バービーが風刺する「インスタグラム病」


(Photo by Isabel Santos Pilot)

(Photo by Isabel Santos Pilot)

いつの時代も「女性の憧れ」として君臨し続けてきた、バービー。
 
どの「いいね!」を押してしまいそうなくらい。そんな彼女のインスタグラム上には、とびきりお洒落な写真が溢れかえっている。
 
しかしご存知だろうか?
 
そんな彼女が実は、去年突然としてインスタグラムの更新をやめたことを。
 
実はそのアカウントには、多くの人々を”ハッとさせる意図”があったのだ。

 
 
バービーがインスタをやめた、本当の理由

(Photo by instagram)

(Photo by instagram)

長い足に、お洒落な洋服。
 
ラガー•フェルドやモスキーノ、ミュウミュウといった有名デザイナーやブランドとコラボをするバービーは、昔から時代の”理想”を反映してきた。
 
バービーになりたくて顔を整形する人もいるほどだ。
 
単なる「子供の人形」という枠を越えて、大人の憧れともなっているバービー。
 
そんな彼女をモデルに、写真を更新するインスタグラムアカウントsocialitybarbie
 
このアカウント上で更新されるバービーの写真は、どの写真もいわゆるイマドキな加工で、バービーがインスタをもっていたらこんな感じなんだろうなと思わせるほどだ。
 
しかし去年の冬に突然更新を終了した。
 
なぜか?
 
このアカウントが存在する本当の理由。
 
それはインスタグラム上で、我々がアップする「写真」を痛烈に風刺するためだったのだ。
 
多大なる手間をかけてインスタグラムにアップする写真を撮影。そして自身のフォロワーに対して「自分の生活は完璧だ」と訴える。
 
このバービーのアカウントは、そんなインスタグラム上に溢れる人たちに対する「問いかけ」だったというわけだ。
 
誰もが憧れるような容姿をもつバービーが、自身の「完璧な生活」を切り取るインスタグラムは完璧すぎるがゆえに、まさに人形の世界。
 
これはまさに、実際の生活ではなく「インスタグラム用の完璧な生活」を無理やり作ろうとする。我々のSNSの使い方と共通しているのだ。

 
 
インスタグラムは、私たちから「個性」を奪った?

本来SNSは日常を発信したり、個性を発揮できる場であったはずだ。しかし、近頃は同じような写真がインスタグラム上に並ぶようになった。
 
雑誌KINFOLKやカフェラテ。足元をとった写真や、ライムなど。
 
どこからともなく発生した「インスタグラム上の”流行”」だ。

(Photo by thekinspiracy)

(Photo by thekinspiracy)

kinspiracyでは、そういったインスタグラム上で「似たような写真が投稿される」ことを皮肉るように、個人のアカウントから典型的な写真を4枚抽出し並べている。
 
そうすると、見事に「個性的だ」と思ってアップしている写真が、他の人がアップする写真と全く同様のパターンであることがわかる。
 
「オリジナルだ」と思っていた自分の写真たちも、決してユニークではないことに気付くのだ。
 
SNSを毎日見るなかで、われわれは無意識的に「均一化された理想」を目指してしまっているのだ。
 
完璧な容姿のブロガーが完璧な生活を送っている様子をインスタグラムでみるたびに、その人に近づいた生活を切り取って更新してしまう。
 
たとえその写真を撮るために何十分もかかったとしても・・・。

 
 
「インスタ病」にならないために、できること。

(Photo by Pete Lounsbury)

(Photo by Pete Lounsbury)

インスタグラム上では、見た目が美しくて生活も魅力的なバービーのような人が増えているが、なにもみんなが同じバービーになることだけが「いいね!」ではない。
 
景色やカフェラテを何度も撮り直す前に、瞬間的な景色を楽しんだり、目の前にいる人とカフェラテを飲みながらおしゃべりしたりすることを大事にしてみることで、誰にもマネできない充実した生活を感じることが出来るのかもしれない。

 

ーBe inspired!

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