
 
定年制が廃止されたにも関わらず、いまだ日本の平均退職年齢は60歳。多くの人が60歳、あるいはそれよりも前に退職することが通常となっている。
 
しかし、その平均定年年齢の60歳を過ぎても働きたいと思っている高齢者の割合は、約60パーセントもいるのだ。
 
それにもかかわらず、この約半分が60歳を境に失業していて、さらにその中の30パーセントが就職活動を諦めている。

 
 
「高齢者」が働くメリットの多さ

(Photo by 高齢社)

(Photo by 高齢社)

この高齢者が働いていないという状況は極めてもったいない状態である。
 
高齢者が働くと、高齢者自身が収入に対する所得税を納めるようになるので、国の税収も増える。
 
さらに、高齢者の所得の増加に伴い、使えるお金が増え、経済が円滑になるという。
 
仮に、平均退職年齢を5歳上げると、一人当たりの高齢者の消費支出が29%もアップするそうだ。
 
日本の経済を発展させるためには、いかに、高齢者の活躍の場を増やすことが重要か分かるだろう。
 
ちなみに日本でも、高齢者の労働力に目をつけた「株式会社高齢社」という高齢者専門の派遣会社がある。
 
この会社の社長、上田氏によると、この事業に対するクライアントからの評判は上々とのこと。
 
彼らはすでに技術や経験を持ち合わせているので「即戦力になる」という声のほかに、テクノロジーとは違ったアナログな視点での企画構想が「逆に新しいアイデアを生み出す」といった評価も得ているという。

 
 
今、頼るべきは「アナログ」の「力」

経済発展のために注目すべきは、「年齢」ではなく、働く意欲の高い人が自分の能力を活かした仕事に就くことではないだろうか。
 
日本では、高齢化による将来への不安を考えたとき、若者をどう動かすかが議論になりがちだ。
 
しかし、私たちが本当に頼るべき相手は、働く意欲の高い高齢者ではないだろうか。
 
高齢者にはもちろん体力的なデメリットもあるが、今の私たちにはないアナログな視点はかえって新鮮な空気を呼び込んでくれるかもしれない。
 
そんなアナログな視点にも頼りながら、まだ誰もが経験していない高齢化社会を皆で乗り切っていきたいものだ。

 
 

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