2017年に実用化見込み、“デートレイプ防止”マニュキュア


「デートレイプ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

日本ではあまり浸透していないが、国内でも多数起きている犯罪の一つ。例えば、某大学サークルのメンバーが女性の学生にドラッグを混ぜたアルコールを飲ませてレイプしたあの事件。あれも列記とした「デートレイプ」なのだ。

 「レイプ」という言葉は日本でも一般的に知られている言葉だろう。同意のない性行為を強いられることだ。一方、「デートレイプ」は、知人に、社会的には相互関係のある人の間での同意のない性行為を強いられることを意味する。

 交際している相手、つまり恋人に、精神的な圧力を加えたり、薬物を用いるなどして、否定の意思を表示できないようにして行われる性交も、デートレイプに含まれる。(引用元:日経ビジネス

 なんと、世界の「6人に1人」の女性がレイプされていると言われている(参照元:Undercover Colors)。なかでもアメリカやイギリスでは非常に大きな問題となっており、「飲み物の入ったグラスから目を離してはいけない・人から渡された飲み物はむやみに飲まない」というのはよく聞く忠告だ。

 この背景には、ドラッグ(“デートレイプドラッグ”と呼ばれる)を入れた飲み物を被害者に飲ませて行なわれるデートレイプが多いという現実がある。使用されるドラッグは非常に効用が強いため、記憶が消え、訴えることも難しくなってしまうそうだ。

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(Photo by Unsplash)

 そこでアメリカのエンジニア専攻の学生たちにより考案されたのが、ドラッグを検出できる「マニュキュア」。彼らは、女性たちが普段身につけるもので性犯罪から身を守れないか考え、「アンダーカバー・カラーズ」のプロジェクトを始動させた。現在は開発中で2017年に実用化することを見込んでいる(参照元:Undercover Colors)。

 これ以前には、イスラエルの大学の研究員らによりデートレイプドラッグを検出できるセンサー機器の開発が進められているが、残念ながら相手の前で使うことになると疑っていることがあからさまになってしまう。マニュキュアにつけるだけでドラッグが入っているかどうかわかるなら、そんなことはない。ただ指をドリンクにつけて“味見をしようとするふり”をすればいいわけだ。

 このマニュキュアが実用化されれば、もちろんデートレイプを未然に防ぐことの助けになるだろう。だが、前提として忘れてはいけないのは、デートレイプにあう前に気づく道具の開発では根本的なデートレイプの解決にはならないということ。相手に意識を失わせてたり意思表示できない状態にして性行為に及ぶことは、その相手を全く尊重していない以上に「犯罪」なのだ。被害者にとっては、ドラッグが入っているか警戒して身を守ることしかできない。だからこそ、ドラッグを検出できるマニュキュアの実用化には大きな期待をかけたい。

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Text by Shiori Kirigaya
ーBe inspired!

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