人助けも金儲けも「トイレの中」で、できる。


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私たちはトイレットペーパーにはお尻を拭く以上の意義が秘められていると証明することを誓います。

そう熱く断言するのはオーストラリアを拠点にしたトイレットペーパーの会社、Who Gives A Crap(文字通り読むと、“誰がクソする?”)。会社名からしてフザケてるとしか思えないが、実は大真面目に世界を救おうとしている期待のスタートアップなのだ。

(左からダニー、サイモン、ジェハン)

(左からダニー、サイモン、ジェハン)

 2012年の6月にサイモン、ジェハン、ダニーの三人によって立ち上げられたこの会社。欧米で人気のクラウドファンディングサイトINDIEGOGOを利用して起業資金430万円を“たった50時間”で集めたそうだ。その方法は至ってユニークで強行。プロジェクトメンバーの一人サイモンが「俺はみんながトイレットペーパーをくれるまで(資金を寄付してくれるまで)ここを動かない」と公言し、倉庫のトイレに座っている様子のライヴ映像をオンンラン上で配信したのだ。その結果、様々なメディアが彼らのプロジェクトを取り上げ、サイモンのキンキンに冷えたお尻と引き換えに目標の金額を手にした。

※動画が見られない方はこちら

 そうして立ち上がったWho Gives A Crap。彼らは主に古くなった教科書や会社の書類など、100%リサイクル紙で生産されたトイレットペーパーをインターネットで販売している。体に良くないとされている塩素や環境に悪いインクを使わず、トイレットペーパーを“いい香り”にする変な匂い付けもしていない。環境にいいものは少し高いイメージがあるかもしれないが、彼らのトイレットペーパーはスーパーで手に入るものと値段が変わらない上に特別な手法でやわらかな肌感を実現し、“お尻フレンドリー”だという。

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 なぜトイレットペーパー?とお思いになった方もいるかもしれない。でもちゃんとした理由がある。あまり知られていないが、世界の40%の人口がトイレにアクセスできないような環境で暮らしている。不衛生を原因にサハラ以南のアフリカでは毎日900人もの子どもたち(5歳以下)が命を落としているのだ。

 その事実に心を痛めた彼らは起業することでそんな子どもたちを救おうと決意した。これまで社会起業家として、発展途上国の衛生問題に関わる団体に3700万近く寄付をし、100%リサイクルの手法を使い30,797本の木を救い、エコフレンドリーなプロダクト製作方法によって7400万の水を節約した。

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将来的には、ぼくらの最高な株主たちと利益を共有したい。感謝の気持ちを表すためだけじゃなく、「目的を持った利益」を基盤にしたビジネスモデルが上手くいくってことを証明するためにも。株主たちにそれが分かれば、社会起業家のチャンスがもっと増えると思うんだ。

 ユーモアに富んだブランディングで、人の命を救うために本気で取り組む彼ら。彼らの成功のおかげで今後さらに社会起業家が増えるかもしれない。多くの人が「目的を持った利益」を追求するようになれば、世界はもっと良い場所になるに違いない。

All photos by Who Gives A Crap
Text by Noemi Minami
ーBe inspired!

 

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