「危険」と「優しさ」が隣り合わせのリオオリンピックが開幕


(Photo by Saulo Cruz)

(Photo by Saulo Cruz)


8月5日。
 

遂に開催した第31回、リオ五輪。
 

4年に一度の大イベント、長らく楽しみにしていた人も多いのでないだろうか。
 

ブラジルの治安の悪さやインフラの管理不備が度々報道され、「大丈夫なのか〜?」とちょっと不安になっていた人もいるかもしれない。
 

しかし今回、Be inspired!では賞賛に値する、2つの新しくて、“優しい”取り組みに注目した。


 

 

母国から出ざるを得なかったアスリートも出場できる初めてのオリンピック

(Photo by UNHCR)

(Photo by UNHCR)

シリア内戦後の難民の問題はいつ解決するのだろうか?
 
ヨーロッパでは難民の受け入れ問題で議論が炸裂し、日本では国内に受け入れる難民の数が極めて少数なことが未だに問題だ。
 
国際オリンピック委員会(IOC)は、母国を離れた難民のアスリートにも出場機会を作ろうと、オリンピック史上初の「難民選手団」を設けた。
 
国際情勢に翻弄され、リオ五輪という晴れ舞台へ出る術を持てなかった選手たちにもチャンスが与えられたことは、マイノリティにも優しい五輪になりつつあるということかもしれない。
 
難民選手団のメンバー10人は、コンゴ共和国や南スーダン、エチオピア、そしてシリア出身だ。
 
英語が流暢で力強いメッセージを訴えてきたことから、“難民選手団の顔”と呼ばれているのが彼女。
 
シリア出身の競泳選手のユスラ・マルディニ選手だ。

(Photo by Europe 1)

(Photo by Europe 1)

<Yusra Mardini/ユスラ・マルディニ選手(シリア)>

 
避難していたトルコから泳いでドイツまで逃げてきた彼女。
 
インタビューでは、「五輪のファンには『難民』が母国を離れざるを得なかった『普通の人』だということを認識してほしい」と訴え、「いつかは難民にとっても平穏な日々が訪れる。どんなに困難がつきまとっても夢を諦めないでほしい」と語った。

 
 
史上で最も「性別に境界線を引かない」オリンピック

なにかとLGBTQに風当たりが強いスポーツ界。
 
2014年のロシアで行われたソチ冬季五輪では2013年6月に成立した反同性愛法も含め、LGBTQの人権的な視点から世界中では批判の嵐だった。
 
政権への対抗を意味し、カミングアウトをあえてする選手までいた。
 
今回のリオ五輪では、そんな風潮を止め、改革しようと委員会は「LGBTの権利尊重に関する誓約書」に書名
 
ピンバッジやマグネットなどのLGBTQ関連商品も公式に販売などしている。
 
現時点でカミングアウトをしている選手は42名!
 
その中から注目選手数名を紹介したい。

 
Brittney Griner/ブリトニー・グライナー(USA)

(Photo by ESPNW)

(Photo by ESPNW )


Tom Daley/トム・デーリー(UK)
(Photo by Tim Noakes)

(Photo by Tim Noakes)


Michelle Heyman/ミシェル・ヘイマン(オーストラリア)
(Photo by The Daily Dot)

(Photo by The Daily Dot)


Jeffrey Wammes/ジェフリー・ヴァメス(オランダ)
(Photo by ZIMBIO)

(Photo by ZIMBIO)


Caster Semenya/キャスター・セメンヤ(南アフリカ共和国)
(Photo by Sports World)

(Photo by Sports World)


 
 
マイノリティがオリンピックに革命を起こす

次回の五輪の舞台は「東京」。
 
「難民」や「LGBTQ」に対しての一般の知識がまだまだ浅い日本では今回のリオ五輪と比較してみても不安点も多く頭に浮かぶ。
 
しかし、2015年3月に渋谷区が2015年4月に「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例(同性カップル条例)」を施行したことや、文部科学省によるLGBTQへの配慮を求める通知を全国の小中高校などに出したことを考えると、もしかしたら東京五輪は、性に対する日本人の考えを変えるいいきっかけになるかもしれない。
 
リオ五輪が開幕して間もないが、選手たちは早くも次回の東京大会を見据えて練習そして競技に励んでいる。
 
今大会では“難民選手団”が結成され、自分の性的嗜好を“カミングアウト”をしている選手が多いという点でオープンな大会だと注目を浴びている。
 
今回のリオ五輪を機に今後、より多くの人がオープンになれるようなスポーツ界になって欲しい。
 
そして、2020年に行われる東京五輪が、今大会を受けてより素晴らしいものとなるようにと、今から願わずにいられない。

 
via. FAST COMPANY, Huffingtonpost, YAHOO! SPORTS, SECRET BOX, SECRET BOX, 2CHOPO, Flag
 

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