これが果物の皮?!幻想的なピールアートの世界。


果物や野菜の皮、卵の殻、つまりピールを使って作り出すアート。それがピールアート。ピールアート創始者、才田春光さん。おままごと感覚で、野菜の皮から器を作ったのがきっかけという彼女だが、その作品は見事に自然の美しさと、彼女のアート感覚を融合させている。

「皮は女性の象徴なの」

そういう才田さんは、日本各地で女性の体と心についてのお話会も開いている。ピールアートと女性の体。一見全く違うこの二つが才田さんの哲学で一つとなる。そして今、実に多くの現代女性が彼女のピールアートワークショップや、お話し会に足を運んでいるのだ。

果物や野菜の皮がこんなに美しくなる

 オレンジ、レモン、スイカ、ピーマン、たんぽぽ、卵、アボカド…。自然の色や質感をそのままに、丁寧に、そして独創的に作られた彼女の作品は、幻想的な芸術の世界だ。

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 金沢にある才田さんが営むギャラリー&カフェ「HIMITO」。一歩入るとそこは別世界。一万本ものタンポポの綿毛が天井から吊るされている。そして柑橘系でできたランプシェードとその光が、なんとも美しい世界を作り出す。

(Photo by てつママ日記)

(Photo by てつママ日記)

 ピールアートの素晴らしいところの一つに、素材がどこでも簡単に手に入るという点がある。それまでは大抵の場合、ただのゴミとして捨てていたものだ。

(Photo by asoview)

(Photo by asoview)

オレンジを買う時、何を見て選んでる?

(Photo by Mike Steinhoff)

(Photo by Mike Steinhoff)


 彼女のワークショップではオレンジの皮を使ってランプシェードなどを作っていく。参加した人にオレンジを選んでもらうことからスタートするこのワークショップ。みんないつも結構時間をかけて選ぶという。自然の物に一つとして同じ物はないのだ。そしてみんなが思い思いのオレンジを手にし、作業に入る。オレンジを選ぶのも、そして食べるのもワークショップの一環。そこで、才田さんは参加者にこんなお話をするという。

“あなたはスーパーで果物を買う時に、何を見て選ぶのかしら?と参加者の方々に聞くのよ。みんな、「大きさ」だとか「皮のキレイなもの」だとか「汚れていないもの」だとか「傷がついてないもの」だとか答えるの。それって皮を見て選んでいるでしょう。じゃあ、それにお金払って家に持って帰って、食べたらその皮をどうしますか?って聞くと、みんな『捨てます』って言うのね。でもあなた、皮見て選んだんじゃないの? 皮にお金を払ったのに、捨てちゃうの?私はもちろん中身は食べるけど、皮も使って、一個丸ごと生かそうとしているの。そのオレンジは100円だったかもしれないけど、ランプシェードにすれば、もう100円の価値ではなくなる。ということは、その皮には本当は価値があったんじゃない?ってこと。自分の生き方、自分の選んだこと、その辺の意識を再認識して欲しいの。 自分が選んだ物は最大現に生かすの”

 皮を活かす。ものを活かす。そして自分を活かす。これが才田さんのピールアートを通じたメッセージ。彼女のワークショップに参加し、ピールアートを学ぶことで、なんだか生き方まで変わりそうだ。

(Photo by asoview)

(Photo by asoview)

果実の皮(ピール)というのは女性の象徴

“皮というのはね、女性そのものなの。果物や野菜はオレンジにしろ、スイカの皮にしろ、全て皮に覆われているの。女性は何かを内包しているでしょう。内包している中身、それが子供だとしたら、子供が独り立ちした後が皮なの。皮だけになった時、それは子育てが終わった女性。女一人の生き方になる。子供からも離れ、自分一人になるの。それをどれだけ美しく、表現できるかっていうのがピールアートなの”

(Photo by peelart)

(Photo by peelart)

 果実は子供。そして皮は女性自身。果実をしっかりと抱きかかえ、堂々と、そして艶やかに実る姿はさながら女性のようだ。そして、子供である果実を出した後の皮、第二の人生を謳歌する。彼女は女性の一生を果物に重ねているのだ。

(Photo by Silke Gerstenkorn)

(Photo by Silke Gerstenkorn)

今、現代女性に必要とされる「春光塾」

 そんな女性と果物をリンクさせて、才田さんは日本各地で女性限定の「女性の体と心のお話会」もされている。

“女性の体には、取扱説明書がついているの。それは体の中にきちんと内臓されているのよ。でもその取扱説明書が読めない方が多いのよ”

 現代女性を取り巻く環境は、女性の体に優しいとは言い難いかもしれない。体に無理をして、その声に耳を傾けないと、女性の体はどんどん調子が悪くなってしまう。大切なのは、体の声を聞くこと。

(Photo by mmbooks)

(Photo by mmbooks)

 彼女のお話会では、子宮から女性の体全身をきれいにする方法などが聞ける。彼女のお話しは現代女性が持つ体調の不調をシンプルに解決してくれる知恵で溢れている。

女性の体と心のお話会情報: http://ameblo.jp/shunkosaida/

 そして才田さんはご自身が製作されたスナフ(素直布)と呼ばれる布ナプキンを女性の方におすすめしている。

“女性は誰でも、内なる女神=創造性をもっています。こころとからだを統合し、内なる女神を呼び覚ませば、もっともっと、女の人生、自分らしい人生を歩めるようになります”

 果物の皮を捨てない、紙ナプキンを捨てない、彼女の提案する捨てない暮らしは、環境にも、女性にも優しい、現代女性に今必要とされたメッセージなのだ。

参考サイト:http://www.peelart.com

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All Photo by Shunko Saida
Text by バンベニ 桃
ーBe inspired!

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