異国の「空き部屋」が命を守る


近年、安全な居場所を見つけられずにさまよう難民が増えている。
 
急増した難民の数に、世界各国が受け入れる準備を整えられないでいるのだ。
 
生きるために国を逃れてもなお、生命の危機にさらされ続ける難民。迅速な受け入れ準備を迫られている国々。
 
そんな難民問題を前に、世界の市民と「空き部屋」が立ち上がった。

 
 
国を逃れても苦難の旅は終わらない

近年、シリアやアフガニスタンの情勢悪化などにより、難民の数は急増している。
 
その数は、世界の予想をはるかに上回る。
 
例えば、スウェーデンでは、2015年に申請のある難民の数は7万人と予想していたが、実際は19万人以上と見られており、2万5000人~4万5000人分の受け入れ体制が整っていないという。
 
スウェーデンのようなケースは決して珍しくない。
 
現在、様々な国が多くの難民を受け入れる準備が間に合っておらず、母国を逃れたとしても次の居場所を見つけられない難民たちはどんどん増えている。

 
 
「空き部屋、貸します。」が変える未来

そのような中、世界の「空き部屋」が難民問題の解決に名乗りを上げた。
 
それがドイツをはじめ、オランダやパリで生まれた「難民のための空き部屋マッチングサービス」。
 
住む場所の欲しい難民と、空き部屋を難民に貸したい人をつなぐサービスだ。
 
ドイツ発のRefugees Welcomeでは、2015年9月の時点で、約780人が空き部屋を登録。140人の難民が新しい住まいを見つけている。
 
実際にこのサービスを通じて部屋を見つけたある難民は、これをきっかけに仕事と新しいアパートを見つけ、新たな人生を歩みだしたのだという。
 
部屋を提供したいという人たちの年齢層は25歳〜65歳と幅広く、仕事も学生やプログラマーなど多種多様。
 
彼らに共通しているのは、困っている人を助けたいという想い一つだ。

 
 
誰かを救う”カギ”はあなたの近くにある

(Photo by Caitee Smith)

(Photo by Caitee Smith)

苦しい状況にある人を助けることは簡単なことではない。
 
しかし、それでも私たちにできることは意外とある。
 
大げさに意気込まずとも、以前紹介した余った年賀状を寄付する取り組みや空き部屋サービスのように、何気なく持っているもの・使い道のないままになっているものが、誰かの未来を切り開くカギになることは十分にあり得るのだ。
 
痛ましいニュースに「早く問題が解決されますように…」と願って終わってしまう前に、自分の周りを見回してみると思わぬ“カギ”が見つかるかもしれない。

 

ーBe inspired!

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