#009「在庫は一切用意しません」。渋谷ヒカリエに期間限定で誕生する『売るモノがないお店』とは。| ALL YOURS木村のLIFE-SPECの作り方


 

こんにちは。池尻大橋からALL YOURSというお店でDEEPER’S WEARというブランドを取り扱っている、木村昌史(きむらまさし)がお送りします。
 
ただいま、購入型クラウドファンディングのCAMPFIREで24ヶ月連続クラウドファンディングに挑戦しています。ただいま実施中のプロジェクトはただいま国内最高支援額を目指しています。ぜひ見てください。
 
今回は新たなコンセプトのお店を8月18日(金)〜8月29日(土)まで期間限定でヒカリエの8Fでチャレンジします!って話です。それではよろしくどうぞ〜。
 
過去の連載記事はこちらから。
       


 

独自概念、インターネット時代のエコとは。

 今回、渋谷ヒカリエ8Fの「aiiima3」という場所で「ECOsperience」というイベントに参加します。(レセプションのトークベントにも参加します!)

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 このイベントのテーマはズバリ、「エコ」「体験」。う〜ん。中々難しいお題です。僕らALL YOURSは今、「インターネット時代のワークウェア」を作っています。

それは、「洋服=ファッション」という考え方ではなく、「洋服=道具」として捉えて、現代のワークスタイルやライフスタイルに合った服を作るということ。今までのワークウェアって、工場の中で、みんなが格好を同じにすることで「統制する」って意味合いがあったけど、今の時代の場所に囚われていない、新しい働き方に対応するワークウェアって存在しないよな。って感じてこの会社を始めました。着ていることを忘れるくらいストレスがなければ、移動が多い人にだって、長時間のデスクワークだって良いはずだし、思わず毎日着たくなるから、朝なにを着ようか?考えることが減る。着心地も良いから日常着にもぴったり。そんなワークウェアを作りたくてやっています。

 そんな「新しいモノ」を開発したい会社がエコ?なんか矛盾している感じがします。

オーガニックコットンで作られていても、「大量生産、大量消費、大量廃棄」されるプロダクトはエコじゃない。

 僕らが考えるエコとは、良く言われるような、「オーガニックコットンを使用しています」とか「環境に配慮した染料で染められています」とか、そういうことじゃない。その活動、本当にすごいと思うし、なんなら世界中で作られる全ての製品がそうなったら良いと思う。

 でもそれらの手法で作られるモノが、「大量生産、大量消費、大量廃棄」を前提としたプロダクトだったら?その製品は「エコ」って言えますか?

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Photo by steinchen

 以前、こちらの連載記事「「捨てるため買う」。洋服を“情報”として消費する愚かな現代人」に書いた記事、覚えていますか?

アパレル産業の凄まじいところは、ものすごいスピードで変わる「トレンド」という情報を元に、絶え間なく寿命の短い「新製品」を作り続けているという事だ。

 半年で着なくなるTシャツ
 半年で着なくなるワンピース
 半年で着なくなるパンツ

流行り廃りのサイクルが早くて、製品そのものはまだ使える状態にあるのに、情報(トレンド)の価値が無くなり使えなくなる。とても不思議なプロダクト。それがファッションアパレル。ワンシーズンで着なくなるものは世界中で一体どれくらいあるのだろうか?なぜこれほどにも、すぐに捨てるものを作り続けるのだろうか?

 例えば、それが冷蔵庫だったら?
 例えば、それがPCだったら?
 例えば、それがボールペンだったら?

多くの人が、壊れるまで、調子が悪くなるまで、あるいは無くすまで使い続けるだろう。 なぜ洋服はそういう作り方をしないのだろう?

 こんな風に「洋服の循環」までを考えたときに、そのオーガニックコットンで作られた製品は、本当に環境に優しい「エコ」な製品と言えるのだろうか?素材それ自体はエコかもしれないが、必ずしも製品それ自体がエコでは無い。

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Photo by NPO法人オーガニック協会

 ちょっと難しい話なんだけど、僕らの考えるエコはそこじゃない。(※なんども言うけど、オーガニックコットンの活動は、農家さんの健康をも守ろうとする素晴らしい活動だと思う。)

「素材」じゃなくて「製品」で切り取るエコ

 僕らが考えているのは、洋服のサイクルそのものを変えていく事だ。つまり、作り手が製品そのものをサスティナブルなモノにするという事。

①必要な分だけ作る。
②トレンドレスでずっと着られる。
③機能が失われたら復活できる。
④お気に入りをアップデートできる。
⑤破れたり壊れたら直せる。

 
 つまり、捨てなくて済んで、ずっと着られる製品。これが僕らの考える「エコな製品」だ。

①必要な分だけ作る。

 このために僕らが取り組んでいるのは「クラウドファンディング」。新しいアイディアを世の中に出す現時点で最良の方法だと思っているのだけど、他の側面で、先に欲しい方にご支援をいただく形になるので、必要以上にモノをつ来る必要が無くなる。セールにして処分したり、ましてや廃棄処分する必要が無くなるのだ。

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Photo by campfire

②トレンドレスでずっと着られる。

 これはクラウドファンディングも含めて、僕らの製品全てに通ずる哲学と言ってもも良い。先に書いたけど、僕らは「洋服=ファッション」じゃなくて「洋服=道具」って考えているから、トレンド性は極力排除した製品を作っている。見た目は普通、中身は高機能。これが僕らの製品設計哲学だ。

機能が失われたら復活できる。

 僕らが作っている製品、例えばこの「水を弾くパーカー ONE SWING」。

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 突然の雨にめちゃくちゃ役立つ優れものなんだけど、残念ながら、この世に永遠なモノって無いんだよね。どうしても使用し続けると機能劣化を起こしていく。

 でも、機能が劣化しても生地が劣化したわけじゃない。大体のメーカーが機能劣化してきたら買い替えを促す。僕らは機能復活させる道を作ります。まだ着られるからね。これはこの記事「第2の命を与えてくれる「洋服屋」」で書いた「SECOND LIFE」というコンセプト。

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どこかで誰かに聞いた話だけど、今現在、衣料品として一年間に流通している数量は「50億着」と言われているそうだ。

「50億!」これを聞いて僕らは躊躇してしまった。日本の総人口が約1億4000万人。大体一人当たり36着購買しないと消費しきれない数字。

もしこれが義務ならば、老若男女、もしお子さんが生まれる予定がある方なら、お腹の子供にも36着を購入しなければ消費しきれない。でも、幸い義務ではないので、それを消費する必要はない。とすると、それらは一体どこに行っているのだろうか?

ものを生産して販売している僕らは、この話が本当ならば、「もう新しく生産する必要なんて無いじゃないか!」

心からそう思ったのです。

 なんなら、もう買わなくても良いんじゃないかとすら思ってます。僕ら。そういう新しい形のお金の使い方を提案したいと思っています。

④お気に入りをアップデートできる。

 タンスに入ってるモノ。デイリーに着ているお気に入りの洋服もあれば、しばらく着ていないけど捨てられずに取って置いてあるモノ。これらをアップデートできたら、もっと好きになるし、着るモチベーションになるんじゃないか?
そう考えています。さっきのSECOND LIFEのコンセプトをあなたのタンス在庫に施します。このサービスを提案します。

⑤破れたり壊れたりしたら直せる。

 直せばまだ着られるし、直したからこそ愛着が湧く。そんな事もありますよね。もっと気軽にモノを直して着られたら。また、「もう少しここがこうなってればなぁ…」って思って着なくなってしまったモノ。そんなモノありませんか?

 僕らはシルエット変更も行っています。そうすれば、むやみやたらに着なくなる服が無くなっていって、本当の意味で「使い切る」事が出来ると思うのです。そんなサービスをやります。

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うちのHIGH KICK JEANS。ボロボロになって、短パンになってもはき続けてくれる人もいて嬉しいです。
photo by junpei nakata 

「売るものがないお店」、渋谷に期間限定でオープン。

 僕らが考える「エコ」を集約して、ヒカリエで「売るものがないお店」をこの期間でオープンします。ここではモノは買えません。試したり、あなたがアップデートしたいモノや機能を復活したいものを持ってきて預けて行く。

 また、直したいモノの相談に来る。そんな、僕らが用意せず、あなたが在庫を持ってくるお店です。内容はさっき言った事をやります。

 

①クラウドファンディングの試着会

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 ただいまCAMPFIREのファッションカテゴリで歴代3位。歴代1位を目指して活動しています。

 募集期間の最終日は、このイベントの最終日である8月29日の23時59分。

 今までで一番来場しやすい場所で試着会を行います。気になっている方、ぜひお越しください。一緒に歴史を作りましょう。

期間:全日程

 
②SECOND LIFEの受付けを行います。

 今まで古着のコートにONE SWINGの加工をしてみたり、スタッフのTシャツにCATCHER加工をしてみたりしていましたが、この度、ECOsperienceの期間中、ヒカリエでSECOND LIFEの受付を行います。

⑴あなたのONE SWING復活させます!

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 DEEPER’S WEARの「ONE SWINGシリーズの撥水の再加工受付を行います。水弾きが弱くなってきた「ONE SWING PARKA」「ONE SWING DORMY PANTS」をお持ちください。水弾きを復活させます。

※ONE SWING加工に関しては、ただいま実験中のため、当社製品のみの再加工とさせてください。もう少しであなたのお気に入りも受け付けられるようになりそう!

※1着3000円(税、配送料込み)にて承ります。

期間:全日程

⑵あなたのお気に入りにCATCHER加工を施します。

 汗の匂いを取ってくれる特殊加工「CATCHER」をあなたの所有しているTシャツに施します。お気に入りのTシャツをお持ちください。コットンメインのTシャツでしたら受けられます!本当に匂いが気にならなくなってストレスから解放されますよ!

※1着3000円(税、配送料込み)にて承ります。

期間:全日程

⑶リペア、シルエット、サイズ感変更サービス。

 うちの縫いものがかり、河部ゆみ。彼女が補修やシルエット変更、あらゆるお直しを受け付けます。

 いつもはうちの取り扱い品しか受付ていないんだけど、今回はあらゆるモノを受け付けます。なにはともあれ、持ってきて相談してみてください。彼女の想像力、かなり良いですよ。でも、難しいモノもあるので、そこはご容赦ください。お直しの見本も展示しています。

*金額は応相談になります。

リペアサービスの期間:8月24日(木)〜27日(日)

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河部ゆみさん

 「売るものがないお店」には在庫はありません。あなたが持ち込んだり、相談に来てくれる事で商売が成り立ちます。無駄なく必要数を作ったり、すでに持っている大事なモノ、思い入れがあるモノをもう一度見直すお店。

 そんなお店あったら良いなと、ずっと思っていて、今回このコンセプトをやることにしました!ぜひ遊びに来てください!

【出展概要】

「売るものがないお店」@ECOsperience
①クラウドファンディングの試着会
②ONE SWINGの撥水復活受付
③CATCHER加工の一般受付
④リペア、シルエット変更サービス

イベント期間:8月18日(金)〜29日(火)
(リペアサービスは24日〜27日のみ)
場所:ヒカリエ/8 aiiima3(8F)
住所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1
営業時間:11:00〜20:00

DEEPE’S WEARとは?

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服を選ぶとき、何を基準に選んでいますか。
天候や環境を考えて服を選ぼうとすると、着られる服が制限されてしまう。
そんな経験ありませんか。
そこで、私たちDEEPER’S WEARは考えました。
服本来のあるべき姿とは、時代・ライフスタイル・天候・年齢・地理など、
人ぞれぞれの環境や日常に順応することではないだろうかと。
あなたの持っている服は、どれくらいあなたに順応していますか。
服にしばられず、服を着ることを自由にする。
人を服から“解放”し、服を人へ“開放”する。
このDEEPER‘S WEARの理念を可能にするのが、
日常生活(LIFE)で服に求められる機能(SPEC)を追求した日常着(WEAR)、
「LIFE-SPEC WEAR」なのです。

DEEPER’S WEARはALL YOURSが取り扱うブランドです。

ALL YOURSがわかるリンク一覧
HP:https://www.allyours.jp/
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Text by Masashi Kimura
ーBe inspired!

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