“死”をキレイに発信できるツール「インスタグラム」


(Photo by Frank M. Rafik)

(Photo by Frank M. Rafik)

あなたは、お肉を食べたことがあるだろうか?
 
ほとんどの人が「YES」と答えるだろう。
 
牛、豚、鶏、魚の肉だけでなく、最近では「ジビエ・ブーム」もあり、うさぎや鹿の肉を食べる人も増えてきている。
 
ただし、お肉を食べるという行為は、ただただスーパーマーケットで買って、料理するというシンプルなことではない。
 
野生や家畜の生き物の殺し、その死体を解剖・解体し、加工。そして、パッケージングし、スーパーに並べて、それを我々が購入し、家庭で料理する。
 
随分と簡単に説明してしまったが、ざっとこんなプロセスを経て、我々は「お肉」というものにありつくことができているのだ。
 
しかし、こんなプロセスを想像しながら「お肉を食べている人」は、果たしてどれくらい日本にいるのだろうか?
 
そんな「隠されすぎてる事実」をインターネットを利用して、人々に訴え続ける女性が日本に存在する。

 
 
肉を食べたきゃ、自分で狩れ!

(Photo by chiharuh)

(Photo by chiharuh)

ブログ「ちはるの森」を運営するchiharuh氏。
 
一見、かわいいブログからは想像できない内容を投稿。

(Photo by chiharuh)

(Photo by chiharuh)

通称「狩りガール」と呼ばれるchiharuh氏は、自らの手で狩った動物のお肉しか食べない生活をし、その生活をブログに投稿している。
 
ある日、彼女はブログでこんなことを綴った。
 

「こうして動物を殺すことを、表に出すべきことじゃないという人もいます。そういう考えもあると思います。わざわざ動物を殺すところを見たいなんて人も、そんなにいないと思いますし。
 
それでも。それにしても、隠されすぎてると思うんです。あんまりにも。食べものが食卓にやってくる過程が見えなすぎるから、その先が想像できなくて、食事に感謝できなかったり、食糧を無駄にしたりすることが普通になっていて。
 
だからこそ、包み隠さず伝えたいという気持ちが強いのかもしれません。オブラートに包むような表現をするのも、あんまりしたくありません。だってこれが事実だから。生きることは、もっと生々しいことだと思っています」

 
皮を剥いだうさぎの写真を掲載し、大炎上したこともあるchiharuh氏のブログだが、彼女の文章や写真からは「動物の命の尊さ」「お肉を食べられることのありがたさ」など、多くのことを我々に教えてくれる。

 
 
なぜ?「死体のアソコ」をインスタにアップ!

アメリカには、インスタグラムに「解剖した部位」を投稿する女性の病理医助手が存在する。
 
病理医とは、患者の臓器を肉眼で確認したり、採取した細胞を顕微鏡で調べたり、CTの画像などを分析しながら、病気の原因を明らかにし、適切な治療方法を「病理診断」する医師のこと。
 
彼女の名は、ニコール・アンジェミ氏。

(Photo by instagram)

(Photo by instagram)

遺体、内臓、脳、性器、焼き焦げた腕、切断された足、胎児、解剖風景など…
 
ニコール氏のインスタグラム「@MRS_ANGEMIには、毎日そんな写真や動画がアップされている。
 
「わざわざグロテスクな写真を見たい人なんているの?」と思う人もいるかもしれないが、なんとフォロワー数は「約77万人」と超人気。

(Photo by instagram)

(Photo by instagram)

彼女に、そんな多くのフォロワーがいるのには“ある理由”がある。
 
それは「リアルな人間の死」そして「命の真実」を発信しているから。
 
普段、見ることのできない検死解剖や、手術の写真。
 
そんな誰もが気になる「自分の身体の構造」を、現代人にとって身近なツールであるインスタグラムを使って、発信することで、我々に医療現場での死を知るチャンスを与えてくれているのだ。

 
 
「性」も「死」も、身近に感じさせてくれるツール

フェミニズム活動「FREE THE NIPPLE」や、LGBT活動「#GayIsOk」は、インターネットを巧みに利用したことで、今まであまり触れられてこなかった「性(GENDER)」というテーマに、多くの人々の関心を持たせることに成功した。

(Photo by lush)

(Photo by lush)

またインターネットは、「性」だけではなく、“動物の死”や、“医療現場での死”など、今まで身近に感じることが難しかった「死」という重いテーマをも、身近にし、人々の意識を変えるきっかけを与えてくれる最適なツールなのかもしれない。

 
 

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