満員電車という「違法行為」がストレス社会をつくる。


皆さんのお正月休みはどうだったろうか?

友達とニューイヤーズイブパーティーをしたり、家族と初詣に行ったり、もしくは忘年会で飲みすぎて休みのほとんどを二日酔いで過ごしたという人もいるかもしれない。楽しいホリデーはあっという間に過ぎ、「今日から仕事」という人も少なくないだろう。

毎朝、私たちが出勤時間に間に合うように、スーパーヒーローのように現れては車内へ押し込み“救ってくれる”駅員さんたちと完成させる「満員電車」に乗り込む準備はできているだろうか…?

(Photo by Sean Bonner)

(Photo by Sean Bonner)

 仕事や家事などよりストレスが多いと言われている「通勤」という行為。(参照元:Journal of Economic Perspectives—Volume 20)仕事となると、日本では特に労働時間が長い上に、職場の人間関係を気にしなければならなく、体力的にも精神的にも大変だ。それに加え、行き帰りの非人間的な「満員電車」に耐えられない人も多いだろう。東京の線によっては、ピーク時は混雑率200%にもなるそうだ。(参照元:マンション・チラシの定点観測

 そんな満員電車、実は法律的に違法だと解釈する人も存在する。なぜなら鉄道営業法の第15条に「空席がなければ乗車してはいけない」と書かれているから。しかし現状を見ればわかるが、実質この法は実施されていない。国土交通省鉄道局鉄道業務政策課は「鉄道営業法15条2項はあくまで、切符を持つ乗客に、空席に座る権利がある事実を定める条文。空席がなければ客を乗せてはならないというふうに、鉄道会社へ義務を課しているわけではない」と主張しているからだそうだ。(参照元:PRESIDENT Online

 現実的に考えれば、通勤するのに定員のせいとはいえ、電車に乗れない人が出てきたら大混乱が起こるだろう。ただでさえ時間に厳しい文化の中で毎朝電車に乗れるか乗れないか早いもの勝ちになったら、それこそストレスだ。

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(Photo by a.has)

 根本的な問題は大概の会社が同じ時間帯に仕事を開始することではないだろうか?それが変わらない限り満員電車は必然的である。それではどうすればいいのか。

 以前にもBiで紹介したが、慶応義塾大学特任助教の若新 雄純氏は「フリーAM制度」を提唱する。この制度のルールは「午前中は働かないで、自分の時間に費やしたり、ゆっくり休んだりする」ということ。日本の文化的に「上司より早く帰れない」という傾向を考慮すると、朝早く出勤したところで早く帰れるわけではないということが分かる。そこでいっそのこと午前中の仕事を禁止にして「後ろをダラダラにする」という考え方に「フリーAM制度」は基づいている。事実、目覚ましに強制的に起こされることなく自然と起きるとスッキリ目覚めた状態で出勤ができたり、あわただしい朝の出勤ラッシュを回避することができる。(参照元:キャリコネニュース
▶︎「9時出勤」という制度が日本人の生産性を下げる。

 もしこの制度が実現すれば「満員電車」も減るだろう。2017年、部署や仕事の内容に関係なく「9時出勤」と決められていたり、自分のペースで働くことができるフレキシブル制度が中々定着しない日本の保守的なワークスタイルへの意識が少しでも変わり、働きやすい社会に近づくことを願うばかりだ。

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Text by Noemi Minami
ーBe inspired!

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