これからこの世に生まれてくる服の「9つの制約」


(Photo by Peter Komposch)

(Photo by Peter Komposch)

人はなぜ服を着るのだろうか?
 
「そんなの常識だから」
 
そう答えるのも無理はないが、歴史をさかのぼってみると、いろいろな諸説が存在し、大きな3つの理由として「寒いから」「恥ずかしいから」「自分を主張したいから」と言われている。
 
服を着ることが「社会的に必要で不可欠な常識」として定着したのは今から1万~2万年前。
 
そして今、人間はなぜ服を着るのだろうか?
 
何も考えずにとりあえず服を着る。そんな「無責任な消費」をする時代は終わりつつある。
 
もしかしたら、あなたが今着ている服は、環境を破壊し、人権を無視し、動物を殺め、海を汚しているかもしれないのだ。
 
今日から意識できる「責任のある服」を着るための「9つのルール」を今回は紹介したい。

 
 
「責任のある服」を着るための「9つのルール」

①FAIR TRADE(フェアトレード)
 
対等なパートナーシップに基づいた取引で、不当な労動と搾取をなくす。
1.認証を受けたフェアトレード、 2.十分な生活賃金や適切で働きやすい労働環境を確保するなどが含まれる。
 
②ORGANIC(オーガニック)
 
有機栽培で生産された素材のこと。
原則、製造全工程を通じて認証機関や国家が設けた厳格な基準と実地検査をクリアしたものを指す。
 
③UPCYCLE&RECLAIM(アップサイクル&リクレイム)
 
捨てられるはずだったものを活用する。
「Upcycle」とは質の向上を伴う 再生利用のこと。
「Reclaim」は、デッドストックの素材や在庫商品などを回収して利用すること。
 
④SUSTAINABLE MATERIAL(サスティナブルマテリアル)
 
環境負荷がより低い素材を活用すること。
生地では特に、1.天然素材、2.エコな化学繊維、3.リサイクル繊維、4.エコ加工を取り入れることを指す。
 

⑤CRAFTMANSHIP(クラフトマンシップ)
 
国内のものも海外のものも、伝統的な技術を取り入れ、文化を含めて未来へ伝える取り組みのこと。
1.伝統的な技術を取り入れる、2.ヴィンテージ品の活用、3.熟練の職人による製作を指す。
 
⑥LOCAL MADE(ローカルメイド)
 
「MADE IN ◯◯」のこと。
地域に根ざしたものづくりで地域産業/産地を活性化させ、雇用の創出、技術の伝承と向上を目指す。
 
⑦ANIMAL FRIENDLY(アニマルフレンドリー)
 

ヴィーガン、またはなんらかのかたちで「Animal Rights(動物の権利)」「Animal Welfare(動物の福祉)」に配慮した製造を指す。
 

⑧WASTE-LESS(ウェイストレス)
 
ライフサイクル各段階の無駄を削減する。
1.カーボンフットプリントの削減、 2.3Dプリンティング技術、3.ゼロ・ウェイスト・デザイン、4.着用時のCO2を削減する取り組みなど。
 
⑨SOCIAL PROJECT(ソーシャルプロジェクト)
 
1.NPO/NGOへの寄付(物資・金銭)、 2.ビジネスモデルを生かしての支援・雇用創出など、自社のリソースを 生かした取り組みのこと。

 
 
「これからの服」を考える

(Photo by Jun Hirayama)

(Photo by Jun Hirayama)

上記で紹介した9つの項目は、エシカルファッションのPRを主にしている ETHICAL FASHION JAPAN(以下EFJと記す)によって定義づけられたもの。
 
EFJは、2012年にエシカルな情報を配信する情報ハブとしてスタートし、2015 年より、新たにエシカルなブランドをPRする活動を開始。

(Photo by Jun Hirayama)

(Photo by Jun Hirayama)

同社代表の竹村伊央氏は「これからの服のあり方」についてこう語る。
 
「欧米のファッションブランドは、すでにエシカルとかオーガニックの素材を使用することは、一般的になってきている。それに比べ、日本は遅れている。5年後、10年後には、エシカルという要素は服作りで前提条件になり、エシカルを“やらざるを得ない状況”になっていく。現時点、日本ではエシカルをやっていると『いいね』って褒め称えている状況だけど、数年後はやってないと『ダメだね』って言われる状況になってくるだろう」

 
 
銀座で体験する「これからの服」。

EFJは、エシカルなファッションブランドを集めたEFJ STOREを先日(3月9日)プランタン銀座でオープンした。8月末までの6ヵ月間の長期期間限定ストアだ。
 
期間限定ストアとしては珍しい店舗形式での販売で、常設ブランドに加え、マンスリーブランドとして毎月違うブランドを展開する予定。
今月は、コーヒーの麻袋をアップサイクルして作られたバッグ「KISSACO」。

(Photo by kissaco)

(Photo by kissaco)

竹村氏は「常設店舗を持たない小さなブランドやスタートアップのブランドの商品が実際に手に取ってみれる良い機会になれば」という。
 
オープン特典として、合計1万円(税抜き) 以上お買上げのお客様にピープル・ツリーのチョコレート(数量限定)をプレゼントするそうだ。
 
今週末、フラッと銀座へ出て「楽しく、責任のある服」を体験してみてはどうだろうか?

 
 

SHOP INFO : EFJ STORE at Printemps Ginza

(Photo by Jun Hirayama)

(Photo by Jun Hirayama)

場所:プランタン銀座 4F (〒104-0061 東京都中央区銀座3−2−1)
期間:3月9日〜8月末日
時間:11 時〜20時 (金・土曜日は21時まで営業)
参加ブランド:ピープル・ツリー / Feliz / Liv:ra /RDF /R Ethical Jewelry 他

 
 

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