「タダでお金がもらえる」あの制度、北欧フィンランドで始まりました。


働かなくても毎月国からお金がもらえたら…?

そんな一見夢のような制度、「ベーシックインカム」が西ヨーロッパで注目されている。

(Photo by Unsplash)

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 「ベーシックインカム」とは年齢、性別、収入に関係なく、国が毎月一定の給付を支給する制度である。そうすることによって、貧困を防ぎ、「尊厳ある生活の権利」が保障される平等な社会の構築を目的とする。(参照元:BIEN

 2015年10月のBiの記事で、フィンランドが実験的な「ベーシックインカム」の導入を考慮しているとお伝えしたが、今月1月、遂に始動しはじめた。

 実験的な導入では、既に生活保護を受けている25歳〜58歳の中の2千人を対象とする。月額、約6万8千円。税金はかからない。(参照元:CNBC

 従来のフィンランドのシステムだと生活保護費の申請に時間がかかる。よって、短期の仕事を見つけても仕事が終了した際にまた再申請するのに時間がかかり、一切保護費をもらえない期間ができてしまうため、受給者の仕事探しの意欲を下げていた。

 しかし生活保護とは違い「ベーシックインカム」なら仕事を見つけた後も同じ額が支給されつづけるので、受給者の仕事探しの意欲を保てると期待される。また、充実はしているが非常に複雑なフィンランドの社会福祉制度を、シンプルな一定給与に変えることで、効率化とミスの軽減を狙う。

 実験は2年と設定されており、「ベーシックインカム」が現実的に効果があるかどうか、各国もその結果に興味津々だ。

 そしてこれには何よりも日本が興味を持つべきなのだ。なぜなら日本はGDP(国内総生産)が世界第3位(2015年発表)にもかかわらず(参照元:世界経済のネタ帳)、貧困は先進国の中で最低水準(2014年発表)だから。(参照元:ジュニア朝日

 年収200万以下の人を指す「ワーキングプア」、いわゆる「働く貧困層」は、社会保障を受けることもできずギリギリの生活を送っている。当たり前だが、「失業」はしていないため社会保障を受けることはできない。「ベーシックインカム」ならこのように、制度からすり抜けてしまう助けの必要な人々を救うことができる。

 今後も朗報を期待しつつ、フィンランドの実験の結果の行方を追っていきたい。

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Text by Noemi Minami
ーBe inspired!

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