まつ毛は本当に“多くて長くて太い”方が幸せなのでしょうか?|【連載2】ドSクリエーター菅原の「To the loveless.(愛を失くした人たちへ)」



ヘンタイの皆さん、ヘンタイに興味のあるノーマルの皆さん、ごきげんよう。ブランドリームス代表/コピーライターの菅原瑞穂です。(※彼女が何者なのか知りたい方はこちら
 

主に女子の皆さま。「まつ毛貧毛症」ってご存じですか? 仰々しくも「「睫毛(しょうもう)貧毛症」」とう正式名称らしきものさえ与えられたこの状態、「自分のまつ毛が少ない or 短い or 細い」と感じている方は、まつ毛貧毛症の患者(!)の可能性があるそうです。
 

しかし、考えてみてください。長きに渡ってメディアから「あなたのまつ毛はもっと多く・長く・太くあらねばならない!」と洗脳されてきた日本の女子の中に、「自分のまつ毛は多い or 長い or 太い」と胸を張れる方が何人いるというのでしょう?


 

 
親切ヅラして勝手な価値観を押し付けてくる彼らの存在にあなたは気付いていますか?

(Photo by Barb Davids)

(Photo by Barb Davids)

もちろん、栄養状態、抗癌剤投与、ストレス等の原因により、真に医学的見地から見て「まつ毛貧毛症」と診断されうる方々ももちろんいらっしゃるでしょう。ですが、わたくしのようなひねくれ者の目には、「まつ毛貧毛症」というフレーズは、まつ毛エクステに続く新たなまつ毛ビジネスを儲けさせるための広告タグラインのようにしか見えません。ソクラテスの時代から地上に存在したという、他人に “病気” のレッテルを貼って金儲けするビジネスモデルの一形態に違いないように思えるのです。
 
連載第1回の中で「『体臭はNG』という認識は後天的に出来上がるモノサシではないのか?」という問題提起を致しました。わたくしが考えるに、「女性のまつ毛は多く・長く・太い方が良い」もわたくしたちの生得的な価値観ではなく、主にメディアによる刷り込みで後天的に出来上がったモノサシなのではないでしょうか?
 
「体臭はNG」にはマナーとしての側面もありました。ワキ下制汗剤等をたくさん売るための方便としてだけではなく、周囲を不快にさせないへの気遣いとしての意味も「体臭はNG」モノサシには確かにあるのです。
 
翻って、「まつ毛は多く・長く・太い方が良い」というモノサシはいつ、どこで、誰が、なにを目的に作り上げたのでしょう? ほぼ盲目的にこのモノサシを信じ、健気にマスカラとつけまつ毛で武装してきた(主に)女子の皆さま。わたくしたちはどうして、広告等で「伸びる!」と喧伝されているマスカラをつい購入してしまうのでしょうか? やればやるほど自まつ毛が抜け落ちていく悪循環に気付きながら毎月まつ毛エクステをしてしまうのでしょうか?

 
 
わかってくれとは言わないが、そんなに「一重/奥二重」が悪いのか

女子の皆さま(主に)。わたくしたちの多くは「もっと美しくなりたい」という果てなき欲望を抱え生きています。この「美しくなりたい」という思いでさえ「女は美しくあるべき」という世間のモノサシの反映なのかもしれません。しかしわたくし個人としては、40才になっても、50才になっても、そして60才を超えても、いつまでも美しい女でありたいと考えておりますし、所謂「オバサン」と呼ばれる遺伝子が女性であるだけの肉塊には殺されてもなるまいと固く心に誓っております。
 
このように考えておりますわたくしなので、決して「まつ毛を少しでも多く・長く・太くしたい」と願うわたくしたちの努力そのものを否定するつもりはありません。また、「女性は目や瞳が大きい方が美しく見える」という価値観が、時代や文化を問わず通用する、一定の普遍性を持つことは事実であるように思えます。ただし、過度な無い物ねだり、例えば、わたくしたち日本人が白人女性のようなフサフサのまつ毛を求めるという行為は、わたくしたちを決して幸せにはしないだろうと思うのです。
 
先日、INHEELSの岡田さんと飲んでいて、ある女性誌の記事の話になりました。「日本女子にとって最大の悩みである一重と奥二重ですが(云々)」という書き出しではじまったその記事に、それぞれに一重女子と奥二重女子であるわたくしたちは「一方的に悩み事にしないで欲しいよね!」と、大いに憤慨したのでありました。

 
 
「オリエンタルビューティ VS タレ目系愛されメイク」の仁義なき戦い

(Photo by Miki Yamato Photography)

(Photo by Miki Yamato Photography)

外国の男性からはありがたいことに「神秘的」等とポジティブに形容していただけることも多いわたくしたちの切れ長の目。オリエンタルビューティの大きな特長である一重や奥二重を、なぜ日本のメディアはさしたる説明もなく「悪者」扱いするのでしょうか?一重や奥二重のまぶたは二重のまぶたにそんなに劣るのでしょうか?
 
わたくしや岡田さんが日頃のオリエンタルビューティメイクをやめ、タレ目系愛されメイクに切り替えたならば、何かしらの幸せ(もっとモテる、等)につながるのでしょうか? 
 
幼い頃からツリ目(良く言えば切れ長)であったわたくしに、例えば綾瀬はるかさんのようなタレ目顔への憧れがないと言ったら嘘になります。でも、わたくし思うのです。向上心を持って自分を磨くことと、自分ではない何かになろうとすることとは、まったく別の何かである、と。
 
物理的に目頭より目尻が高い位置にあるわたくしが、メイクテクニックを駆使したり、いっそのこと美容整形をしたりして、タレ目になる(または、タレ目に見える状態になる)ことは難しくはないでしょう。しかし、そのように努力とお金を費やしてタレ目になること、つまりは自分ではない何かになろうとすることが、自分にとって最上の幸せであるとは、わたくしにはどうしても思えません。タレ目への憧れは胸に秘めつつも、ツリ目(良く言えば切れ長)の魅力を最大限に発揮できるようなメイクやファッションや言動を追求する方が、よほど建設的な努力だとは言えないでしょうか?

(Photo by Miki Yamato Photography)

(Photo by Miki Yamato Photography)


 
 
ありのままの自分を愛せないあなた、今すぐ「ヘンタイ界」に飛び込みなさい。

(Photo by Miki Yamato Photography)

(Photo by Miki Yamato Photography)

今でこそ偉そうに世間のモノサシに疑問を呈しているわたくしですが、かつてモノサシに左右されてコンプレックスを感じまくっておりました。切れ長の目もコンプレックスでしたし、今では自分の最大の武器だと考えている大きなお尻も、昔は嫌で嫌で仕方がなかったのです。
 
そんなわたくしがコンプレックスを超え、ありのままの自分を愛せるようになったのは、ひょんなことがきっかけでSMの世界に飛び込んだからです。そこでは、女性の顔はキツければキツいほど美しいとされ、女性のお尻は大きければ大きいほど美しいとされていたのです。
 
もしあなたが何をどうやってもありのままの自分を愛せないのであれば、思い切って「ヘンタイの世界」に飛び込んでみてはいかがでしょう?
そこには世間のモノサシとは無縁の独自の価値観で生きているヘンタイたちと交流すれば、今お持ちのコンプレックスなどウソのように消え去ってしまうでしょう。
 
商業と手を繋いだ世間のモノサシ」などいっそ叩き折ってしまいましょう。そして本当のあなたのままで、ありのままのあなたを愛してくれる誰かと、素敵なヘンタイライフを送ってはいかがでしょうか?

(Photo by Miki Yamato Photography)

(Photo by Miki Yamato Photography)


 

 
株式会社ブランドリームス 代表取締役/コピーライター菅原 瑞穂氏

(Photo by Miki Yamato Photography)

(Photo by Miki Yamato Photography)

2010年に社会貢献ビジネス専門のブランディングエージェンシー「ブランドリームス」を設立。
 
2014年以降はエシカル、マイノリティ支援、動物愛護、地域活性化に特化して、ロックでセクシーなコンセプトを掲げた社会改革に従事している。
 
現在は、「SMにエシカルを。エシカルにSMを」コンセプトに『To the loveless.(愛を失くした人たちへ)』というREBELでCRAZYでSEXYな社会変革プロジェクト立ち上げ活動中。
 
過去のインタビュー記事はこちらから。

 

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