「一切、演技なし」のセックス動画が切り開く「未来型ポルノ・ビジネス」


ポルノで世界を変えられると、本気で信じている女性がアメリカにいる。
 
その女性(56才)は若い男の子とセックスした時に世界を変える方法が分かってしまったそうだ。
 
一体、その方法とは?


 
 
ポルノ業界も興味深々、「新しいポルノのビジネスモデル」

(Photo by Flickr)

(Photo by Flickr)

2009年、アメリカのTed Talkで斬新なビジネスを立ち上げ、注目の的となったキャリアウーマンCindy Gallop。

※動画が見られない方はこちら

彼女のビジネス・アイディアとはなんと、新しいビジネスモデルを使ったポルノサイト。
 
その名も、『MakeLoveNotPorn(ポルノのよりも愛のあるセックスを)』
 
どんなビジネスなのか?
 
それは、彼女のポルノサイトに100%オーガニックな「リアルなセックス」だけを載せるというもの。
 
ここでいうオーガニックとは、「演技が一切ない」ということ。
 
ウェブ運営側のチェックの上、不適切なものは外されるが、世界中誰でも投稿ができる。
 
たった5ドルで選んだビデオを3週間視聴可能。
 
ビデオをアップしたい人も5ドルで載せることができる。

Gallop氏がこのビジネスを思いついたのは若い男性との関係がきっかけ。
 
女性にリスペクトのない一方的なポルノのようなセックスが普通だと思う若者に危機感を感じたという。
 
「ポルノグラフィーにいつでも簡単にアクセスできるこの時代だと、子供たちはハード・コアなポルノグラフィーが本物のセックスだと思い込みながら育ってしまいます」
 
学校や家庭で性についての話が十分にされていないため、子供たちはポルノをお手本に性について学んでいるとGallop氏は指摘する。
 
自身ポルノの大ファンだという彼女の目的は、世の中からポルノをなくすことではない。
 
より現実味のあるセックスを若者に知ってほしいだけなのだ。
 
「ハリウッドとポルノ業界がセックスとは演技なのだっていうことを常識化させてしまったわ。でもMakeLoveNotPornは全てを受け入れるの。本物の体、毛、本物のペニスのサイズ。現実のセックス中に起こる失態や、汚さや、馬鹿げたこと…つまりユーモアを受け入れるってことなの。だって、もしセックスをしている自分を笑えなかったら、いつ笑うの?」
 
想定外の妊娠や性病を減らすために、どのようにコンドームの着用を「セクシー」に見せるかなども本気で考えているという。

 
 
「ポルノ」で社会を変える

(Photo by desire guru)

(Photo by desire guru)

Gallop氏は、MakeLoveNotPornに留まらず、性にまつわるトピックを何かとタブー視する社会を変えるため、活動を積極的に拡大していく予定である。
 
その内容は以下の3つである。
 
①性教育
資金を調達し、学校以外での性教育の場を設立。
 
具体的には、講師を集め、オンラインでセックスに関することならなんでも自由に聞けるようなシステムを作るといったもの。
 
無料ではなく、購読料金を集めることで、そのお金をまた他の性教育に使ったりもできる。
 
そもそも性教育というもの自体の価値が認められていないので、性教育でお金を稼げるようになることでその重要性が見直されることも期待される。
 
②ポジティブボディ・SNSキャンペーン
 
本物のセックスのビデオを共有と同時に、全てのボディ・タイプが素晴らしいというメッセージを込めたフォトグラフィー、アート、ライティングなどを発信していく。
 
現在、フェイスブックや、インスタグラム、タンブラーで削除されてしまうような作品を積極的に扱っていく予定だ。
 
健康的で自然な性に関する自己表現を応援する。
 
③新しいビジネス価値の提唱
 
MakeLoveNotPornのような新しいビジネスモデルの提唱。
 
「共通の価値観+共通の行動=共通の利益」
 
これを軸とすることで、経済的、そして社会的な価値を確立する。
 
新ポルノビジネスを始めたことで共通の性に対する価値観を持った人のコミュニティを作ることが実現された。
 
彼女の起業は彼女自身の信念と哲学の表明なのである。
 
そして人生もビジネスも、あなたとあなたの価値観から始まると、Gallop氏は強く主張する。

 
 
「演技なしポルノ」が世界のセックスを安全にする

(Photo by Flickr)

(Photo by Flickr)

Gallop氏が目指すのは、世界中の人のセックスへの認識の改革である。
 
それは、全ての教育と同様にセックスにも教練が必要ということだ。
 
「私はよく人に、あなたのセックスの価値観は?と聞くの。誰も答えられないわ。私たちはそういうことは考えないように教育されてきた。恵まれた環境に生まれた子なら、良いマナーを身につけて、勤勉で、責任感があるように育てられるわよね。なんで性教育だけほったらかしなのかしら。他のマナーとも全く同じように、セックスする時に、パートナーに対して寛容で、優しく、繊細であることはとても重要だわ。」
 
本気でポルノを通して世界を変えようとしている彼女の決意は固い。
 
「革命的なアイディアがあるのなら、世界がそれを受け入れられるように、世界を変えなきゃだめなの。その反対じゃなくてね。」
 
実際に、セックスを他人と共有したいかどうかは個人の自由だが、彼女の取り組みの根底にある「安全で楽しめるセックスのすすめ」は年齢、国籍、性別に関係なく、全ての人に関わってくる問題である。
 
常識化してしまった、社会の暗黙の了解事項を変えるのは非常に難しい。
 
しかし、信じて取り組み続ければ不可能ではないのかもしれないと彼女の取り組みを見て思わされた。

 
via.TED, Dazed, Make Love Not Porn, The Bridge, BUSTLE
 
 

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