世界から「トレンド」が消える日。


今では“死語”となってしまった「ノームコア」。去年流行ったファッションのトレンドだ。

ニューヨーク発の言葉で「Normal(ノーマル) + Hardcore(ハードコア)」の2つを足して作られたの造語。

周囲の人と調和した“没個性的”で、流行やブランドとも距離を置く、地味でベーシックなファッションスタイルはファッション界、そして日本でも“トレンド”となった。

しかし現在、そんなトレンドという概念が世界で終焉を迎えようとしているのだとか?

(Photo by Kris Atomic)

(Photo by Kris Atomic)


なんと、その理由は我々がいつも利用している『インスタグラム』のようなSNSの存在だった。

パリコレモデルが、ファストファッションを着る時代。

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(Photo by Hannah Morgan)

 『Numéro TOKYO』などの雑誌を編集者として手がけ、世界中のコレクションをみてきた軍地彩弓氏によると、トレンドが失くなってきている理由として「SNS時代の台頭」が要因だと述べる。(参照元:QREATORS

 「トレンド」は社会の動き(ソーシャル)から生まれるのだが、SNS時代が始まったことで「自分をどう発信していくか」というパーソナルな面が中心となり、ソーシャルが弱体化してトレンドの必要性が薄まってきているからだそうだ。

 「社会からみて、私がどうあるべきか」というソーシャルな側面を個人が気にしなくなってきている傾向があるということだ。

 実際に最近、パリコレに来ているファッション界の“インフルエンサー”である有名ブロガーやモデルたちは、最新トレンドを身に纏うのではなく、ファストファッションを組み合わせてコーディネートしていたり、ブランドのヴィンテージを着たりと、「トレンド」に囚われない個人の価値観を持ったファッションをしているのだとか。

「流行り廃りのない服」を求めるという“流行り”。

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(Photo by Abitha Pallett)

 この「トレンドの終焉」という“トレンド”は、先述したように人々が「社会の価値観」ではなく「個人の価値観」を重視し始めているということなのだろうか。

 また、消費者が半年先や1年先には“時代遅れ”となってしまう「命の短いトレンドの服」を着るのではなく、愛着があり、長く使える「一生モノ」や、ストーリー性のある「エシカルな服」が注目され、多く出てきている流れとリンクしているのかもしれない。

 

“パタゴニアの製品は流行とは無関係だ。今見ても流行の最先端ではないし、10年経って見ても流行遅れでもない。そういうものを我々は目指しているんだ”

 そうパタゴニアの創業者の イヴォン・シュイナード氏が述べているようにトレンドという概念がなくなりつつある今、消費者は「流行り廃りのない服」を今後求めていくのかもしれない。(参照元:日経ビジネスONLINE

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Text by Jun Hirayama
ーBe inspired!

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