マリファナ合法化により、ますます元気なこの業界!新・大麻ビジネス3選


(Photo by Hemp Temps)

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アメリカでは、昨年11月、カリフォルニア州を始め、マサチューセッツ、メーン、ネバダの4州で嗜好用マリファナの合法化が可決された。これにより、アメリカの嗜好用マリファナの合法化は一気に進展。既に可決されている地区と合わせ8州+ワシントン特別区で解禁となる。

それに伴い、マリファナの葉や販売店はもちろん、様々な関連ビジネスが生まれている。今回は、その中でもユニークな新ビジネスを3つご紹介したい。

(Photo by Magical Butter)

(Photo by Magical Butter)

 1つ目は、フロリダにある「マジカルバター」。マリファナのエキス入りのアルコールやオイル、バターの素材を機械に入れて、ボタンを幾つか押すだけで、簡単に作ることができるという台所用品だ。

 オーナー創業者であるゲリーさんが、18ヶ月をかけて作ったこの機械。きっかけは、癌で苦しむ友人が、マリファナを吸うだけで苦しみが軽減したという話。より効率よく、体内にマリファナの成分を取り込めるバターやオイルを簡単に作れるようにと、この商品を開発した。

(Photo by Magical Butter)

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 ゲイリーさん曰く「カンナビス(マリファナの原料となる植物)は、不可欠な食品。使い方を学べば、日々の仕事がより容易に達成できるようになる」とのこと。本人も、よりクリエイティブになるためや、ビジネスマインドになるため、と使い分けている。

(Photo by Magical Butter)

(Photo by Magical Butter)

 発売を開始したのは、2012年11月5日。コロラド州で嗜好用マリファナの合法化が可決される1日前だ。SNSを中心に、個人やシェフ、マリファナ入り商品生産者などの顧客がつき、既に20万台程度を販売したそうだ。現在では、アメリカ国内はもちろん、オーストラリア、カナダ、さらに欧州にも市場を拡大している。

 若い頃から、コンピューター業界、経営コンサルタントとしても成功を収めていた彼が、 次のビジネスとして目をつけたマリファナ業界。まだまだ成長しそうだ。

マリファナ産業専門の人材派遣会社「ヘンプ・テンプス」

(Photo by  Hemp Temps)

(Photo by Hemp Temps)

 続いては、コロラドにあるマリファナ業界の人材派遣業「ヘンプ・テンプス」を紹介したい。一口にマリファナを販売するといっても、そこには農業同様、店頭に並ぶまでには多くのプロセスがある。また、この業界で働くには、州発行のライセンスを取得する必要があり、合法でビジネスを成長させるには、人材確保が鍵となる。

(Photo by  Hemp Temps)

(Photo by Hemp Temps)

 「ヘンプ・テンプス」は、植え付け、水やり、草刈り、肥料散布、収穫、掃除、乾燥、トリミング、パッケージング、販売といった各作業を請け負うライセンスと技術を持つ人材を派遣してくれる。もちろん、派遣先のチェックも行うので、仕事を始めてから、不合法の企業だったと分かる、といった心配もない。

(Photo by  Hemp Temps)

(Photo by Hemp Temp)

 また、「ヘンプ・テンプス大学」として、登録する人材やビジネスオーナー向けのクラスも提供。業界のスタンダードを守り、また、ビジネスと人材をつなぐ情報ハブとして機能している。

違和感なく、化粧ポーチへ。女性向けマリファナ器具「W!NK」

(Photo by W!NK)

(Photo by W!NK)

 最後に紹介するのは、2016年12月、LAで生まれた初の女性にターゲットを絞ったマリファナ器具「ウィンク」。マリファナを吸うといえば、紙巻、ボング、パイプ、ヴェポライザーなどいろいろな用具があるが、どれもいまいち、おしゃれな感じはしないもの。また、小柄な女性にとっては、効果がかなりヘビーだという不満の声もあった。

(Photo by W!NK)

(Photo by W!NK)

 そんな中、12ヶ月間かけて「女性によって、女性のために」開発されたW!NKの商品が登場したのだ。「シグニチャー・ペン」は、高級なマスカラのような見た目のヴェイプ・ペン。また、独自の製法でカンナビスの風味を引き出したというヴェイポライザー用カンナビスオイル「テルペセンス・フレイバー・カートリッジ」は、「アップルドリーム」「バブルウィッシュ」「チョコミンテッド」「パイナップリフト」とネーミングも可愛く、またマリファナの主な有効成分であり、多幸感を生み出す成分でもあるTHCが50%と安定した効果を保っている。

(Photo by W!NK)

(Photo by W!NK)

 ファッションブランドのような写真にも違和感なく溶け込むこの商品。また、新たな市場が開拓されたようだ。

 マリファナの合法化が進む理由として、他の薬物に比べて害が少ない、不法流通を規制しやすくなる、医療品として効果が認められる、などが挙げられるが、最大の理由は、その経済効果であろう。嗜好用マリファナが解禁になった州では、店舗の売り上げは着実に延び、州の税収も格段に増えている。

 「マリファナ・ビジネス・デイリー」の「マリファナ・ビジネス・ファクトブック2016」によると、店舗でのマリファナの売り上げ以上に関連ビジネスによる影響が示されており、2020年までに、440億ドルの経済効果をもたらすと見込まれている。

 大きな市場創出となるこの業界。日本では未だ「ダメ。ゼッタイ」だが、世界では、解禁の動きが続くのではないだろうか。

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Text by Rika Higashi
ーBe inspired!

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