ファストファッション、ファストフードに次ぐ「ファストハウス」現る。


(Photo by Union to Union)

(Photo by Union to Union)

「安くて、かわいい。」な、ファストファッション
 
「安くて、美味しい。」な、ファストフード
 
資本主義社会の中で台頭した大量生産、大量消費の文化「ファストカルチャー」
 

その象徴が、上記で挙げたファストフード、ファストファッションだろう。
 
生活を構成する重要な3つの要素「衣食住」のうちの、“衣”、“食”の2つが大量生産、大量消費され、低コストで売買されているこの時代。
 
なんと3つ目の“住”までもファスト化が進んでいるのだとか…?

 
 
最後の砦。「住」までもファスト化?

大量生産され、低コスト化を目指す「住」。「ファストハウス」とでも言えようか。

そんなファストハウスを、北欧の家具メーカー「IKEA」が開発しているのだとか。

(Photo by wired)

(Photo by wired)


(Photo by wired)

(Photo by wired)


(Photo by wired)

(Photo by wired)

この家は、工具が必要なく、約4時間程度で出来上がるように作られており、延べ面積は17.5平方メートルで最大5人まで暮らすことができ、日よけカバーと、ソーラーパネルも完備している。
 
現在、この「ファストハウス」の価格はおよそ7,500ドル(日本円で75万円程度)だが、大量生産を目指しており、1,000ドル(日本円で10万円程度)までのコストダウンを開発チームは期待しているそうだ。
 
現在の課題は施錠で、ドアや窓を組み込むことでコストアップにつながってしまうのだとか。
 
IKEAが試みる家の「ファスト化」。
“ファスト”と聞くと、ついつい裏側に隠されている過酷な労働状況など「悲惨な社会問題」を連想する人も多いかもしれない。
しかし、この「ファストハウス」、社会問題を生み出すのでななく、驚くべきことに解決するのだとか。

 
 
“難民”の救世主?「ファストハウス」現る。

(Photo by Climatalk .in)

(Photo by Climatalk .in)

世界の350万人近くの難民が、難民キャンプで生活していると言われている昨今。
実は「ファストハウス」、難民問題を解決するべくIKEAによって開発されていたのだ。
 
「難民問題なんて日本には関係ない。」と思う人もいるかもしれないが、日本にも難民は毎年やってきている。
とはいえ、受け入れ状況は、お世辞にもいいとは言えないのだが。
 
法務省によると、昨年、日本に難民認定を申請したシリア人を含む5000人のうち実際に認定されたのはたったの11人
日本の受け入れ体制は世界最低レベルだと海外メディアに批判されているのが現状だ。
 
ほとんどの難民が認定されない一方、申請者数は2010年の1202人から、毎年約1000人づつ増加し続けている。
 
日本で、難民の受け入れ体制が整っていない理由の一つとして、「インフラ(難民のための住居)整備にかかる多大な費用」が挙げられる。
 
しかし、もし、IKEAがファストハウスの量産に成功し、低コストで販売できれば、より多くの難民に住居の提供が可能になり、受け入れられる「難民」の数も増えるかもしれないのだ。

 
 
「スロー化が必要な産業」&「ファスト化が必要な産業」

(Photo by Chris)

(Photo by Chris)

「食事」、「衣服」が過度にファスト化し、スロー化が求められているこのご時世。
その一方で、ファスト化が求められている「住居」が存在する。
 
難民や被災者。より多くの家のない人に、「暖かい家」を届けるために、大量生産されないければいけない「ファストハウス」。
 
豊かな先進国に住んでいるからこそ、「難民問題」に限らず、世界で起こる社会問題の現状をしっかり把握し、「自分には何ができるのか?」考えながら、生きて行くことがこれから大事なのかもしれない。
 
続けて読みたい記事:『「ファストフード化」する音楽。

 

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