【ビジネス書には載ってない】上手な「反抗」の仕方。


(Photo by Tim Gouw )

(Photo by Tim Gouw )


例えば会議の場や友達同士でなにか話をしているとき。
 

多くの人の意見が一致する中で、あなただけ違う意見を持っていたらどうするだろうか。
 

空気の読めない「イヤな奴」にならないように、その意見を口に出さず、自分の中だけで勝手に消化させてはないだろうか。
 

それは、場を大事にし、他人を尊重しようと考えたあなたなりの結果であるのかもしれない。
 

しかし、自分の意見を伝えるということは、もっと「単純」なことではないのだろうか。


 

 
トランプタワーの目の前に「壁」を作る意味とは

(Photo by Wall in Trump)

(Photo by Wall in Trump)


 

トランプタワー前に壁を作る計画の動画はこちら
 

アメリカでは、11月に大統領選が行われるが、それ以上に注目を集めているのは不適切な言葉だらけのトランプ氏の発言だ。
 
特に移民政策に関しての発言は度を越したものが多く、「メキシコ人は麻薬や大麻を持ち込む人種」とまで言っている。
 
そんな彼が掲げた政策の一つは、「不法移民の流入防止のためにメキシコとの国境に万里の長城を建設し、メキシコにその費用を払わせる」というものである。
 
そんなトランプ氏の差別的な発言に嫌悪感を覚え、立ち上がったのは、デイビット・ハガティとジェームス・カロッチの二人の男である。
 
彼らがしようとしていることは、「メキシコ国境に巨大な壁をつくる」と発言しているトランプ氏に対し、トランプタワーと言われるトランプ氏が所持しているビルの前に「壁」をつくろうというものだ。
 
クラウドファンディングで資金を募り、トランプ氏がメキシコに対してやろうとしていることは「こういうことだ」と分からせたいのだという。

 
 
家の中に作る「家」


またサンフランシスコには跳ね上がる地価の高騰に、ユニークな方法で立ち向かった男がいた。
 
サンフランシスコではここ3年で不動産価格は38パーセントにも上昇し、平均価格は90万ドル(約9300万円)、平均家賃は月3250ドル(約33万8000円)にも上るという。
 
そのため、狭い部屋に何人もの人々で住むという状態が一般化していて、衛生面や騒音の問題を抱えたり治安悪化が懸念されていたりしている。
 
しかし、この状況に警告を鳴らした男がいると伝えるのはアメリカの大衆紙ワシントンポストだ。
 
同誌によると、サンフランシスコで家を見つけることができなかった一人の男が、家がないなら今ある家の中に新たに家を作らせてもらえないかと考えた。
 
そして、なんと友達の家に小さな家を作らせてもらい、そこに住めるように交渉をしたという。
 
小さな家といっても内装は完璧。
 
居心地のよさそうなソファーに折り畳み式のデスクまである。
 
家賃はお手頃価格の400ドル(約4万円)。
 
彼はこの住宅についてこう語る。
 
「ここに住むことは、決して絶望の始まりでもないし、希望の始まりでもない。この住宅は、ごくごく普通の創造的な解決策だ。そして、それと同時にこれは貧困ではないし、貧困を解決することでもないんだよ」
 
彼のこの言葉には、この住宅に住んだからと言ってとりわけ違う生活を送るのではなく、仕事をし、家に帰るという今まで通りのモチベーションを保つべきだという想いが感じられる。
 
この言葉が多くのメディアを通じて人々に伝わり、サンフランシスコの住宅事情を考えるきっかけになったようだ。
 
家が借りられなかったからといって多くの人は諦めてきたが、諦めなかった彼の行動が解決の第一歩になったに違いない。

 
 
スマイルマークが反対の証明?

(Photo by Megkern)

(Photo by Megkern)

また、デンマークにも面白い反対の方法が存在する。
 
多くの国では反対運動をするとなると、危険も伴う恐れがあるため、やむを得ず警察が出動する場合がほとんどだ。
 
しかし、デンマークではその心配はないようだ。
 
なぜなら、反対の意思は絵文字の「スマイルマーク」で表わされるからだ。
 
上の写真の抗議の場面は、福祉の充実した先進国の多くが、財政赤字による予算カットの必要に迫られていることに対し行われた抗議である。
 
これは国民の生活を左右する大きな問題だ。
 
そんな局面の中でもこんなに穏やかな抗議ができるということは、反対の意見にも耳を傾けようとする国民性と、きちんと自分の意見をシンプルに述べるという責任を一人ひとりが持っているからかもしれない。

 
 
ときには、ビジネス書に沿わない「伝え方」を

(Photo by PEXELS)

(Photo by PEXELS)

人と違う意見を言うことや反対意見を言うことは賛成を掲げるよりも難しい。
 
誰だって、「イヤなやつ」にはなりたくないからだ。
 
特に気を遣うのは、ビジネスの場であろう。
 
多くのビジネス書にも「上手な反対の仕方について」書いてあることが多く、「でも」などといった否定的な言葉は使わず、相手に尊敬の念をもって違う意見を伝えるよう忠告がなされている。
 
要するに、「思ったことを率直に伝えないこと」が上手な反対の仕方だというのだ。
 
しかし、それは自分の本音を言うこととかけ離れていくのではないだろうか。
 
「自分の意見」を言うことは「自分の気持ちを伝える」という、シンプルなことである。
 
きちんと道筋を立てて否定的な意見を述べることもいいが、相手が傷付いても、自分が傷ついても、思ったことをすぐ口にして行動することのほうが実は解決の近道なのかもしれない。

 
via. WIRED, The Washington Post, America’s Voice, Wall in Trump, SFGate, 幻冬舎GOLD ONLINE, Wall In Trump
 

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