なぜ「スタートアップ企業」は“死んだ”のか?


(Photo by Giant Swarm)

(Photo by Giant Swarm)

FacebookやGoogle、TwitterにApple。
 
人々から賞賛され、羨望の眼差しを送られる、今をときめく大企業たち。
 
かつて“スタートアップ”として始まり、あっという間に一世を風靡したこれらの大企業は、世界中の野心溢れる起業家に夢や希望を与え、一躍スタートアップブームを創り出した。
 
次世代ビジネスのあるべき姿として崇められ、今もなお私たちに強い影響力を与えているように思える“スタートアップ”。
 
しかしながら、その成長は私たちが気が付かぬ間に終わりを迎えていたのかもしれない。


 
 
夢と希望を見せるスタートアップの終焉

(Photo by jannemei)

(Photo by jannemei)

短い間に急激なスピードで成長を遂げ、その後も成長を維持することを目的とする“スタートアップ”。
 
既存の枠にとらわれない画期的なアイデアで、今までにない商品やサービスを提案し、私たちを驚かせるとともに生活も大きく変化させてきた。
 
しかしながら、スタートアップが私たちに夢を見せてくれる時代は確実に終焉へと近づいている。
 
大手コンサルティングファームPwCは今年、次のスタートアップを目指すユニコーン企業(企業としての評価額が1250億円以上の非上場のベンチャー企業)が、絶滅の危機にさらされるだろうという予測を発表。
 
実際に2015年、ベンチャーキャピタルが第4四半期に投資した額は、第3四半期と比べて32%減少した113億ドルとなっている。
 
さらにGarage Technology Venturesのディレクターはスタートアップについて、現状多くの価値と素晴らしい企業を創造する余地はあるものの、次の18ヶ月は“祝杯”よりも“失望”の方が多くなるだろう、と厳しい見方を示している。

 
 
スタートアップが“伸び悩む”のはなぜ?

(Photo by Joseph Gilbert)

(Photo by Joseph Gilbert)

なぜ、スタートアップの勢いは止まってしまったのか。
BiZ Zineはその理由を以下のようにまとめている。
 
インターネット業界が成熟し、新たなスタートアップの入り込む余地が少なくなってきたため。
 
ビジネスのスピードが上がったことにより、スタートアップ自体が淘汰されるスピードも早まっているため。
 
大企業がスタートアップならではの方法を身に着け始めたことにより、新しいイノベーションを生み出すのが難しくなってきているため。
 
スマートフォンにより誕生したアプリや広告といった市場は、既に寡占されつつあるため。
 
これまでにないイノベーションと爆発的な勢いで、成長街道をひた走ってきたスタートアップ。
 
しかし、ここにきてその状況は、頭打ちになりつつある。

 
 
常識を壊せば、新しい何かが見える

多くのメディアは、インターネット業界におけるスタートアップが今後新たな“大企業”として成功するのは難しいと予測している。
 
そこで期待されるのが、“社会の変化”だ。
 
今まで当たり前とされていた社会の常識が変わることで、新たなイノベーションが生まれるのではないかと考えられる。
 
そして、そんな未来を指し示すかのように、今「ROWE」という働き方が注目されている。

 
 
“ROWE”という働き方が広げる可能性

(Photo by frank wouters)

(Photo by frank wouters)

ROWEとは、Result Oriented Work Environment(完全結果志向の職場環境)の略称のこと。
 
この働き方がユニークであるのは「完全なる成果主義」である点だ。
 
つまり、あなたが期限までに決められた仕事を会社に提出することができるならば、何時間、どこで、どのような方法で働いても良いという働き方なのだ。
 
極端な話を言えば、朝が苦手で夜型なあなたが昼の13時に起床し、公園に行って運動してから仕事を始めても、提出期限までに決まった仕事を提出することができれば全く問題はない。
 
米国の家電量販店最大手のベストバイでは、既にこの制度を導入済み。
 
もちろん出社時刻の決まりはなく、2~3日全く会社に来ない社員もいるといい、まるでフリーランサーのような働き方を実現させている。
 
この制度が日本企業でも認められるようになれば、専業主婦の女性たちが子育てと仕事を両立することがたやすくなり、雇用環境の改善にも役立つかもしれない。

 
 
次のイノベーションを生み出すために

いつの時代も、世界は常に新しいアイデアを求めている。
 
そうした中、次に人々をあっと言わせるようなイノベーションを生み出すには、新たなライフスタイルと、それを容認する社会が必要不可欠になるのではないだろうか。
 
大学を出て一度就職すると、「自分の人生は仕事とともにある」という価値観が当たり前のように根付いている日本。
 
しかし、ROWEのような働き方を自ら選択できるようになる時代が来れば、スタートアップのように今までにない革新的なアイデアを持った企業が出てくるかもしれない。

 
 

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