違法でアート業界の不正を正すゴリラに扮した「ゲリラ・ガールズ」。


(Photo by The Guardian)

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1985年にニューヨーク近代美術館で行われた展示会で、165人のアーティストの作品が展示されたにも関わらず、女性アーティストはたったの17人だけだった。
 
それに憤慨した女性アーティストたちが、自らを「アート界の良心」と名乗り、結成したのが「ゲリラ・ガールズ」
 
ギャラリーにもゴリラのマスクをまとった状態で登場する徹底的な彼女たちの素性は未だに明かされていない。
 
彼女たちは、違法な活動も含め、現在に至るまで90個以上のポスター、本、カード、雑誌などを作ってきた、超アクティブな「アバンギャルド・アクティビスト集団」なのである。

※動画が見られない方はこちら
 
 

(Photo by The Guardian)

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【バス会社はアートギャラリー業界より啓蒙されている。バス会社の女性の比率:49.2%。パリのギャラリーでソロ展示会した女性の比率:13%】

 
 

(Photo by The Guardian)

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【表にあるギャラリーは1985年の時点で10%以下しか女性アーティストの作品を扱っていなかった。2014年の時点でそれはたったの20%にしか増えていなかった。】

 
 

(Photo by The Guardian)

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【 メトロポリタン美術館に入るには女性は裸じゃないといけないの?】

 
 
アート業界の不平等さを変えようと戦うゲリラ・ガールズ。
 
そんな彼女たち、今年はヨーロッパに目をつけた。
 
現在、400箇所以上のヨーロッパのギャラリーを周り、「白人/異性愛者/男性」以外の女性、LGBTQ、有色人種などのアーティストの作品が展示されているかを調査している。
 
その結果を発表するのが、来年の10月にロンドンギのャラリーで行われる展示会だ。
 
その名も 『Is It Even Worse in Europe (ヨーロッパはもっとひどいのか?)』。
 
この展示会が終わったら、世界の近現代美術界の中でもトップの来場者を誇るイギリスのテート・モダン美術館になんと、「クレーム対応窓口」を設けるそうだ。
 
アーティストや来場者がもし美術館に関して「ダイバーシティ」などの問題で気になる点があれば、彼女たちに報告することができる仕組みだ。
 
私たちはプロのクレーマーなのよ。30年前に始めた頃は、こんな長い間やるなんて思ってもみなかったわ。当時私たちはただただ怒っていたの。今では施設の方が私たちに『批判してください』って言ってくるの。楽しいわ

ーゲリラ・ガールズ

 
しかし、そもそもなぜアート業界にそんなにも不平等さが生まれてしまうのか。
 
ゲリラ・ガールズは、テレビや映画は、観客である一般市民の反応によって人気度や知名度が決まるのに対し、アート業界は一部の裕福な階級のみが関わっているのが問題だと指摘する。
 
だから、「力のある人」の意見しかギャラリーなどに反映されないのだ。よって、女性、LGBTQ、有色人種のアーティストは中々取り上げられないわけだ。

 
 

進歩的なイメージのある、現代アートの世界で、こんなにも不平等さが存在していたとは、意外だったのではないだろうか。
 
「力のあるもの」が作る歴史だけが未来に受け継がれるという事実は、全ての歴史に言えることだが、このままではいけない。
 
私たち全員が考えるべき問題だ。
 
ゲリラ・ガールズは30年代以上活動しているが、まだまだゴリラのマスクを脱ぐことができる日は遠そうである。
 
しかし、彼女たちはその日が来るまで戦うことをやめないのだろう。

 
via. Dazed, The Guardian, Guerrilla Girls, Time Out
 

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