「女性専用車両」が海外に「輸出」できなかったワケ


(Photo by valix)

(Photo by valix)

女性のみがオーダーできる「レディースランチ」や、女性のみ映画のチケットを安く買うことができる「レディースデー」。
 
多くの女性は「女に生まれてよかった」と感じざるを得ないだろう。
 
またそれとは反対に、「女ばっかり……」と嘆く男性も多いかもしれない。
 
果たしてこのような「女性が優遇されている」現状を、私たちはどう受け止めるべきであろうか。


 
 
突如現れた「ガイコツ」が意味すること

とある日、カリフォルニアの街中に突如、巨大なスクリーンが現れた。
 
そこに映し出されていたのは、幸せそうに抱き合ったり、キスをしたりする「ガイコツ」の姿であった。
 
実はこれ、『Love Has No Labels』という人権団体が行ったキャンペーンの一環。
 
そして、このガイコツの正体は、レントゲンのような特殊なスクリーンを通して現れた本物の人間だ。
 
スクリーンの裏では、女性同士のカップルや人種の違うカップルなどが、映し出されるガイコツを実際に演じていたのである。
 
それぞれに特徴がある彼らたち。
 
しかし、レントゲン写真を通してみると、皆、同じガイコツなのだ。
 
この動画は、性別や民族などで人を分けるのではなく、性や人種を剥がせば、私たちはみんな同じ一人の人間だというシンプルなメッセージを伝えている。

 

 

動画が見れない方はこちら

 
 
「泣いていい」のは「女性」だけ?

あまり知られていないかもしれないが、思わぬところで日本は「性差別」をする国であると他国から思われている。
 
少し前に海外で不思議がられたものの一つに「女性専用の泣ける部屋」というものがある。
 
これは、あるホテルが女性客を取り込むために開始したサービスで、女性に目一杯泣ける場所を用意し、ストレスを発散してもらおうというものだ。
 
部屋には感動的な映画や漫画が用意されていて泣くことをバックアップしている。
 
この部屋の存在を聞いても、「女性専用」が広く知れ渡っている日本ではそこまで深く考えることはないかもしれない。
 
しかしこのホテルに対して、アメリカの大衆紙『USA TODAY』は「日本にいる600万人以上の男性はここで泣くことができない」と皮肉り、アフリカのニュースサイト『iAfrica』は「男性が予約をできないだなんて不幸だ」と報道している。
 
他国では、この「女性専用」という事実に甚だ疑問を感じているようだ。

 
 
「女性専用車両」は「隔離」なのか?

(Photo by Emiliano)

(Photo by Emiliano)

他にも海外からその存在を不思議がられているものとして「女性専用車両」があげられる。
 
実はこの「女性専用車両」は、日本の事例を参考に、他国の議会で導入の検討をされていたことがある。
 
しかし、多くの国の世論は「反対」が多数。
 
例えばイギリスでは「そもそも女性を隔離していること自体が差別。セクシャルハラスメントの問題で女性が敗北を認めるようなものである」や「今は男女平等の時代だ。女性と男性を分けるとは時代を逆戻りしているようなものだ」と言われ、オーストリアでは「隔離は屈辱的な仕打ちである」「女性だけではなく男性も痴漢の被害に遭うことを無視している」という意見があげられた。
 
女性専用車両を2012年に導入したチェコに至っては、男性団体から「男性を特定の車両から隔離する差別である」とし、告訴まで起こっている。
 
各国では、女性を守る試み自体が女性差別と捉えているようだ。

 
 
「女性を守る」が「差別」になる

(Photo by Zoe Campbell)

(Photo by Zoe Campbell)

日本では、「女性優遇」に対する反対の意見は多くはない。
 
もし出たとしても、女性優遇に対する「男性差別」というところに留まってしまう程度だろう。
 
しかし、一見この女性を「大切」にしているかに見える試みこそが、実は女性を最高レベルで女性を差別しているのかもしれない。
 
今まで女性を「守る」とされていた女性車両は守っているのではなく、「隔離」をされているという見方もできる。
 
となれば、女性にだけ与えられる特別な優遇も、「特別視」という形で女性を「差別」をしていると見ることもできる。
 
男女平等社会の実現がなかなか進まない日本。
 
女性への待遇が日本で定着していることも、その原因の一つなのかもしれない。

 
 
via. Youtube, Daily Mail Online, Road Warrior Voices, AFPBB News, iafrica.com, 東洋経済オンライン, Daily Mail Online, 三井ガーデンホテルズ
 
 

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