世界中の「棄てない」レストランから学ぶ、持続可能なビジネス


毎年日本では、まだ食べられる食品を年間500万~800万トンも捨てている。そのうち、約半分に当たる200万〜400万トンは家庭から発生しているそうだ。(参照元:消費者庁

一方、世界では7億9,500万人が食料不足に苦しんでいる。これは世界の人口で見ると9人に1人である。(参照元:WTP

異常ではないだろうか。同じ地球上でお腹をすかして死んでいく人がいる中、食べれるものを捨てている私たち。今回Biではそんな矛盾を、「おいしく改善」しようと立ち上がった人々が経営する世界の「ゼロ・ウェイストレストラン」を紹介したい。

Sandwich Me In (シカゴ、米国)

 アメリカ、シカゴに2年間ゴミを出していないレストランが存在する。テイクアウトも可能なこのサンドウィッチショップでは持続性のあるエネルギーを使い、ローカルな農家から取り寄せた食材だけを使用する。パッケージももちろん最小限。

(Photo by Sandwich Me In)

(Photo by Sandwich Me In)


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(Photo by Sandwich Me In)

 このレストランを経営・運営するジャスティン・ブラニー氏(36)は5Rを信念としている。

5R
リデュース(Reduce 減らす)
リユース(Reuse 再利用する)
リサイクル(Recycle 資源を再利用する)
リフューズ(Refuse 断る)
リジェクト(Rejec 拒絶する)

 
 ゴミを再利用するだけでなく、そもそも「ゴミを出さない」ということに重点を置いているのだ。最初の6ヶ月は人を雇う余裕もなく、1人で全てをやっていたそう。2年後、ようやく少しだけ黒字が出た。

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 苦労と努力は全て子ども達のためだと言うブラニー氏。食料廃棄の問題や気候変動を考慮すると、子ども達の住むの地球の未来は暗い。そこで、自分がゼロ・ウェイストレストランを成功させることで、他のお店のお手本になればとSandwich Me Inを立ち上げた。現在は多くのメディアにも取り上げられ、安全で美味しいサンドウィッチで評判だ。

SILO (ブライトン、英国)

 イギリス、ロンドンから南に1時間程度のビーチタウン、ブライトンにはSILOというゼロ・ウェイストレストランが存在する。スタイリッシュな内装からは想像できないが、食器から家具までゴミから作ったという徹底ぶり。お店の信念は「リスペクト」。環境へ、食べ物へ、そして栄養に対してリスペクトを忘れないように日々スタッフは働いているそうだ。食べ残しすら無駄にはしない当店は、お客さんの食べ残しは、店内の装置でたい肥に変える。この装置は近隣の住民やレストランにも貸し出すことで、コミュニティーへも貢献しているそうだ。

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 フードも洗練されていて、 イギリスの大手新聞The Gurdianが行う2016年エシカル・レストラン部門で1位を獲得した。(参照元:The Gurdian



RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM(東京、日本)

 そして、実は東京にも存在するゼロウェイスト・レストラン。持続可能な社会を目指し、2020年までに町内のゴミゼロを宣言する「ゴミ収集車ない町」徳島県上勝町からRISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOMが東京に上陸した。

 ゴミ集積場から見つけ出した素材を使った建築や、廃棄対象だった上勝町特産の柚香の皮を使用したクラフトビール、そして量り売りと、何度も使うことのできるボトルを使っている。

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(Photo byRISE & WIN Brewing Co.)


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(Photo by RISE & WIN Brewing Co.)

 ビールもニューヨーク出身で経験を積んだプロが監修元、上勝の醸造所で作っている。
 

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(Photo by RISE & WIN Brewing Co.)

 冒頭で述べたように、日本のフードロスの半分は家庭から発生している。家庭内のことならある程度は、私たち一人ひとりがコントロールすることができる。過剰包装やいつでもなんでも手にはいるコンビニに慣れてしまっている私たちは「捨てない」を前提に買い物することは近頃だと珍しい。しかしこれからは、食べ物を買う前に一度止まって、「本当に必要か」「食べきれるのか」ということを考慮するべきだ。ゼロウェイストレストランはそんな当たり前だけれど、私たちが忘れてしまっているライフスタイルを教えてくれているのではないだろうか。

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Text by Noemi Minami
ーBe inspired!

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