大量消費時代を嘲笑う「アート5選」


(Photo by Shiori)

(Photo by Shiori)

「アート」という言葉を聞いて何を思い浮かべるだろうか?
 
ピカソ、モネ、レオナルド・ダ・ヴィンチ?それともウォーホル?
 
世の中にあるものはすべてアートになり得る。
 
お菓子の包み紙だって、コンビニの袋だって、タバコの箱だって。


 
 
①キャンベル・スープ缶(アンディ・ウォーホル)

大量消費社会、そして資本主義社会を象徴するモチーフを作品に多く使ってきたウォーホル。
 
工場で大量に生産され、大量に消費されていく「キャンベル社のスープ缶」を大量に並べた作品を出したことはアート史において画期的だった。
 
今でもなお、現代アートやポップアートと言えば“ウォーホル”、“キャンベル・スープ缶”が代名詞だ。

 
 
②99セント(アンドレアス・グルスキー)

(Photo by artscape)

(Photo by artscape)

アメリカの“99セントストア”、日本で言う“100円ショップ”のような大量生産された低価格の商品を扱う店を撮った作品。
 
カラフルなパッケージが目を引くが、これほどまでに大量生産された商品が並べられているのを見ると人間のエゴの恐ろしさを感じずにはいられない。

 
 
③トラッシュ(パスカル・ロスタン、ブルーノ・ムロン)

<写真は俳優トム・クルーズのゴミ>

 

フランスの写真家・パパラッチによる、有名人の出すゴミ袋を回収して中身を並べて撮影した作品。
 
捨てるゴミにこそ、それを捨てた本人の“本当のパーソナリティ”が表れるのではないかという考えをもとに実行したプロジェクトだった。
 
世界の人の出すゴミを撮った「ワールド・トラッシュ」という作品も興味深い。

 
 
④プラスチックバッグス・オブ・ニューヨーク(@plasticbagsofny)

無惨な姿で捨てられるニューヨークのプラスチックバッグの写真を投稿するインスタグラムのアカウント。
 
ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク」で人々が語ったことの引用を載せており、一つ一つのプラスチックバッグにも物語があるように感じさせられる。
 
プラスチックバッグを適当にもらって適当に放り投げるなんてしてはいけないとメッセージを発信しているようにも思える。

 
 
⑤NYC Garbage

(Photo by NYC Garbage)

(Photo by NYC Garbage)

パッケージデザイナーによるかっこよくパッケージされたゴミだ。
 
価格は日本円で5千円〜1万円くらい。
 
ニューヨークだけでなく、LA、ゲイ・マリッジ(同性婚)、ジャイアンツなどをテーマにしたクールな作品ばかりで、一般的に“無価値”とされているものに価値をつけていることが特徴だ。
 
ニューヨークやLAのエッセンスを詰め込んだゴミは旅の思い出に買うのもいいかもしれない。

 
 
大量消費社会と“現代アート”

(Photo by Eddie O.)

(Photo by Eddie O.)

この類いの作品を見ていると、アメリカ社会が題材となっている場合が多い。
 
それほどアメリカの大量消費文化は程度が甚だしいのだ。
 
筆者もアメリカで生活したことがあるが、“使い捨て”の文化にはかなりの衝撃を受けたのを覚えている。
 
毎食プラスチックの皿やフォークを使っては捨てて、手やテーブルを拭くのもタオルではなくペーパータオルを使うのは珍しいことではなかった。
 
 
さて、まわりにあるなんでもないと思えるものこそが面白いのは、そういうものが皮肉にも“記号”として現代の大量生産・消費社会を成り立たせているからだ。
 
そこらじゅうに溢れている大量生産された商品やゴミなどの“無価値”とされるものに価値や意味を見出すのが現代のアートかもしれない。

 
 

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