18店目:自分でコーヒーを淹れる「バリスタ体験」ができる。清澄白河のコーヒーショップ、ALLPRESS ESPRESSO| フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』


 

フェアトレード、ダイレクトトレード、オーガニック、ベジタリアン、ビーガン、ゼロウェイスト、昆虫食、未来食…。東京の街に日々増えていく、お腹をただ満たすだけではない「思想の詰まった飲食店」。

「ビーガンの友達と、ビーガンメニューのあるレストランにいきたい」、「サードウェーブの先を行くコーヒーが飲みたい」、「フードロスがないレストランに行きたい」、「無農薬野菜が食べたい」、「友達や恋人と健康な食事をしたい」、「ストーリーのある食材で作られたものを食べたい」「地元の食材を食べたい」などなど。そんなニーズに答える連載。

「食べることはお腹を満たすだけじゃない。思想も一緒にいただきます」、その名も『TOKYO GOOD FOOD』。フーディーなBe inspired!編集部が東京で出会える、社会に、環境に、健康に、あなたに、兎に角「GOODなFOOD」を気まぐれでお届け!

第18回目の『TOKYO GOOD FOOD』は、ニュージーランド発のコーヒーショップ、「ALLPRESS ESPRESSO Tokyo Roastery&Cafe」。

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WHERE IN TOKYO

 1989年に、ニュージーランドでマイケル・オールプレス氏が創業した「ALLPRESS ESPRESSO」。テイクアウトコーヒーのカート販売から始まった事業が年々拡大し、今では上質なエスプレッソマシーンの販売の他、世界各地から厳選した豆を焙煎し、さまざまな飲食店に卸すロースタリーとしても有名に。

 ニュージーランドのコーヒーカルチャーをサポートしつつ、近年ではグローバル展開にも力を入れており、2014年に東京の清澄白河にカフェ&ロースタリーとして進出。日本では現在70以上のカフェやレストランにその味を提供中。

 日本へ進出して4年目の2017年9月には、自分だけの一杯を自分の手で作ろうという体験型イベント、「Make Your Own(以下、MYO)」もスタート。現地ニュージーランドではポピュラーな、フラットホワイトやロングブラックをその手で作ることもできる。

 今回はコーヒーを通じて人が集まり、つながり、会話を弾ませる、そんな場所になった「ALLPRESS ESPRESSO Tokyo Roastery&Cafe(以下、オールプレス)」について、同店でバリスタとして活躍中の小山 志歩(こやま しほ)さんと、ゼネラルマネージャーのアグネスさんにお話を聞いた。

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バリスタの小山さん

WHAT’S GOOD

おすすめの一品はなんですか?

やはりフラットホワイトとロングブラックですね。あえて言えば、フラットホワイトはオセアニア版のラテです。ただ普通のラテよりもさらにミルクがクリーミーなのが特徴です。ロングブラックはダブルのエスプレッソにお好みでお湯を加えます。

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フラットホワイト

ただ、現地のフラットホワイトをそのまま提供すると苦みが濃いと感じる方が多いんです。なのでオールプレスでは、エスプレッソをシングルにして提供しています。フラットホワイトもロングブラックも、現地では誰にも馴染みがあるものです。

CONCEPT&PHILOSOPHY

オールプレスの他店にはない特徴はなんでしょうか?

ドリップメインでやられているお店が多いなかで、うちはエスプレッソメインでやっています。そこにオセアニア系のコーヒーカルチャーを取り入れているところが特徴ですね。

あとは店内の雰囲気。廃屋になっていた木材倉庫のデザインをそのまま生かしてリノベーションしてあるので、壁が統一されたブラウンで、かつ焙煎機が店舗の真ん中にドーンと構えている。なので焙煎作業を見ながらコーヒーが飲めるというちょっと変わった環境です。

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あとはスタッフとお客さんとの距離が近いかもしれません。自然に距離が近いというか、無理のない感じでお互いがフレンドリーになれるというか。生活の身近にあるコーヒーを通じて、「オールプレスと関係を作っていきませんか?」という提案をしている感じです。

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自分だけの一杯を自分の手で作ろうという体験型イベント「MYO」もその一環ですか?

そうですね。焙煎機がすぐ横にあるこの空間でMYOをやると皆さん喜んでくれます。MYOはロンドンの店舗から始まったんですが、その当時イベントに携わっていたのがアグネスです。

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ではアグネスさんにお聞きします。なぜ本社のあるニュージーランドではなく、ロンドンでMYOは始まったんですか?

もともとロンドンチームのアイデアだったんです。だから特に理由はないんですが、当時私たちはコーヒーに興味がある人に向けて、楽しくて実践的、それでいてコーヒーを淹れる技術をデモンストレーションできるイベントがやりたいと思ったんです。日本で行なっているのも同じ理由ですね。

で、実は一度きりの予定だったのが、イベントの大成功を受けて続けることになったんです。このイベントは私たちが何をしているのかを知ってもらえるし、私たちはお客さんのことを理解できる。そして互いのコーヒーへの情熱を共有できる。MYOはオールプレスを知ってもらうのに最高の手段だと思います。

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ロンドンの店舗では現在もMYOは続いていますか?

今もたまにやっていますよ。日本では毎月エスプレッソかハンドドリップでやっています。最近はもっと深くコーヒーの技術について知りたいという人から、「パーフェクトカップクラス」に参加したいという声をもらうようになりました。

パーフェクトカップクラスは有料クラスで、エスプレッソマシンをより実践的に使って、エスプレッソの抽出からミルクのスチームのやり方まで学ぶことができます。ちなみに誰でもウェルカム。コーヒーに興味があるならさらにウェルカムです!

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ではいま、実際にMYOを担当していらっしゃる志保さんにお聞きします。まずはMYOの概要を教えていただけますか?

はい。私たちスタッフのレクチャーを受けてもらいながら、「ドリップのやり方」や「エスプレッソマシーンの使い方」を参加者の方々に体験してもらいます。目的はお客さんに楽しんでもらうこと。オールプレスに来てよかったなと思ってもらうこと。バリスタの仕事を身近に感じてもらうことです。

どのくらい参加者が来ますか?

20~30人は来られますね。イベント中に来店する一般のお客さんが多い場合は、スタッフが出入りする扉も開放して、誰でも自由に入ってもらえるようにしています。

参加者の方のリアクションはいかがですか?

「思っていた以上に難しい」という声をよく聞きます。バリスタは当たり前のように完璧な一杯を作りますが、それがどれだけ難しいことなのか、そこにどんな技術があるのかということに驚く方が多いようですね。

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なるほど。ではオールプレス側に何か変化はありましたか?

お客さんとの距離がより近くなりましたね。コーヒーを通して何気ないコミュニケーションが生まれるんです。例えばドリップは同じ入れ方でも味が本当にバラバラになるので、「全然味が違う!」となって面白い。そこから自然と会話が広がって、参加者の方々が仲良くなることもあります。

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CHANGE SOCIETY

オールプレスはニュージーランドのコーヒーカルチャーを日本に伝えていますが、このことでどのような変化が起きると思いますか?

エスプレッソに関して、「ただ苦い」という印象を持っている方もいると思うのですが、その印象を変えていければと思っています。フラットホワイトやロングブラックなど、コーヒーにはまだまだいろんな飲み方があるということを、ここから伝えていけたらいいなというわけです。

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清澄白河はカフェの街として有名になりつつありますが、そんな環境に店舗があることをどうお考えですか?

オセアニアのコーヒーカルチャーを伝えていくうえで、注目される環境にオールプレスがあるというのはすごくラッキーだと思っています。

行政が駅からの周囲一帯にあるカフェを記したカフェマップを作って配ったりしているので、それを持って来店される方も多いですし、最近では韓国や台湾の雑誌で紹介されたみたいで、それを見て来られるお客さんも多いです。ありがたいですね。

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黒船サードウェーブもずいぶん浸透し、コーヒーの楽しみ方に一層の深みが出てきた今日この頃。今後新しい風を吹き込むのではないかと注目を集めているのが、オセアニア系のコーヒーカルチャーなんだとか。

オールプレスのスタッフはオセアニアに造詣のある人が多い分、純度の高い情報を伝えられる環境がある。「オセアニア系エスプレッソ」という他にはない特徴が、これからの新時代を牽引するのも近いかもしれない?

来週の『TOKYO GOOD FOOD』もお楽しみに!

ALLPRESS ESPRESSO Tokyo Roastery&Cafe

WebsiteInstagram

Address:〒135-0023 東京都江東区平野3丁目7−2
Tell:03-5875-9392
営業時間:月~金 9:00~18:00 土日 8:00~17:00

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All photos by Jun Hirayama
Text by Yuuki Honda
ーBe inspired!

 

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