もう消費は豊かさの象徴ではない。日本企業に不足する「持続可能なアイデア」を探る国際会議がお台場で開催


 

「サステナブル(持続可能)な社会を目指そう」と言われはじめてどれくらい経っただろうか。サステナビリティ(持続可能性)と一口に言ってもさまざまで、「自然環境を壊さない」や「誰もが暮らしやすい社会を実現する」だけでなく「社員を働きやすくする」もその一つの側面だ。

それらへの総合的な関心がまだ低いという日本で、主導的な立場にある企業たちは、どう社会をリードしていこうと考えているのだろうか。

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「リサイクルを通した社会変革」について話した、テラサイクル創業者のトム・ザッキーCEO(「サステナブル・ブランド 国際会議 2017東京」で)

 これまでに世界11カ国12都市で開かれ1万人以上のイノベイターが参加した、「サステナブル・ブランド 国際会議」が、今年3月にヒルトン東京お台場で開催される。同会議はイベントプロモーションや展示会のプロデュースをはじめとした事業を展開する株式会社 博展が、アメリカの総合メディア企業Sustainable Life Media社とパートナーシップを組んで行なっている「Sustainable Brands事業」の一環で、日本で行われるのは今回で2回目。

 始まりは同会議の存在を5年前に知った博展の鈴木氏が「日本でもやるべきではないか」と考え、企画として自社へ持ち込んだことだったという。

 2017年から2018年にかけてのテーマは、個人や家族、コミュニティ、都市、国、そして地球にとっての持続可能な“グッド・ライフ”とは何か、それを実現するのには何が必要なのか、ということ。「消費」が豊かさの象徴ではなくなり、「サステナブル」なブランディングが求められつつあるなかで、“グッド・ライフ”のあり方をどう定義し、それに企業がどう対応していくかを考えようとするものだ。

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右から登壇したSustainable Life Media社のコーアン氏、セッションのファシリテーターを務めたオルタナ編集長 森氏(「サステナブル・ブランド 国際会議 2017東京」で)

 1500人以上の参加者が見込まれる今回は、100を超えるエキスパートスピーカーが登壇する50以上のセッションが開かれ、持ち寄られたアイデアから学び、対面での議論が行われる。登壇するのは、日本で暮らす人なら誰でも知っているような大企業や国際機関、学者、NGO/NPOなどに所属するリーダーたち、そして来日して参加する「サステナブル・ブランド 国際会議」の創始者。

 話されるテーマは「日本でも始まった『Good Life 2.0』の潮流とは?」という“豊かな生活”の意味を問い直すものから、「サステナブル・ブランドをつくる3つのデザインとは?」というサステナビリティを実現する方法を考えるもの、「世界や日本の先進企業はどう人権問題に取り組んでいるのか?」という利益以上に大切に考えるべき問題についてなど、業界の枠を超えたざっくばらんな話が聞けそうだ。

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左から博報堂の亀田上席研究員、エニグモの須田氏、One JAPANの濱松代表、カルビーの二宮社会貢献委員長(「サステナブル・ブランド 国際会議 2017東京」で)

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 企業を多面的に「サステナブル」にしていくことは、ライバル企業と差をつけることにもなるかもしれない。しかし、同会議はあえて「競合企業」同士にも参加してもらえるよう呼びかけている。ライバルとの競争はビジネスにおいて言うまでもなく重要だが、それ以前に「サステナビリティ」という視点を各企業が「責任」として持たなければならないということを同イベントは伝えようとしているのではないか。

 日本社会をサステナブルにするアイデアを持っている人、その方法を模索している人、企業や団体がどんなことを考えているのかを知りたい人はぜひ参加してほしい。ビジネスを経験したことのない学生も歓迎だ。

サステナブル・ブランド 国際会議2018東京

2018年3月1日(木)〜2日(金)

会場:ヒルトン東京お台場

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All photos by Sustainable Brands Japan
Text by Shiori Kirigaya
ーBe inspired!

 

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