【フランス発】「ただのチーズ」で発電する技術。


(Photo by Sharla Sava)

(Photo by Sharla Sava)

今、どんどん登場してきている「0円」の発電エネルギー。
 
例えば、以前Be inspired!で紹介した、どこにでもある「重力」や「人の体温」や「海水」。
 
そして今回は、新たな「0円エネルギー」を紹介したい。しかも環境に負荷をかけない。
 
それは、ピザ、ハンバーガー、グラタン、フォンデュ…。
 
様々の料理でなくてはならない存在の「チーズ」!

 
 
フランス人の生活に灯をともす「チーズ」

なんと「チーズ」は今、人に食べられるだけでなく、人の暮らしを明るく灯すためのエネルギーとしても活用されている。
 
そんな「チーズ発電」が行われているのは“チーズ名産国”のフランス。
 
同国のサヴォワ県アルベールヴィルという地域に、チーズ発電所が存在し、近隣「1,500世帯」分の電力、おおよそ「年間280万キロワット時」も発電しているという。

 
 
チーズが「電気」に変わるワケ

(Photo by Carol)

(Photo by Carol)

アルベールヴィルという地域では「ボーフォールチーズ」という種類のチーズが名産品として作られている。
 
そのチーズの製造過程で「ホエー(乳清)」という副産物が発生する。ホエーとは透明な液体で、ヨーグルトの上部にもよく見られるものだ。

(Photo by luxomedia)

(Photo by luxomedia)

そのホエーをバクテリアと共にタンクに入れることで自然発酵によりメタンが生成され、バイオガスを発生させる。
 
生成されたバイオガスをガスエンジンに投入し、水を90℃に加熱することで電気を創出するのだ。
 
この発電を含む一連のプロセスで、ボーフォールチーズの製造過程で作り出される残余物はほぼ全てが利用され「廃棄物ゼロ」になるという。

 
 
どんどん現れる「0円エネルギー」

チーズ製造工場から出る残余廃棄物であるホエーを使って発電するこの「チーズ発電」。
 
ここ数年で広がっており、2013年には英国最大のチーズメーカー「Wyke Farms」がバイオガスプラントで創出する自然エネルギーにより「100%自給自足」するチーズメーカーとなったという。
 
また、チーズ以外にも、スコットランドでは「ウィスキー」の蒸留過程でも熱エネルギーの創出が可能になっている。

(Photo by Thomas Hawk)

(Photo by Thomas Hawk))

重力」や「人の体温」や「海水」のように、どこにでもあるから“0円”なのではなく、残余廃棄物と呼ばれる「価値がなかったもの」を使っているからチーズのエネルギーは“0円”なのだ。
 
今後も、既存のエネルギーの代替品となる新しく、ユニークな「0円エネルギー」から目が離せなそうだ。

 

ーBe inspired!

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