倍率100倍以上!応募が殺到する「ポルノ大学」とは?


 私たちは、知らず知らずのうちに「○○らしさ」を決めつけてはいないだろうか。
 
子どもらしさや大人らしさ、男らしさや女性らしさ……。
 
その「○○らしさ」は時に人を傷つけ、その人の人生を狂わせてしまうことになりかねない。
 
「差別はしていない」という人ほど気が付きにくいこの差別。
 
あなたは大丈夫?

 
 
カニエ・ウェストの「元カノ」が主張する、「ストリッパーの権利」

「スラットウォーク」とはどんなものかご存じだろうか。
 
「スラット」の意味は、「尻軽女」「売春婦」「あばずれ」というなんとも聞くに堪えない言葉。
 
そのスラットたちが自らの権利を主張する運動がスラットウォークである。
 
このスラットウォークが始まったきっかけは、カナダの大学で講義をしていた警察官が「女性が性被害に遭うのは売春婦のような恰好をしているからだ」という女性の服装を制限しかねない勝手な偏見が招いた発言から。
 
これをきっかけに女性の権利を主張するスラットウォーク運動が世界中に広まり、各地で女性たちの大きな支持を得ている。
 
昨年秋に行われたスラットウォークもそのひとつ。
 
そこでは、モデルとして活躍し、ラッパーのカニエ・ウェストとの交際でも話題となったアンバー・ローズが自分の人生を語ったスピーチをが注目を集めた。
 
彼女はシングルマザーの母親を助けるべく、15歳でストリッパーとなり経済の援助をしていた。
 
だが、この経歴が彼女を苦しめ、「ストリッパーのくせに」と、常に後ろ指をさされてきたのだという。
 
特に、カニエ・ウェストの彼女となったときには「ストリッパーは女性のすべきことでない」「女性の恥だ」という人々の固定観念から、多くの中傷を受けたという。
 
彼女は、スピーチの後、「ストリッパーにも感情がある」「私の女性器は私が選択する」といったプラカードを掲げて歩いた。
 
少し大胆な主張だか、彼女は恥ずべきことなく堂々と人々に訴え、「女性らしさ」とは一体なんなのか人々に考えるきっかけを与えた。

 

 
 
「らしさ」という呪縛

声を大にし、自分の生い立ちやストリッパーとして受けてきた悲しみを伝えることはとても勇気がいることであっただろう。
 
スピーチの最後で、堪えきれなかった涙を拭う姿は、なんとも印象的である。
 
しかし、彼女の勇気がきっかけで、彼女とつながりのある有名人たちもこの運動に賛同し、最終的には、この日数千人もの参加者が集った。
 
ミュージシャンのニッキー・ミナージュもそのひとりで、なんと今回の運動のために5千ドルの寄付をしたという。
 
心のどこかで、誰もが「女性らしく振る舞う」という言葉に疑問を抱いていたのかもしれない。
 
私たちは知らず知らずのうちに、勝手に自分が決めつけた「○○らしさ」という価値観に固められ、その観点から外れた人を差別してしまっているのではないだろうか。
 
そしてその逆で、その自分が決めた価値観に自分自身が苦しめられることも多いのではないだろうか。
 
私たち自身も知らず知らずのうちにしていた差別があることに気を向ける必要があるのかもしれない。

 
 
倍率は約100倍!「ポルノ大学」に女性が殺到!

(Photo by nydailynews)

(Photo by nydailynews)

アンバーが身を持って主張した「女性はおしとやかであるべき」「性にオープンなことは女性として恥ずべき」という偏見と差別。
 
その主張は多くの女性の心を動かし、イタリアでは女性の可能性をまたひとつ広げる大学までできてしまった。その名も「ポルノ大学」。
 
この大学を発案したのは、イタリアのポルノ男優であり監督でもあるロッコ・シフレディ。
 
「イタリアの種馬」という異名をも持つ彼が、自らの経験をもとに、なんとも大胆な授業を行う大学を開講したのだ。
 
しかし、授業風景は至って真剣。
 
彼が現場で培った迫った、演技をするための高度なテクニックや、セックスのパフォーマンスを向上する方法を2週間にも渡って生徒たちに伝授した。
 
「女性」というものに対する勝手な価値観に縛られている私たちにとっては、こんな大学に通うのなんて恥ずかしいと思ってしまいそうだが、この大学への受講者の応募は21人の枠に対して数千人にも及んだという。
 
もしかしたら、「女性は性に対して控えめにすべき」というしがらみに苦しんでいた女性が多かったのかもしれない。
 
そして、この大学の設立によって、その勝手な価値観の枠を少しだけ崩すことができただろう。

 

 
 
世界住みやすさランキング「7位」の「女性が暮らしにくすぎる」国、日本。

(Photo by Stefan Lins)

(Photo by Stefan Lins)

アメリカの週刊誌「USニューズ&ワールド・レポート」が発表した「いい国ランキング」によると、日本はなんと7位にランクインしている。
 
これは、世界60カ国の6000人以上のビジネスリーダーが75の基準で評価したものから発表されたもの。
 
順位は高いものから順に、1位はドイツ、2位カナダ、3位イギリス、4位アメリカ、5位スウェーデン、6位オーストラリア、7位日本、8位フランス、9位オランダ、10位デンマークとなっている。
 
しかし、同時に、女性のみにアンケートを行った「女性が暮らしやすい国」ランキングでは、日本は順位を大幅に下げ、14位という結果になった。(1位デンマーク、2位スウェーデン、3位カナダ、4位オランダ、5位オーストラリアと続く)
 
企業で活躍している女性のリーダーの数の少なさや、育休のとりにくさ、さらには生活しているうえで、女性だからという差別を感じる機会が他の先進諸国よりも多いという現実を私たちに知らしめた。

 
 
あなたを殺す、「○○らしさ」

(Photo by Nima Fatemi)

(Photo by Nima Fatemi)

私たちは気持ちのどこかで、「○○らしさ」を勝手につくりあげているのではないだろうか。
 
その決めつけはとても恐ろしいもので、きっと、意識はせずとも、相手を傷つける差別になっているのかもしれない。
 
そして、それとは反対に、「○○らしさ」は勝手な価値観を自らに押しつけ、あなた自身を苦しめていただろう。
 
しかし、そんな「○○らしさ」をあなたの中から取り払えば、あなた自身も「こうならなければならない」という固定観念から解き放たれ、あなたが本当に望む生き方を選択できるようになるのかもしれない。
 
差別に対する罪の意識が大きくなった今でも、男女の差別だけではなく、黒人と白人との間の差別、国際結婚に対する差別など、いまだぬぐいきれていないのが現実だ。
 
「○○はこうでなければならない」という勝手な自分の意識に疑問を投げかけることができれば、人種差別やLGBTへの理解が自然と深まっていくのかもしれない。
 
 
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