日本人女性の声が、世界で一番高い理由


(Photo by pixaboy)

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録音した自分の声を聞いて、ゾッとした経験がある人必見。
 
なぜ私たちは自分の声を好きになれないのか。
 
声に対する意識が、100年遅れていると言われている日本。
 
本当の“自分の声”を出せるようになると、あなたを取り巻く環境が劇的に変わるかも。


 
 
なぜ日本人女性の声は、高いのか。

(Photo by 修鱼)

(Photo by 修鱼)

十代のときに失声症となったことをきっかけに「声」と向き合うようになった音声学のスペシャリスト、山崎広子さんが書いた「8割の人は自分の声が嫌い」という本がある。
 
山﨑さんによると、日本の成人女性の声の高さは世界一だそう。
 
この背景には、日本独自の女性に求められてきた社会的価値観が影響している。
 
女性は「女性らしさ」を求められ、その結果、声は高い方が望ましいとされてきたというのだ。
 
山﨑さんが数年前に行った声の分析調査によると、「日本の若い女性の声は平均350~450ヘルツ」で、「先進国の中では信じられないくらい高い」ことが判明した。
 
通常、人の地声の高さは声帯と声道の長さで決まる。
 
それらは身長にほぼ比例し、長い=低い声、短い=高い声となる。
 
よって身長が高い人ほど声は低くなり、身長の低い人は声が高くなるのが一般的だという。
 
しかし、現代の日本女性の身長が軒並み低いかといったら、そんなことはない。
 
つまりこれは、無意識に声をつくっている人が大勢いる、ということを意味しているのだ。

 
 
つくり声があなたの首を絞めている?

(Photo by avidaebella)

(Photo by avidaebella)

「つくり声を出すということは、クレーンで背中を吊り上げらながら歩いているようなもの。地面をしっかりと踏みしめて歩きたいのに、声は心身に反して、吊られて浮つく。見た目は普通を装っていても、内部はもがき続けている」
 
こういった女性たちを、山﨑さんは「クレーン女子」と命名している。
 
山﨑さんは現代において、このクレーンに吊られたような辛さを「クレーン女子だけでなく、クレーン男子、いやすべての年代が抱えている」と分析している。
 
山崎さんが自分の声についての意識調査を行ったところ、約80%の人が自分の声を嫌いだという結果が出たそうだ。
 
調査結果によれば、自分の声が嫌いな人の多くが「自分自身に対する否定感を強く持って」おり、その理由は大きく分けて2つある。
 
ひとつは、声の中に「自分が嫌っている自分の本質」が表れているから。
 
もうひとつは、声が「本当の自分のものではない」と感じるからだそうだ。

 
 
どうしたら自分の声が好きになれるのか。

(Photo by http://www.amazon.co.jp/8%E5%89%B2%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%81%8C%E5%AB%8C%E3%81%84-%E5%BF%83%E3%81%AB%E5%B1%8A%E3%81%8F%E5%A3%B0%E3%80%81%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%A3%B0-%E8%A7%92%E5%B7%9DSSC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B1%B1%E5%B4%8E-%E5%BA%83%E5%AD%90/dp/404731644X)

(Photo by amazon)

本書で山崎さんは、それぞれが「本物の声(オーセンティック・ボイス)」を探すべきだと説いている。
 
詳細は本書を読んでいただきたいが、オーセンティック・ボイスとは、「人間の生命活動の最もバランスの良い状態から自然に出てくる声」であり、真実性を含み「相手に伝わる声」だそうだ。
 
その発見方法とは、
 

①録音した自分の声を30分以上聴く
 
色々な状況において録音した自分の声を、30分以上聴こう。
 
すると、イヤな声の中にも時折「いいな」と思える声が見つかる。
 
それは「作り声」でも「テンションが高い声」でもない。
 
多くの場合は「嫌悪を感じるよりも幾分低い声」だという。
 
②「いいな」の声を反復練習
 
自分が「いいな」と思えた声が見つかったら、その時の状況や自分の状態を思い出して、同じことを話し、録音する。
 
③話すときの心がけ
 
日本人の多くは首を前に突き出す「お猿さん型」で話をする。
 
これだと、喉が緊張し、声が浅く絞られてしまう。
 
軽くアゴを引き、首や肩やアゴの力を抜いて話すと良い。

 
録音した声を聞き、「いいな」と思える声を練習して、自分の耳に覚えさせる。
 
これがオーセンティック・ヴォイスを手に入れる「唯一にして最高」の方法だと山﨑さんは言う。

 
 
声は、私とあなたをつなぐ「メディア」

(Photo by Howard Lake)

(Photo by Howard Lake)

日本は欧米諸国に比べて、声に対する意識が100年も遅れていると言われている。
 
学校やしつけで「声の出し方」について教わったことはないし、声が自分と他人を結ぶ“メディア”であるというほどの大袈裟なものとして意識したことも、ほとんどの人はないだろう。
 
コンプレックスを改善するためにメイクやダイエットは頑張るけれど、声を磨くための努力はアナウンサーや歌手など、声を使う特別な仕事に就いている人たちがやるものだと思い込んでいる。
 
私たちが「キライ!」と感じる自分の声を好きになることができたら。
 
それは自己肯定感の向上につながり、仕事での人とのやり取りやプレゼンなどはもちろんのこと、自分のプライベートを取り巻く環境を劇的に変えることになるかもしれない可能性を秘めている。
 
声と向き合う。
 
それはすなわち自分自身と向き合うことである。
 
自分の声を好きになってこそ、相手の心に伝わる「本当の話し方」ができるようになるのかもしれない。

 
via:suzie-news,excite,ダ・ヴィンチニュース
 
 

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