「8時30分登校」が子どもを非行にはしらせる。睡眠時間がティーンエイジャーに最も大切な理由


 

中学校や、高校で朝起きるのが辛かった記憶は誰にでもあるのではないだろか。「学校始まるのもっと遅くしてよ」と願った回数を筆者も数え切れない。実はそれは正当な要求だということがアメリカの研究で判明している。

width=“100%"

8時間寝れてない学生はタバコ、ドラッグ、お酒を消費しやすい

 近年、日本の中高生の不眠症が問題となっている。琉球大学の教育学部の笹澤吉明准教授によると、小中高生の不眠症の有病率とその心理社会的要因を明らかにするため、小学生1,000名、中学生1,500名、高校生1,000名に対して3度にわたり質問紙調査を行った結果、小学生では1割程度、中高生では、2割程度が不眠症傾向であり、不眠症傾向である小中高生は共通して、抑うつ気分、登校意欲の精神保健指標と縦断的に関連があることが明らかとなったそうだ。(参照元:琉球大学学術リポジトリ
 
 また、アメリカの研究では、毎晩8時間の睡眠を取れていない中高生はタバコ、ドラッグ、お酒を消費やすい傾向にあると判明している。(参照元:CDC)9時間の睡眠を取れていない中高生は鬱や不安の症状を感じる傾向が高いとも証明された。(参照元:Dovepress)睡眠は、中高生の人生に多大な影響を及ぼしているのだ。

width=“100%"

 その上こんな事実がある。一般的に睡眠のパターンには当人の習慣が関連しているため個人差があるだが思春期は眠りを誘う『睡眠ホルモン』の一種メラトニンの分泌が22:45頃から朝の8時頃までになるそうだ。そして思春期が終われば、個人のパターンに戻る。つまり、思春期の期間は個人の生活習慣などに関係なく、8時までは眠いのはしょうがないのだ。(参照元:GOOD EDUCATION)塾やバイトなど日本の中高生のライフスタイルを考慮すると、22:45までに眠れる人は幸運な方で、ただでさえ合計の睡眠時間は8時間、9時間に満たないことが多い。

 ミネソタ大学応用研究・教育向上センター長Kyla Wahlstrom(カイラ・ワールストロム)は生徒たちがベストの状態で学習するには合理的に考えて学校の始業時間を通常の8時ではなくもっと遅くするべきだ、と批判している。(参照元:GOOD EDUCATION)日本でも、8時半が一般的な始業時間だが、朝の準備や移動時間を考えると、8時まで生徒たちが睡眠をとるためにはもっと遅くするかどうか議論する必要があるかもしれない。

Text by Noemi Minami
ーBe inspired!

 

この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!
「9時出勤」という制度が日本人の生産性を下げる。
「始業時間に遅れまい」と、人を押しのけ駅の階段を駆け上り、定員を裕に超えた満員電車に無理やり乗りこむ。赤信号になりそうでも、颯爽と横断歩道を渡り切る。 そんな光景、日...

 
Untitled design (3)
この記事が気にいったら
いいね!しよう
Be inspired!の最新情報をお届けします