「パッケージはくだらない」この国の無駄なオモテナシ


「レジ袋はご利用ですか?」
 
そう聞かれて無意識に頷いた経験はないだろうか。
 
当たり前となっているその光景、実は世界では「あり得ない」ことなのだ。
 
世界には、そんな「あり得ない」日本の日常に切り込む企業がある。


 
 
過剰包装大国「日本」

(Photo by John Mahoney)

(Photo by John Mahoney)

2013年に行われた東京オリンピック招致の際、滝川クリステルのスピーチで話題になった「おもてなし」という言葉。
 
このような言葉からもわかるように、日本には相手を気遣う文化が根付いている。
 
しかし海外から日本にやってきた人々の多くが、とある気遣いに「やりすぎ」だと呆れてしまうことがあるのはご存知だろうか?
 
それは「包む」気遣いだ。
 
例えば土産物のお菓子。
 
箱には綺麗な包装紙がかけられ、開けると板で仕切られた中に一つ一つ小分けに包まれたお菓子が入っている。
 
人に配る際には便利だが、肝心なお菓子そのものにありつくまでの開封作業が面倒だ。
 
テイクアウトの食べ物やコンビニでの買い物でも似たような現象がある。
 
ビニール袋に包んたパンをさらに手提げ袋に入れてもらったり、「ペットボトル1本」、「ガム1個」だけでもレジ袋に入れて渡されたりする。
 
日本で暮らしていると当たり前、むしろそうしてくれないことは不親切だと思ってしまうようなことが、実は海外では「あり得ない」のである。

 
 
パタゴニアが挑むデポジット制買い物袋とは

アウトドア用のスポーツウェアなどを販売するパタゴニアでは、2009年からショップ袋のデポジット制を導入した。
 
これは、1枚100円でレジ袋を販売し、使用後にその袋を店頭に返却すれば、支払った100円が返金されるというシステム。
 
マイバック持参を基本としつつ、カスタマーがマイバックを持っていない場合への対処としてこの制度を取り入れている。
 
デポジット制に使用される袋は、流通段階で使われた梱包材などからできた100%再生原料で作られ、カスタマーからの返却後も再びリサイクルされるそう。
 
パタゴニアはこの制度を導入することで、必要なサービスを満たしつつ、レジ袋の使用量削減と資源の再生循環を実現させることに成功した。

 
 
LUSHにとってパッケージは「くだらないもの」?

(Photo by Oscar Hanzely)

(Photo by Oscar Hanzely)

化粧品の開発・製造段階で安全性チェックのために行われる動物実験に反対していることでも有名なコスメブランドLUSH。
 
創設者マーク・コンスタンティンの「パッケージはくだらないもの。これまで消費者はあまりにも長い間、過剰なパッケージに苦しんできた」という言葉のもと、パッケージレスでの販売に積極的に取り組んでいる。
 
パッケージレスでのプロダクト販売を可能にしているのは、シャンプーバー・バスボム・マッサージバーといった固形アイテムの開発だ。
 
これらの固形アイテムを採用・開発することによって、LUSHは液体の場合に必要なプラスチック容器の大幅な削減に成功した。
 
また、固形プロダクトを採用したことによって保存料の使用を避け、様々な優れた原料を用いて品質を高めることを可能としている。

 
 
「拒むこと」で世界は変わる

4Rという有名な文言がある。リユース(Reuse)、リデュース(Reduce)、リサイクル(Recycle)、そしてリフューズ(Refuse)だ。4つ目のリフューズには「拒む、拒絶する」といった意味がある。
 
一時期これらの言葉が流布したことがあったが、どれほどの人が今もこれを実践できているだろうか。
 
日常で無意識に消費してしまっている「くだらない」パッケージ。
 
あまりにも生活に溶け込んでしまったこの問題をわれわれ消費者が切り崩すための第一歩は「袋、いりません」の一言なのかもしれない。

 
 

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ーBe inspired!

Texted by Yuki Saegusa

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