都会の生活に疲れた人々が辿り着く「ある村」



東京でのライフスタイルが好きか?
 
満員電車に揺られながらの通勤、逃げても追いかけてくる時間や情報。
 
朝から晩まで終わらないオフィスでの仕事。
 
言葉を交わすこともない大勢の人々とただすれ違う日々。
 
そんな大都会で経験する“息苦しさ”や“寂しさ”が募って、「田舎」に住みたくはならないだろうか?


 

 
人々の共感を生んだ「村人プロジェクト」

(Photo by Makuake)

(Photo by Makuake)

手元に3000円があったら、あなたは何に使うだろうか?
 
洋服代、食事代、飲み代?それとも貯金?
 
3000円を「年貢(NENGU)」として納めて田舎の“村人”になるという選択肢はどうだろう。
 
誰でも村人として、好きなときに田舎の村に行って好きな活動をしたり、歴史的な古民家を借りて泊まったりイベントを開いたり、自由に使うことができる仕組みがあるのだ。
 
あらゆる理由で都市を離れられない人もいるかもしれないが、それでも「村人の生活」を楽しめる。
 
たとえ「田舎」へ行く時間がなくても、都市部で開催されている村人同士の集まる飲み会「寄合(YORIAI)」へ参加することで村人のコミュニティに気軽に入り込むことができるからだ。
 
そして、寄合で仲良くなった人たちと「里帰(SATOGAERI)」して村でアクティビティに参加したり新しいことを始めてみたりとより深く村を楽しめるようになるのだという。
 
そのほかには、敷地内の畑を「開墾(KAIKON)」したり、年に一度のフェス「一揆(IKKI)」で「村歌(SONG)」を歌ったりできるのだ。
 
このプロジェクトは「シェアビレッジ」と呼ばれている。

(Photo by SHARE VILLAGE)

(Photo by SHARE VILLAGE)


達成率はなんと「571%」の大人気プロジェクト

(Photo by Nearsoft Inc)

(Photo by Nearsoft Inc)

プロジェクトの理念に共感した人々から資金を募る仕組みのクラウドファンディングを使って実現した同プロジェクトには、予想を上回るほどの資金が集まった。
 
なんと目標金額の達成率は571%だった。
 
この驚異の達成率の背景には一体、何があったのだろうか?

(Photo by Makuake)

(Photo by Makuake)

その背景とは、都会で生きる人々の“生きずらさ”や“田舎への憧れ”などさまざまであると考えられる。
 
大都会で忙しい毎日を送らざるをえないなかで、人々が求めているのは「人とのつながり」や「田舎の温かさ」ではないのだろうか。
 
シェアビレッジの発案者である武田昌大氏は“最近都会暮らしに疲れていませんか?”と人々に問いかけてプロジェクトの紹介をしたというから、アイデアに共感した人なら誰でも「都会の疲れ」を感じていたはずだ。
 
彼らのなかには都市出身で「田舎」へ帰ることに憧れている人も少なからずいる。
 
クラウドファンディングの応援メッセージには、そういった「田舎への憧れ」を綴っている人たちが見受けられた。
 
自分の別荘のようなものを持ちたくて村民になりたいと考える人たちもいる。

 
 
「都会の生きずらさ」が「田舎」を守る

(Photo by Nearsoft Inc)

(Photo by Nearsoft Inc)

本プロジェクトを始めた武田昌大氏は秋田県出身だ。
 
東京でWEBデザインを学んでいた彼が地元の秋田県について考えてみたとき、解決しなければならない問題が山ほど見つかったという。
 
問題とは主に人口の減少や少子高齢化で、特に秋田県の人口減少率は日本で1番高く、100年後には人口がゼロになると言われるほどだった。
 
これらの問題から生じるさらなる問題は、伝統的集落や風景の消滅。
 
そこでシェアビレッジプロジェクトを通じて村人を増やしていくことは、都会の人々のコミュニティ作りや田舎での創作活動を可能にするにとどまらず、伝統的な集落の保存や過疎地域の活性化にもつながるのだ。
 
このように、都市の人々と秋田県の人々の両方に一石二鳥以上の効果を生み出している。
 
事実として、武田氏の運営しているシェアビレッジのある村の人口はかなり増えているそうだ。

 
 

ーBe inspired!

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