「無関心」は立派な差別アルヨ。


(Photo by Flickr)

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日本人の両親を持つあなたはイギリス生まれ、イギリス育ちだとしよう。
 
両親は日本から60年代にイギリスに移民したが、イギリスで生まれたあなたの第一言語は英語、受けた教育も英語、友達もみんなイギリス人。
 
それなのに、日本人の見た目だからという理由で、新しい人に会うたびに「どこから来たの?」と生涯ずっと言われたらどう思うだろうか。
 
毎回説明するのは面倒だろうし、悲しみや、怒りも感じるかもしれない。
 
いつまでたっても部外者扱いだからだ。
 
自国の大多数を占める人種、もしくは力のある人種ではないからといって「どこから来たの?」と他人に聞くのは“Politically incorrect (ポリティカリー・インコレクト)”である。


みなさんは、この“Politically Incorrect”というフレーズ、聞いたことがあるだろうか?
 
西洋ではよく議論のテーマとなるこのコンセプト。
 
誰かの言動が、“Politically Incorrect”というと、その人が政治的、宗教的、歴史的、社会的、そして経済的な背景を考慮しないで、他人に不適切な発言をしてしまったり、行動をしてしまったりすることを意味する。
 
実際の例を挙げてみよう。
 
ここ数年、北米の音楽フェスティバルでは先住民の「羽飾り」が若者の間でファッションとして人気である。
 
見た目もかわいいし、フェスティバル感が増して、人気な理由も理解できる。

(Photo by National Post)

(Photo by National Post)

しかし、北米には先住民に対する500年の悲惨な虐殺の歴史がある。
 
勝手にやってきたヨーロッパ人は原住民が元々居た地を侵略し、原住民を虐殺しつづけた。
 
その数は「何千万人」にも達したという。
 
完璧に居着いた後も、原住民をまとめて一つの地区に追いやったり、選挙権を与えなかったり、扱いは良くならなかった。
 
権利も与えられず、苦しい生活に追いやられ、酷い扱いを受け続けてきた先住民。
 
その後遺症はアルコール中毒や、高い失業率など、今日まで続く。
 
「羽飾り」は原住民にとって、戦闘における勲章であり、勇敢な戦士である事を意味している。
 
それを何も考えずファッションとして、着用している若者たち。
 
しかも、彼らは原住民を苦しみ続けた北米人。
 
原住民の人が不快に思ったのも簡単に理解できるだろう。

(Photo by AnOther)

(Photo by AnOther)

記事の冒頭に出した例を振り返ってみると、イギリスで日本人の見た目の人に「どこから来たの?」と聞くのも、北米の音楽フェスティバルで、「羽飾り」を着けるのも、当人たちに悪気があるとは思えない。
 
しかし、マイノリティが迫害されてきた歴史を見れば、「無知」や「関心のなさ」は暴力の一貫であり、マイノリティの人々に苦痛を与えてきたという事実は否めない。
 
また、難しいのは、何が“Politically Incorrect”なのかと考える時、正解は一つではないということだ。
 
関わっている人々の背景や、力関係によって答えはいくつも存在する。
 
時代の流れで社会の価値観も常に変わっていく。
 
もちろん個人レベルでも、何を不愉快とするかが変わってくる。
 
私たちは常に何が“Politically Incorrect”なのか考え続ける必要があるし、お互いコミュニケーションをとることで答えを出すことがとても大事だ。

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だから今回、Be inspired!でPOLITICALLY INCORRECT DICTIONARY(これからは言っちゃいけない?コトバ辞典)の作成が決定した!
 
毎週1つ、“今”私たちが日常で使いがちな、“Politically Incorrect”な言葉やコンセプトを挙げていく。
 
「賛成」でも、「反対」でも、「?」でも、これをきっかけにみなさんが考えたり、ディスカッションしてくれたら、それだけで平和な世界への第一歩なのだ。
 
来週からお楽しみに!
 
via. National Post, るいネット
 

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ーBe inspired!

jackiechan
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