12人の活動家・アーティスト・キュレーターと共にGapが発信する環境にも人にも“Good”なアイデア

Text: TOMOKI KANEKO

Photography: ©️GAP

2018.8.30

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世界中の人々にアメリカンカジュアルを提供してきたファッションブランドGap。そんな当ブランドは2018年秋、新しいキャンペーンを発表する。それが「Good Creates Good(Goodは拡がる)」だ。環境的、社会的に“Good”なことを広めていくこのキャンペーンは12人の環境活動家、ミュージシャン、アートキュレーターなどを迎えて動き出す。

※動画が見られない方はこちら

Good Creates Good

Gapが発表する当キャンペーンは、2017年から、歌姫Cher(シェール)とヒップホップアーティストFuture(フューチャー)を迎えて始まった「Meet Me in the Gap(ミート ミー インザ ギャップ)」キャンペーンのなかで展開されていくようだ。「Good Creates Good」というメッセージのもと、“Good”なアイデアを発信する。

「Good Creates Good」というメッセージをGapはこう説明してくれていた。

“Good”は拡がる。ちょっとした良いことが誰かをインスパイアして、次から次へと拡がっていく

日々の生活のなかで何気なく着ることのできる洋服を展開するGapにはピッタリなメッセージではないだろうか。そして、そんな”Good”を拡めていくうえで、さらに社会をいいものにしようと日々活動するユニークな12人の活動家たちが、今回のメッセージをより色濃いものにしてくれている。

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カイル:フィールグッド・ラッパー(*1)(左)
マダム・ガンディー:ミュージシャン & 女性権利活動家(右)

“Good”なキャスト

ミュージシャンとして政治的なメッセージを歌うマダム・ガンディーや、アートキュレーター兼反人種差別活動家のキンバリー・ドリュー、ジャーナリスト兼文化活動家のノア・タゴウリなど、今回参加しているキャストはみんな、社会に変革をもたらそうと行動している人たちだ。人の多様性や、地球環境、動物愛護など、主張する意見はさまざまな分野におよんでいる。

(*1)社会の体制や、自身の闇について歌っているラップが多いが、文字通りフィール・グッド(feel good)と、ポジティブな意味合いが込められたラップを歌うアーティストのこと

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ケヴィン・デイヴィス:ボディポジティブ ファッションブロガー(左)
キンバリー・ドリュー:アートキュレーター & 反人種主義活動家(右)

・KELVIN DAVIS(ケヴィン・デイヴィス):ボディポジティブ ファッションブロガー

・KING PRINCESS(キング・プリンセス):ミュージシャン & LGBTQ活動家

・NOOR TAGOURI(ノア・タゴウリ):リポーター & 政治活動家

・CHELLA MAN(チェラ・マン):アーティスト&トランスジェンダー活動家

・A.CHAL(Aチャル):ラッパー & 活動家

・XIUHTEZCATL MARTINEZ(シューテズカトル・マルティネス):環境活動家 & ラッパー

・CARLOTTA KOHL(カーロッタ・コール):アーティスト & フェミニスト

・EZINMA(エズィーマ):ヴァイオリニスト & 活動家

・KIMBERLEY DREW(キンバリー・ドリュー):アートキュレーター & 反人種主義活動家

・KYLE(カイル):フィールグッド・ラッパー

・MADAME GANDHI(マダム・ガンディー):ミュージシャン & 女性権利活動家

・TOPHER BROPHY(トファー・ブロフィー):インフルエンサー & 動物愛護家

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エズィーマ:ヴァイオリニスト & 活動家(左)
カーロッタ・コール:アーティスト&フェミニスト(右)

環境にも人にもいいプロダクトとは

また、Gapは先ほど紹介した新たなコンセプトにとどまることなく、環境や人に優しい取り組みを実践している。称して“Gap for Good”というらしい。

当ブランドのアイコンともいえるデニムの加工過程では、地球環境に配慮して水の使用量を20%抑え、なおかつ、柔らかく体に合わせてフィットする心地よい生地に仕上げる洗い加工技術「Washwell(ウォッシュウェル)」を導入している。さらにベター・コットン(*2)という、人の健康や地球環境、生産者の労働環境に配慮した生産方法で作られたコットンを使っていく動きがあるなど、地球環境や、消費者、生産者の健康面においてより持続可能性の高い製品づくりに向けて当ブランドは動いている。

2021年までにはGapのプロダクトすべてに使われるコットンをベター・コットンにする目標を掲げているなど、持続可能性を追い続ける動きは止まらない。

(*2)ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)という、人の健康や地球環境、生産者の労働環境を配慮してコットンの生産をしていくことを推進しているプログラムのもと、一定の基準を満たしたコットンのこと

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チェラ・マン:アーティスト&トランスジェンダー活動家

“Good”の連鎖

世界的カジュアルファッションブランドGapがこのような動きを見せているのは、ファッション産業だけではなく、その枠を超えて、人々がさまざまな分野において倫理的な考え方や持続可能性に対する意識をもつことを大きく広げるきっかけになるのではないだろうか。Gapのオプティミスティック(*3)な世界観も、地球規模で考えた“いいこと”への動きがあってこそより色濃いものに感じられるのだろう。

飲み水をとることさえもままらない人、自身が持つ性別への観念が人々に当然のように認めてもらえない人など、いまだに生きているなかで享受できて当たり前に思える行為や権利から離れた人が数多く存在する現状がある。ぜひ、身近なところから“いいこと”に挑戦していってほしい。最後には“Good”があなたのもとに還ってくるはずだから。情けは人のためならず、は本当かもしれない。

今秋はそんなポジティブマインドを備えたGapの「Good Creates Good」な一着をどうだろうか。

(*3)物事を明るく、いい方向に考えるような考え方を表す

Gap(ギャップ)

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1969年にサンフランシスコで生まれたGap。世界で最もアイコニックなアメリカンカジュアルスタイルブランドである。ベーシックなアイテムを基盤にトレンドを落とし込んだデザインが施されているのが特徴。現在、世界中でおよそ1600以上のストアでカスタマーと関わり続けている。

Gap FALL2018 グローバルキャンペーン

「Good Creates Good」

Good Creates Good – Goodは拡がる。 Goodなプロダクト。Goodなフィット。地球にもGood。 使用する水量を抑え、持続可能な素材を用いることで生まれる好循環。 そのGoodは、また戻ってくる。 今シーズン、Gapでは、さまざまな分野で活躍する活動家をフィーチャーし、Goodなフィットで環境にもGoodな商品をお届けします。

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※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

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