「作り手」と「買い手」に新たな価値を。前代未聞の“移動型デニム工場”の設立に挑戦する兄弟。


2017年4月に「Forbes誌が選ぶ、アジアを代表する『30歳未満』」に選出された“デニム兄弟”が日本に存在する。二人の名前は島田 舜介(しまだ しゅんすけ、1994生まれ)と山脇 耀平(やまわき ようへい、1992生まれ)。

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彼らは大好きなデニムを「つくる人」にも「つかう人」にも価値を生み出していきたいと決意し、デニムブランド「EVERY DENIM」を2015年9月に立ち上げた。そしてブランド立ち上げから1年と9ヶ月経った今、前代未聞の“移動するデニム工場”を設立しようとしている。

島田 舜介(弟)と山脇 耀平(兄)

 

ものづくりは“純粋なカッコよさ”だけではないことを知った兄弟が作った最高のデニム

 兵庫県で生まれ、幼少期を過ごした兄弟。小さいころからジーンズが好きで、いつも父親のお下がりを履いていた彼らは「こんなに好きで毎日履いているジーンズがつくられている現場を、いつか見てみたい」と考え、弟の舜介氏が大学進学で“国産ジーンズ発祥の地”岡山に行くことをきっかけにジーンズ工場を初めて見学。

 そこで見た「ものづくりの現場」に圧倒され、“純粋なカッコよさ”を多くの人に知ってもらいたいの一つの思いで、2014年12月から工場の職人さんや経営者の方を取材して、ものづくりへの想いやこだわりを発信する活動を開始した。

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 しかし、生産現場に足を運び取材を重ねる中で、日本のものづくりの問題点に気付く。それは、国内の服作りの規模が年々縮小していることや、産業構造上思うようなものづくりができていないことなど。

自分たちは、本当に情報発信だけをしていていいのか。
もっと直接的に、強く力になることはできないのか。

 ものづくりは“純粋なカッコよさ”だけではないことを知った兄弟は、自分たちが「ものをつくる人」と「ものをつかう人」のどちらに対しても価値を生み出していきたいと決意し、2015年9月にデニムブランド「EVERY DENIM」を立ち上げた。彼らの理想は、職人さんが作っていてワクワクする様な想いのこもったデニムを生み出すことと、そのデニムを多くの人に想いを込めて永く履いてもらうことだ。今ではもう4種類のデニムを製造、販売している。

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EVERY DENIMの新作 4thモデル「Brilliant」

 

モノを長く大切にするために思いついた「新しい販売方法への挑戦」

 「モノを長く愛用することの楽しさをEVERY DENIMを通じて知ってほしい」と語る背景には、日本のものづくりの現場を支えたいという想いがある。その楽しさに気づくには、生産者と使用者との繋がり、自分なりの軸で選択した責任、人から贈り物をもらった時の暖かさ、製品の質の良さなど、きっかけは様々である。これらのきっかけを作るために、兄弟は特に、服の販売方法にこだわりを持っている。

 そのために兄弟は店舗を持たず卸売もせず、全国各地の試着販売会などでの直接販売にこだわっているのだ。

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試着展示会の様子

 

 そして、そんな兄弟は今、新たな小売のカタチに挑戦しようとしている。それは移動するデニム工場”えぶり号”だ。EVERY DENIMの製品をのせ日本各地を巡り、全国にデニムを届けるキャラバンになっている。このキャラバン特徴は3つ存在する。

1.工場の雰囲気を体感できる
 
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内装のテーマは「ミニ工場」。実際にデニム工場で使用されているミシンや工具をディスプレイし、ものづくりの現場の雰囲気が体感できる。

2.その場で試着、購入できる

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製品はその場で試着し、注文することができる。兄弟が1人1人に合わせて、丁寧にフィッティングを行う。

3.ユニークな乗組員が同乗している

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“えぶり号”には、時々、ユニークな乗組員が同乗予定。乗組員は人を楽しませるのが得意だったり、料理が得意だったり、写真が得意だったり。その場でしか起こらない偶然の出会いを楽しめる。

 

 今まで誰も成し得なかった移動するデニム工場を走らせそうとしている島田 舜介と山脇 耀平。彼らのえぶり号に同乗してみたい、えぶり号を支援したいという方は、現在開催中のクラウドファンディングにご協力をしてほしい。詳しくはこちら

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All photos by EVERY DENIM
Text by Ayane Kumagai
ーBe inspired!

 

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