オトナに“こそ”読んでほしい。「多様な性」を考える絵本


(Photo by Flickr)

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今、海外を中心に「さまざまな性」をテーマにした絵本が増えている。
 
幼い頃、誰もが読み親しんだ絵本。
 
そんな絵本を通して、子どもや大人に「性」を考える機会を作る試みを追った。


 
 
性的マイノリティへの理解が課題の現代社会

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昨年ある大学生が、自分が同性愛者であると友人にばらされる「アウティング」を苦に、自殺したという悲しい事件が日本で起きていたと分かった。
 
今年に入り裁判に発展し、友人たちが「同性愛者は生理的に受け付けない」という類の発言をしていたことや、大学側の対応の実情が明らかになった。
 
同性愛者のカミングアウトの難しさ、アウティングによる精神的苦痛が浮き彫りになり、ネット上では議論が起きている。
 
このように、日本ではまだ性的マイノリティの人々の存在が「当たり前」として受け入れられていない。
 
大学生のような若い世代においてさえもこの現状である。
 
その原因の一つに、テレビなどのマスコミやインターネットで性的マイノリティの人々を「イジる」風潮が根強く残っているという点があるのではないだろうか。
 
それを当たり前のものとして受け入れてしまえば、その風潮が普通だという認識のまま、大人になってしまうのも無理はない。
 
日本だけでなく、世界でもLGBTQだという理由で、人々がいじめや偏見の対象になってしまうような理解の薄い地域は沢山ある。

 
 
世界で注目される「性についての絵本」で、幼いころから性を知ろう

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しかし今、日本や世界の出版業界で、「絵本」でこの現状を打破しようという動きがある。
 
そのうちのいくつかをご紹介しよう。

(Photo by Amazon)

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今年4月に、子供向けの「性」について知る児童書、『いろいろな性、いろいろな生きかた』が出版された。
 
全3巻で、多様なセクシュアリティの現状や悩み、すべての人が生きやすい社会について訴えている。

(Photo by Amazon)

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邦訳版も出版されているオランダの絵本『王さまと王さま』は、お姫様に興味を示さない王さまが、花嫁候補の付き添いでやってきた王子に恋をする物語だ。
 
「王さま同士が結ばれるおとぎ話もあっていい」というメッセージが伝わってくる。

(Photo by goodreads)

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LGBTへの関心が高い北欧スウェーデンで出版されている絵本『Blompojken(お花の男の子)』。
 
この作品の主人公はスカートを履き、花冠をつけた男の子だ。
 
周囲から「ヘンだ」「強く、たくましくなれ」といわれる男の子を、「ありのままのあなたですてきなんだよ」というメッセージが優しく包む。
 
 
こうした絵本を通じて子どもの頃から性の多様さを知るのは、「いろいろな人がいて当たり前」という考えを持つ上でとても大切なことだ。
 
さらに、現に自分の性に悩みを抱えていたり、いじめの標的になっていたりする子どもたちの心の支えにもなるのではないだろうか。

 
 
まだ間に合う。大人が読んでも遅くはない

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絵本は決して子どもたちだけの物ではない。
 
子どもに伝わるように言葉を選んで書かれた文やイラストだからこそ、大人の心にダイレクトに刺さるメッセージがある。
 
「多様なセクシュアリティ」という大きなテーマを私たち大人がどのように知り、受け入れ、伝えていくべきなのか、その一つのツールとして、絵本があってもいいのではないだろうか。
 
日本ではまだ出版数の少ないLGBTQについて描かれた絵本だが、多様性への理解が問われる現代において、その需要は増していくだろう。

 
via. Huffingtonpost,産経ニュース,BUZZFEED

 

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ーBe inspired!

Texted by Minori Okigaki

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